まずは、440 年以上の歴史を持つ陶磁器「唐津焼」を育む唐津市から、やきもの巡りの旅をスタート。JR 唐津駅前の呉服町商店街は、やきもの関連のお店がいっぱい。その入口にある複合施設「KARAE」は、ホテル、映画館、コンセプトショップ、シェアオフィスのほか、若手や注目作家の作品を集めたやきものギャラリー「GALLERY唐重」や唐津焼で料理を楽しむダイニング＆カフェ「KARAE TABLE」もあります。

商店街の玄関口に位置する「GALLERY唐重」では、唐津焼の伝統を守りつつも、現代のライフスタイルになじむ実用の美を兼ね備えた新進気鋭の作家や、世界に名の通る窯元の作品が並ぶ。 その隣にある「KARAE TABLE」は、陶板のインテリアを活かしたスタイリッシュな店内で、「GALLERY唐重」で紹介する作家モノをはじめ、器の一部に唐津焼を使用。選べる唐津焼マグカップで楽しめるスペシャリティコーヒーをはじめ、ランチやカフェタイムを通して、実際に唐津焼を手に取り、その魅力をより実感したい。

住所：佐賀県唐津市京町1783

電話番号：0955-53-8063

https://karae.info/

続いては伊万里焼の窯元が集中する伊万里市大川内山へ。伊万里焼は有田、波佐見などの肥前エリアで生産され、伊万里港から積み出された陶磁器の総称でしたが、現在は伊万里市内で作陶されるやきものを指しています。そして大川内山は江戸時代、鍋島藩の御用窯であり、最高品質の鍋島焼を輩出した地。今もその伝統製法を受け継ぐ窯元が、約30軒あります。
写真提供：佐賀県観光連盟

JR伊万里駅から車で20分。まずは大川内山の玄関口にある「伊万里鍋島焼会館」で鍋島青磁、鍋島染付、色鍋島などの伝統技法にふれながら、展示販売する23窯元の作品をチェック。さらに館内のカフェではお好みの伊万里焼カップで天然水仕込みのコーヒーも楽しめる。その後、石畳の坂道沿いに白壁の建物や赤レンガの煙突などが並ぶ「窯元通り」へ。通りの両側、さらにその横道にある約30もの窯元を訪ねながら、お気に入りの伊万里焼探しを。

住所：佐賀県伊万里市大川内町乙1806（伊万里鍋島焼会館）

問合せ：0955-23-7293（伊万里鍋島焼会館）

https://www.asobo-saga.jp/spots/detail/6f1d92bf-01fe-44ed-aaf9-59a1c55b40d7

400年以上の歴史を持つ磁器「有田焼」を製造する有田町。中でもスタイリッシュな器で評判の「アリタポーセリンラボ」内にあるカフェでランチはいかが？ありたどりや佐賀県産牛など地元食材や料理を活かした多彩なメニューを、同窯元のステキな器と共に堪能。器を気に入れば、そのままギャラリーで購入もどうぞ。

1804創業の老舗窯元。伝統技法を守りつつ、他の有田焼とは一線を画くデザイン、色彩、輝きを持つ器たちへのファンは国内のみならず、世界各地にも。ギャラリーの奥に用意されたカフェは1931年に建造され、伝統的建築物にも指定された元工場を利用。用意するメニューは全てアリタポーセリンラボの器で。特に「ありたどりランチコース」1870円で使用される３段重ねの松花堂スタイルのお重「コニック」が大評判。見た目は丼？と思いきや、1段ずつ外せばありたどりのロースト、サラダ、郷土料理のごどうふ、漬物が出てきて、ごはんとお味噌汁を加えれば、はい、コースのできあがり。ほかにもランチでは「佐賀県産牛ハヤシライスランチコース」1650円や「ごとうふランチコース」1320円などがあるほか、デザートメニューも多数用意。

住所：佐賀県西松浦郡有田町上幸平1-11-3

電話番号：0955-29-8079

営業時間：店舗11時～17時、カフェ11時～16時（ランチは14時まで）

定休日：火曜

https://aritaporcelainlab.com/

有田町内にはさまざまな工房、やきもの専門店が点在していますが、効率よく、一度に有田焼を見たい、ゲットしたい！という方におすすめなのが「アリタセラ」。小高い丘の上に広がる敷地面積約2万坪、22店舗もの陶磁器ショップが軒を連ねる世界最大の有田焼ショッピングリゾートです。

