極彩色のさげもんに心ときめき、 「おひな様水上パレード」で感動はフィナーレへ。
柳川のひなまつりは九州で最も定着した観光イベントと言える。水郷、川下り、城下町といった情趣を誘うキーワードもさることながら、元々柳川地方は女の子の節句を盛大に祝う風習があったことが大きな要因だろう。初節句の家はひな飾りを施すだけでなく、近隣に公開し、共に祝う習わしだった。これが柳川にひなまつりが根づいた背景だ。
急流下り、蔵めぐり、ひな人形づくり。 アクティブにひなまつりを楽しもう。
日本三急流・球磨川と温泉の城下町人吉。相良藩700年の歴史を誇るこの地では、豪華絢爛衣装びな、素朴な土人形、全国の郷土玩具展示など、ひなコレクションにロマンを見出す。商店街「おひな通り」のほか、五つのひなめぐり会場を設け、九州で最も早く訪れる“春”が、みなさまを温かく“おもてなし”いたします。
いにしえの寛永雛・享保雛から時を経て 現代までの数千体のお雛様が勢揃い。
雛のお道具に数は1000点を越し、又、江戸時代からの数百枚に及ぶ羽子板、中には明治の巨大羽子板も展示し、お雛様体験コーナーも無料で出来ます。同時開催として飯塚に縁の深い柳原白蓮をテーマとして“炭坑王 伊藤伝右衛門と柳原白蓮展”を企画しております。
曲水の宴や流し雛が雅びやか。 姫君の輿入れ雛道具は、ずらり550点。
薩摩のひな祭り開催中の2月から4月にかけて梅・桜・椿といった春の花が咲き誇る仙厳園では古式ゆかしい曲水の宴をはじめとする春の行事の数々が開催される。隣接する尚古集成館では、島津家伝来の人形や雛道具が展示され、往事の大名文化を物語る。
松浦家の宮中文化を偲び、展示箇所は130。 ゆったり温泉とひらめ料理も見逃せない。
平戸藩主松浦家の始祖は嵯峨天皇皇子源融(とほる)であり、以来松浦家には宮中文化が受け継がれてきた。江戸時代後期の姫君愛子は明治天皇の祖母にあたる。こうした歴史背景を持つのが「平戸温泉・城下雛まつり」だ。期間中は市内の各宿泊施設での格安のひらめ三昧が食べられる宿泊プランが企画されている。
豪華な有職雛から庶民の一文びなまで。中津藩「10万石」 の城下町を歴史散策。女性の手作り企画満載。
大分県の玄関口中津は、県北の雄藩として輝かしい歴史や文化を育み、「西の博多か東の中津」と唄に歌われるように、商店が軒を並べ活気ある城下町でした。「城下町中津のひなまつり」の特徴は、絢爛豪華な有職雛、享保雛、古今雛を始め、庶民に親しまれた一文雛、置あげ(押し絵)人形等、江戸中期より昭和初期までの多彩な雛人形にあります。
豪商らの贅を語るひな人形の数々。 ひな巡り、温泉、屋形船のセットが大好評。
日田市は江戸時代に九州随一の繁栄を極めた天領。莫大な財をなした豪商も多く、旧家には京都屈指の人形師から取り寄せたひな人形も残る。その代表格が「廣瀬資料館」の天保年間のひな飾り。通年公開されており、ひな巡りコースのハイライトである。その贅を尽くしたひな人形の数々は全国的にも珍しい。
松平家ゆかりの古今雛から「竹びな」まで。 特産の牡蠣焼きやジャズコンサートも楽しみ。
雛の季節、杵築城など17の会場で雛人形を展示します。当地では雛を「ひいな」と古語で呼び表し、その響きには雅語(みやびことば)の美しさを感じさせられます。「きつき城下町資料館」の藩主松平家ゆかりの古今びなを始め、藩医だった佐野家の雛、そして、家老屋敷であった大原邸、磯矢邸、老舗で展示の雛を見ることができます。
質と優雅さで圧倒する鍋島家の雛人形。 菓子王国の味や伝統工芸「佐賀錦」もおすすめ。
佐賀藩36万石の城下町として栄えた佐賀市。この地のひなまつりは雛人形の質の高さと優雅さにあふれている。江戸末期から明治にかけて、鍋島家の歴代夫人たちが所用した雛人形、雛道具は豪華で風格さえある。また、佐賀藩の公服である裃の紋様の鍋島小紋を衣装に用いた雛人形や伝統工芸「佐賀錦」の雛人形は佐賀ならではのもの。
レトロな着物で白壁土蔵の街を歩こう。 珍しい「おきあげ」や「箱びな」に会える。
江戸時代に街道の宿場町として栄えた吉井町は、重要伝統的建造物群保存地区福岡県第1号の選定を受け、今も国道210号線沿いを中心に白壁土蔵の商家が並び、これらを核にして道路沿いの花飾りなど町興しが盛んである。町外から新たに移住した人々が商家を利用し、アンティークショップを次々に開いているのも特徴。「蔵しっく通り」と言う名前すら誕生している。
豪華雛から八女独特の素朴な「箱びな」まで。 白壁の町並みに、100箇所以上一挙展示。
福岡県南部に位置する八女市は平成9年度から「雛の里・八女ぼんぼりまつり」と称したひなまつりイベントを始めた。八女地方は日本一の玉露生産地であり、昔から和紙や仏壇、蝋、提灯、石灯籠など伝統工芸の町であった。八女には素朴な「箱びな」と呼ばれる独特のひな人形が江戸期から昭和30年代まで作られていた。
ガーデニング風に飾ったひな山は圧巻。 ナチュラル志向のイベントも目白押し。
綾町のひな飾りは土地独特のものがある。「ひな山」と呼ばれ、ひな壇を囲むように草花など山河に見立てあしらう。江戸時代に始まったとされ、内孫の最初の雛節句に作られる。屋内にこうした縮尺の山河を再現するのはおそらく綾町独特だろう。この「ひな山」には「綾の山河のように清く美しく育ってほしい」との願いが込められているという。
「ひなの国 九州」のホームページ
http://www.welcomekyushu.jp/attaka/hina/