鹿児島市内を流れる甲突川には、かつて上流から玉江橋、新上橋、西田橋、高麗橋、武之橋の五つの大きなアーチ石橋が架かっており、「甲突川の五石橋」と呼ばれて親しまれていた。この五石橋は江戸末期に城下整備の一環として架けられたもの。石工は、肥後の名石工「岩永三五郎」。薩摩藩の財政改革の成功で実現した。
しかし、平成5年8月6日の集中豪雨による洪水で、新上橋、武之橋が流失。他の三つの石橋も河川改修に合わせて移設・保存されることになり、平成12年4月、五石橋の歴史や技術を伝える石橋記念館を併設した石橋記念公園が開園した。
ガイダンスホールでは石橋移設の歴史紹介や石橋に関する情報を自由に閲覧できる。また、展示室では大型マルチ映像・ジオラマ・ミラービジョンなどで五石橋の歴史や架橋技術について学ぶことができる。
公園には、西田橋、高麗橋、玉江橋及び西田橋御門が復元されており、石工「岩永三五郎」の銅像が建てられている。
眼前には、西田橋越しに桜島が眺望でき、かつて薩摩藩主が参勤交代で通行したこの西田橋の水の流れでは、子供たちが水遊びもでき、夜はライトアップされムードある散策コースになっている。
石橋記念公園/常時開園
石橋記念館/午前9時~午後5時(7・8月は午後7時まで)休館日・月曜(月曜が祝日の場合は翌日、12月31日~1月2日)入場無料
お問い合わせ先/鹿児島県立石橋記念館 鹿児島市浜町1‐3
・099‐248‐6661
熊本市国府高校P.C研究会ホームページより