JR有田駅から車で5分。日用食器や贈答品、業務用食器、さらに高級美術品など、多彩な有田焼が大集結。陶磁器専門店の中には、カフェやベーカリーを併設するところがあるほか、さらに敷地内にはレストランを有するスタイリッシュな宿泊施設も。有田陶器市の期間中はメイン会場の１つとなり、各店舗前に並ぶお買い得商品を目当てに多くの器好きが殺到。ほかにも2月はひな祭りイベント、9月は食のイベントをはじめとする秋の感謝祭、11月後半の茶わん祭りなど、季節ごとに多彩な催しものも行われる。

住所：佐賀県西松浦郡有田町赤坂丙2351-169

電話番号：0955-43-2288

営業時間10時～17時（一部店舗により異なる）

https://www.arita.gr.jp/

1300年の歴史を持ち、保湿性に優れ肌にしっとりなじむアルカリ性単純泉が楽しめる武雄温泉。市内には美人の湯と評判の温泉と共に佐賀牛や地酒など、佐賀の特産物も楽しめる温泉宿が点在。2023年春にはレイクビューの温泉リゾート、さらにその年末にはサウナ施設も充実したホテルもオープン。さらにビジネスホテルやB＆Bにゲストハウス、竜宮城のような楼門を持つ日帰り温泉施設「武雄温泉」内にある「武雄温泉 楼門亭」のような素泊まり系など、様々なタイプの宿泊施設も。旅のスタイルに合わせて、お選びを。
問合せ：武雄市観光協会
http://www.takeo-kk.net/

お宿をチェックアウトしたら、まずはJR武雄温泉駅へ。駅の楼門口（北口）にある「武雄温泉駅観光案内所」、さらに新幹線改札口側・御船山口（南口）にある「武雄 旅 書店」に立ち寄って、これからの旅情報の収集はもちろん、武雄市をはじめとする肥前やきもの圏のお土産をチェックしましょう。

武雄温泉駅の2階、在来線乗り場の向かいにある「武雄駅観光案内所」。木のぬくもりいっぱいの暖かい雰囲気の中、観光案内のカウンター前では武雄市内で作られる器や「たけおどら」などのお菓子やおつまみにコスメ、さらにご当地Tシャツなど、さまざまな武雄土産を販売。

一方、駅1階の新幹線改札向かいにあるブックカフェ「武雄 旅 書店」では旅関連を含む1000冊以上の書籍を用意。カフェコーナーでドリンクを注文して、広いテーブル席でこれから向かう嬉野市、長崎県波佐見町の情報のゲットや旅の計画を練るのもおすすめ。さらに物販コーナーでは武雄市のみならず、嬉野茶や波佐見焼、長崎カステラなど西九州エリアの逸品たちも展示販売。様々な企画展なども行いながら、常に西九州に魅力を発信している。

住所：武雄温泉駅観光案内所／佐賀県武雄市武雄町大字富岡8260

武雄 旅 書店／佐賀県武雄市武雄昭和13-21

電話番号：0954-22-2542

営業時間：武雄温泉駅観光案内所8時30分～19時、武雄 旅 書店8時～20 

時

定休日：年末年始

https://www.instagram.com/takeotravel_info_books/

美肌の湯・嬉野温泉がある嬉野市。その山里にある吉田地区で作られる肥前吉田焼も有田焼と同じ400年の歴史を持つやきもの。特徴である水玉模様の急須や湯のみのほか、現在はスタイリッシュなデザインのものも。まずは様々な窯元の作品が一堂に会す「肥前吉田焼窯元会館」を訪れ、その後、周囲の窯元を巡ってみてはいかが？

窯元が集中する吉田皿屋エリアにあり、同エリアで活躍する６窯元の代表的な作品を展示販売。正規品のほか、製造過程でどうしてもでてしまう「えくぼとほくろ」と称したアウトレット品の販売コーナーも用意。さらに手びねり、絵付けなどやきもの体験も楽しめる（10名以上の場合は要電話予約）。体験時間は約2時間で、できた作品は約1か月半後に郵送でお届け。

