当時、江戸幕府が全国の街道に松や杉を植樹させた名残りである。
黒崎から木屋瀬にかけて街道には多くの松を残していたが、当時の松も残り3本となった。この松並木は昔の長崎街道を偲ぶ唯一の面影。
古い町並み。約900mの大通りを中心に、宿場町が構成されている。「矢止め」と呼ばれるノコギリ歯状に建つ家々に、宿の町家の様式。近年には、街全体が博物館のようだともいわれ、宿場ならではの建築物と多くの遺跡を残している。
街道は佐賀城下を直角に折れ曲がって進む。佐賀城の防備のため。街道沿いにはえびす像、狛犬、のこぎり型家並みなど独特の遺産が残っている。道に描かれた街道風俗の絵が街道の道案内をしてくれる。
日本三大美肌の湯を誇る嬉野温泉。神功皇后が三韓征伐の帰りに疲れた兵士がこの地のお湯で元気になった。「あな、嬉しいの」から今の名がついた。泉源も豊富で、泉質は「美しい肌になる」アルカリ性。
No.18、No.25参照。嬉野は茶の産地。「茶がゆ」が珍しい。お庭食としてフナをコンブで巻いてゆっくり煮込む。頭から食べられる。地元では「フナンコグイ」といっているが、こんな手間ひまかけた料理も少なくなったのが残念。