「人間国宝」とは、よく聞く言葉で、漠然と意味は分かっているものの、まずは、その定義を。 昭和29年に文化財保護法が一部改正されたときに導入された制度で昭和30年に初めて人間国宝が誕生した。そのとき初代・徳田八十吉、松田権六、石里宗暦らが選ばれた。 即ち、無形文化財(演劇、音楽、工芸技術、その他の無形の文化的所産)の中で、歴史上、芸術上価値の高いものの中から特に重要なものとして文部科学大臣が指定した文化財の保持者を示す言葉が「人間国宝」で、「わざ」を体現する人、つまりその分野で高度な技術を持つ「名人」で、後世に伝えていくための技量を持っている人のことである。 九州での過去、現在の人間国宝から、その作品が現在見ることのできる人、(もの)を選んで二泊三日のルートを作ってみた。 × × 福岡の親子二代の小川善三郎と規三郎は博多織で知られる。 佐賀県、焼き物関係者が圧倒的に多いのも佐賀が陶芸の国であるからだ。 熊本では、うるし、蒔絵、肥後象がんの名人が認定されている。大分の竹細工・生野祥雲斎は重厚な作風で知られる。 こうした人間国宝を辿る旅は、作品にじっくり触れたいものだが‥‥現実の展示施設ではそうはいかない制約が多いのが、もどかしい。
福岡空港~(7分・地下鉄)博多~(20分・地下鉄+80分・JR)唐津~(107分・JR)武雄温泉
武雄温泉~(15分・JR)有田~(42分・JR)佐賀
佐賀~(25分・JR+30分・九州新幹線)熊本
・熊本駅~(40分・九州新幹線+20分・山陽新幹線+90分・JR)大分・熊本駅~(40分・九州新幹線+20分・山陽新幹線+80分・JR)別府
・別府駅~(60分・バス)大分空港・大分駅~(20分・タクシー)大分港(70分・バス)大分空港