住所：佐賀県嬉野市嬉野町大字吉田丁4525-1

電話番号：0954-43-9411

営業時間：8時30分～16時30分※体験受付は9時～15時

定休日：12月29日～1/1

https://yoshidayaki.jp/

有田町と隣り合う長崎県波佐見町で作られる波佐見焼は長崎県最大の窯業地で、日本和飲食器の出荷額も全国２位とのこと。その特徴や多様さをいっぺんに知りたいなら、まずは波佐見焼最大級の観光物産館である「くらわん館」へ。館内には町内にある35社による多種多様なやきものがズラリ！

波佐見やきもの公園内にある「陶芸の館」の1階を占める展示販売コーナー。数々の商品が陳列される中、入口から入って左奥にある「暮らしのアトリエ」コーナーには、各窯やメーカーイチ推し商品や最新作が並ぶ。やきもののほか、長崎の地酒やお菓子、ジビエカレーなどのお土産コーナーもあり。また、1週間前までの予約にて、絵付けやろくろ、さらに板状の練り土を型に乗せてお皿や鉢など作るなどの作陶体験も楽しめる。「陶芸の館」の2階は資料館になっており、波佐見焼400年の歴史とその制作過程を紹介。波佐見焼の説明をするとボットの源さんも必見！

住所：長崎県東彼杵郡波佐見町井石郷2255-2陶芸の館内

電話番号：0956-26-7126

営業時間：9時～17時

定休日：年末年始

https://kurawankashop.sakura.ne.jp/

2日目のランチもご当地の器と共に味わえるスポットへ。焼き物ギャラリーやセレクトショップなどが集まる人気の複合施設「西の原」にある古民家カフェ「モンネ・ルギ・ムック」は、居心地の良さとおいしいメニューはもちろん、いろんな波佐見焼に触れられるだけでなく、うつわ使いの巧みさでも大評判。波佐見焼のある食卓、暮らしのイメージをここで膨らませるのもいいですね。

築100年以上の古民家内にアンティーク家具を配置したレトロ空間の中、和山窯やHASAMIポーセリン、マルヒロなど、多彩な波佐見焼の器を使ったランチ＆カフェメニューを用意。ランチでは、鶏肉と揚げ茄子のココナツミルクカレーをはじめとする3種類のごはんものに、本日のサラダ、10種から選べるドリンクが付いた「本日のムックランチセット」1450円～（セットデザート付きは1700円～）のほか、揚げ茄子とチンゲン菜の肉みそごはん980円などの単品やサイドメニューも用意。チーズケーキやガトーショコラをはじめとするデザートメニューも大人気で、「この器、あそこで買えますよ」など、使用する器の購入情報なども気軽に教えてくれる。

住所：長崎県東彼杵郡波佐見町井石郷2187-4

電話番号：0956-85-8033

営業時間：12時～18時、ランチは12時～14時30分、アフターランチ14時30分～16時、まつり期間中は11時～の予定

定休日：火・水曜

https://mooks.jp/

いろんなやきものの町を訪ねた2日間。最後にもう少し器やお土産を買いたい、もうちょっとカフェタイムも楽しみたい、小さな子連れなら子供を思い切り遊ばせて、帰りの車内で爆睡してほしい…。そういったお望み、波佐見焼を代表する陶磁器メーカー「マルヒロ」の私設公園「HIROPPA」が、全部叶えます。

敷地面積1200坪の中、思いっきりかけっこができる広い芝生広場に自社製品などを販売するショップとコーヒースタンドを有する私設公園。ショップ「マルヒロストア」では多彩な陶磁器のほか、マルヒロとコラボしたアーティストの作品やアパレル、グッズ類などのほか、長崎のお菓子やドレッシングにドリンク、さらに懐かしのおもちゃなどもセレクトして販売。コーヒースタンド「オープンエンド」では、多彩なドリンク類のほか、自家製の焼き菓子やカヌレ、土日限定のチーズケーキやプリンなどのスイーツ類も大人気。カウンター席や公園内で味わえるほか、テイクアウトもOK。

住所：長崎県東彼杵郡波佐見町湯無田郷682

電話番号：0956-37-8666

営業時間：10時～18時

定休日：不定

https://hiroppa.hasamiyaki.jp/