諫早市の中央にある諌早公園の中にある。すぐそばの本明川に架かっていたが、昭和32年の諫早大水害に伴う復興事業でこの橋は撤去されることとなった。しかし市民の願いで石橋で初めて国の重要文化財に指定され、もとのままの形で移設保存された。橋に階段があり、中央が下がっているのが特徴。
1634年に造られた日本最古のアーチ型石橋で、川面に写る姿からめがね橋と呼ばれてきた。興福寺2代住職の唐僧、黙子如定(もくすにょじょう)が架設。長崎の風景を代表する石橋である。
御橋観音寺の境内奥にかかる自然が造りだした二つの天然の石橋。大自然の造形の妙。中国の山岳部にはこんな奇岩が多いに違いない。人工の石橋のヒントになったかも知れない。長さ30m、幅4mもあり御橋観音の名にも由来する。石橋山御橋観音寺は、真言宗の寺院で行基が開山したと伝えられている寺。「平戸八景」にも数えられた名勝地。
平戸市役所前の鏡川に架かる橋で、本当の名前は「幸橋」。平戸はかつてオランダとの貿易港として栄え、石橋造りの技術が伝わった。三十代平戸藩主の命により1702年(元禄15)に築造。平戸城の門前橋としての役割を担っていた。
1849年、肥後の名工岩永三五郎が薩摩を去る最後に作ったと言われる橋。長さ18メートルの2連橋。市の指定文化財で、薩摩川内市高江町八間川に架かっている。今もなお現役の数少ない石橋でもある。
鹿児島の甲突川には、以前は五つの大きなアーチ石橋が架かっており、「甲突川の五石橋」と呼ばれていた。しかし、平成5年の大洪水により新上橋、武之橋が流失。他の西田橋、高麗橋、玉江橋の3つの橋を移設復元し、5つの石橋の歴史を紹介する施設。石橋記念公園の中にある。