一度は行ってみたい!九州の「伝説」スポット7選
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更新日:2022年02月04日
九州には古くから日本に伝わる神話や伝説が息づく神社仏閣をはじめとする独特な歴史があります。そんな九州の歴史を感じるスポットとそのスポットにまつわるストーリーをご紹介します。
長崎鼻・龍宮神社(鹿児島県指宿市)
薩摩半島の最南端に突き出た「長崎鼻」と呼ばれる岬への入り口には龍宮神社が祀られています。この地は「竜宮伝説」発祥の地との言い伝えがあり、「古事記」や「日本書紀」にある豊玉姫(乙姫様)が祀られています。一帯の砂浜にはウミガメの産卵スポットがある事から、浦島太郎がカメを助け、お礼に連れられた竜宮城で乙姫様と出会ったという昔話に繋がるという説(諸説あり)もあるとか。こちらの神社は海辺に鎮座している為か絵馬ならぬ「絵貝」があり、その伝承から縁結びのご利益があるパワースポットとして知られます。
大宮神社(熊本県山鹿市)
熊本県北部に位置する山鹿市「山鹿灯籠まつり」の発祥といわれている第12代景行天皇奉迎伝説の舞台といわれているのが、濃霧の立ちこめる菊池川であり、ここ「大宮神社」です。景行天皇伝説とは、景行天皇が九州を巡幸し菊池川を遡って上陸しようとしたところ(現山鹿大橋付近)、濃霧が立ちこめ一行は進路を見失ってしまっていたため、山鹿の里人が松明を灯して一行を導き無事お迎えした。以後、里人は行在所跡(後に大宮神社が建てられた地)に景行天皇を祀って毎年松明を奉納したとされています。室町時代になると紙製の金灯籠に姿を変え、その後、金灯籠を頭に掲げた女性が舞い踊る「山鹿灯籠踊り」が誕生し、祭りの代名詞ともいえる千人灯籠踊りが生まれました。山鹿市は「山鹿温泉」があり、しっとりやわからい湯触りが特徴で、神経痛や冷え性のほかに、毛穴ケアにも効果があると人気です。立ち寄り湯もありますのでお勧めですよ。
<大宮神社>
お問い合わせ:大宮神社 社務所 TEL 0968-44-1257
拝観時間 :8:00~16:30
拝観料 :大人200円、小人(小・中学生)100円 ※団体割引あり
定休日:8月16日(午後のみ)
<山鹿温泉>
住所:〒861-0516 熊本県山鹿市中央通510-2
お問い合わせ:山鹿温泉観光協会 TEL 0968-43-2952
HP:https://www.y-kankoukyoukai.com/
佐與姫神社(佐賀県唐津市)
『日本三大悲恋伝説』に数えられる「松浦佐用姫伝説」(あと二つは「羽衣(はごろも)伝説」、「浦島伝説」と言われています。(諸説あり)宣化2年(537年)、佐用姫は朝鮮半島出兵のため唐津に立ち寄った大伴狭手彦(おおとものさでひこ)と恋に落ちます。船出の日、佐用姫は鏡山から遠ざかる船に領巾(ひれ)を振り続けます。名残が尽きず船を追いかけます。松浦川の川岸の岩(佐用姫岩)に足跡を残し、呼子の浦で名前を呼び、さらには加部島の天童山に登ります。海原に船影はなく、佐用姫は悲しみに暮れ7日7晩泣きあかし石になってしまったという伝説です。縁結びの守神として信仰が厚く、県内外から多くの方がご利益を求めて訪ねられます。
*佐與姫神社は田島神社の中にあります。
熊野摩崖仏(大分県豊後高田市)
豊後高田市は、大分県北部に位置する市で、「鬼が一晩で積んだ」という、100段もの険しい石段を登った先にあるのが熊野磨崖仏です。
日本最大級の磨崖仏は、国指定の重要文化財で、養老2年(718年)とも平安時代の末期の作ともいわれています。絶壁の右手に引き締まった表情の「大日如来(約6.7m)」、左手に微笑んでいるかのような「不動明王(約8m)」がそれぞれ刻まれているのですが、その姿は余りに自然で、まるで以前からそこにあったかのように周囲の風景に溶け込んでいます。石段を更に登ると神仏習合の歴史を物語る熊野神社、下ると金運アップと子授けの寺としても注目を集める胎蔵寺があります。こちらも一見の価値ありです。
お問い合わせ:熊野磨崖仏案内所
TEL:0978-26-2070
料金:一般・高校生300円、小・中学生150円
女神大橋(長崎県長崎市)
女神大橋は対岸で向かい合う女神と男神をつないでいる2005年に開通した長崎の玄関口にあたる橋です。斜張橋としては、国内で6番目の長さを誇ります。また、夜間にはライトアップされ、観光都市長崎の新しいシンボルとなっております。2013年には一般社団法人「夜景コンベンション・ビューロー」より、第九回「日本夜景遺産(ライトアップ夜景遺産)」に認定されました。17世紀、徳川幕府の鎖国時代 長崎港に侵入してきたポルトガル船警備のために女神と男神との間に九州各藩が舟筏橋を作ろうとしましたが、波が高く難航を極めていました。村人たちは男神に向かって一心に祈りを捧げたその時、突然2匹の白い狐が現れ、素早い動きで船橋を駆け抜けて、対岸にある女神へと消えてしまいました。すると、悪天候による荒波や強風がたちまち鎮まり、難攻していた作業がみるみる完成したという伝説もあります。
北野天満宮(福岡県久留米市)
北野天満宮は「京都の北野天満宮」から菅原道真公の分霊を祀ったのが始まりとのことです。ここには菅原道真公とカッパについての伝説があり、その伝説を証明するかのように、現在でも「カッパの手」が天満宮の宝物として大事に保管されています。菅原道真公が京都から大宰府へ向う途中、カッパが藤原時平の追討から助けようとして切り落とされた手とする説や、河童から川に引き込まれそうになった道真公が切り落とした手とする説などの逸話が残り、25年に一度一般公開されています。また、「光の道」といえば宮地嶽神社が有名ですが、北野天満宮でも光の道を見ることができます。春分の日(3月21日)、秋分の日(9月23日)頃に、北野天満宮の参道から楼門を夕日がまっすぐ差し込む神秘的な光景が現れます。
青島神社(宮崎県宮崎市)
宮崎の定番観光スポットである青島神社。島全体が境内とも言われる青島の中央に社があり、島にかかる弥生橋を渡って参拝することができます。ここは有名な神話「海幸彦・山幸彦」の舞台であり、山幸彦と豊玉姫が結ばれた地でもあることから、縁結びにご利益があると言われています。ハート形の絵馬やオブジェ、恋みくじなど、境内には恋愛成就にあやかれそうなアイテムが多数あり、ハート形に見える「猪の目(いのめ)」など、隠れハートを探すのも旅行者の間で人気です。絵馬で出来たトンネル「祈りの古道」を通った先にはビロウ樹に囲まれた元宮があり、弥生時代頃から祭祀が行われていたと伝わります。現在では、寄り添うようにそびえる木「夫婦ビロウ」に願い事によって色が違うこよりを結ぶ「産霊紙縒(むすびこより)」や、磐境に土器の皿を願い事を呟きながら投げ入れ、入ると願いが叶い、割れると開運厄除になるという「天の平瓮投げ(あめのひらかなげ)」ができ、多くの人が幸福を願っています。
このほか「天孫降臨」「平家落人伝説」など九州にはまだまだたっくさんの神話、伝説があります。そんな舞台を実際に周遊してみてはいかがですか?
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