九州新幹線が開通して一年(2012年3月現在)が経った。
開通前と開通後の変化。旅行者の変化。当初の期待と想定外のこともある。「横軸」の開発、手当てなどが今からの課題といえる(横軸は別項に)。
ところで、2012年4月、熊本市が政令市に。全国で20番目、九州で3つ目、福岡、北九州、熊本の三都となる。
今からは都市(地域)間交流、交域圏交流の時代である。
政令市三都を核として改めて考えてみるのも意義深い。
いずれも、かっての城下町、それも雄藩である。福岡52万石、北九州(小倉)32万石、熊本54万石である。
藩主は、己のくにの象徴としての城を築いた。城下に人が集まり城下町として栄えた。お国ぶりの営みが根づいていった。その出自、沿革、発展のさまは様々であるが、城下町が都市になって今日を迎えている。歴史を詳しくみると、それぞれの藩主の変換(移封)もお互いのえにしがある。宮本武蔵の縁も不思議である。持ちつ持たれつの相互交流の歴史もある。幕末動乱期、熊本藩は小倉藩の幼い豊千代丸を熊本に迎え庇護したこともある。
ここでは、いまも都市の顔として、歴史を語り続けている「城」を訪れることにしよう。勿論築城当時のものがそっくり残されているものはない。熊本城の宇土櫓以外は、復元されたものではあるがお城の天守閣に登ったり、城や濠の周りを散策するとき、400年前の歴史の風の囁きを聴くだろう。もっと知りたい、城下町知的欲求の旅の始まり。
小倉駅~(20分・山陽新幹線)博多駅
博多駅~(35分・九州新幹線)熊本駅
熊本桜町バスターミナル(60分・バス)熊本空港