かつての加治屋町を再現したジオラマの中に西郷隆盛がスクッと立っている。ジオラマ人形が維新達成までの薩摩の活躍を物語る。
幕末、薩摩と世界が出会い、日本近代化が始まった様子がよく判る。郷土への愛情との誇りを詰め込んだ博物館。年中無休も立派。
JR鹿児島中央駅から徒歩5分
若山牧水生誕百二十年
旅が好きだった牧水は、いつも旅に出ていた。
生涯で約八千首の歌を残している。1885年(明治18年)生れだから今年は生誕百二十年。郷土の宮崎県の東郷町では「牧水のふるさとづくり」を目指して、顕彰事業が行われているとのこと慶ばしい。親思いの心から牧水のペンネームをつけた。
「牧」は、まき即ち母の名、水は彼が生まれ育った坪谷地区の美しい「水」、かくて牧水の名は故郷を代弁している(母親は人のふるさとである)
その優しい心が多くの詩を生んだ。
「ふるさとの尾鈴の山のかなしさよ/秋もかすみのたなびきており」歌碑が自宅裏山の大きな自然石に彫り込まれている。