九州が誇る世界遺産を目指している分野の一つで、既に暫定リストに登録されているものが、キリスト教関連遺産群である。離島を含む長崎県内の各地にあり、そのほとんどが、国や県の重要文化財である。今後、世界遺産本登録を目指しての地元の努力がさらに続いていくだろう。 今回は、長崎県北部の遺産群に加えて、海を渡って五島まで旅しよう。 これらキリスト教関連の遺産といえる教会群についての旅は、第一巻にNo. 20、21、22、23と都合4項目でとりあげているが、もう一度、総まとめとしてとりあげることにした。 即ち、No.18とNo.19の項目でまとめた。 やはり見るべき遺産群は多く、訪ねるべき地は、飛び飛びに離れているが、学ぶべき、聞くべき事柄は限りなくといっていいほど多い。 そこで、改めて、気づく。 何故多いのか、それはキリスト教が土地の人々に信仰され続け、土地の人の営みの中に完全に同化、化合しているからだ、と。 それが文化というものだ。 完全に文化となったこの地では、エトランゼ(旅行者)には、異文化に思える。ともすると奇異の心で接し、質問をする。「どうして?」と。その質問に土地の人は答えられないだろう。「あたりまえ」だから。旅の本質とは、その土地の「あたりまえ」に触れることかもしれない。
長崎~(28分・JR+48分・特急)佐世保~(90分・バス)平戸~(90分・バス)佐世保
佐世保~(90分・フェリー)有川~(60分・フェリー)小値賀町~(50分・高速船)有川
有川・奈良尾~(30分・ジェットフォイル)福江~(85分・ジェットフォイル)長崎長崎~(44分・バス)長崎空港