ルート
1誕生院
新義真言宗の開祖となった興教大師覚鑁(1095~1143年)の生誕地で、九州八十八ヶ所霊場・九州三十六ヶ所不動霊場のひとつに数えられます。
2蓮厳院
9世紀末に創建された真言宗御室派の寺院です。戦国の兵火によって建物は一度消失しましたが、阿弥陀如来2体と薬師如来1体が残されており、全国でも数少ない定朝様式の仏像で、国の重要文化財となっています。
3祐徳稲荷神社
貞享4年(1687年)肥前鹿島藩主鍋島直朝公の夫人花山院萬子媛が、朝廷の勅願所であった稲荷大神の御分霊を勧請された稲荷神社で、京都の伏見、茨城の笠間と並ぶ日本三大稲荷のひとつとされ、建物は総漆塗り極彩色は壮観で鎮西日光とも称されています。外苑には斉藤茂吉の歌碑等もあり、参拝者は年間二百数十万人に上ります。
4普明寺
鹿島鍋島家の菩提寺で1677年に京都の万福寺を模して作られました。鹿島藩は黄檗宗との関係が深く、この普明寺は中国元来の文化を色濃く残す黄檗寺院です。全体の配置が竜の姿を表し、竜眼の池周辺を頭、鍋島家の墓地に続く小道を尾に見立てています。楼門から回廊が左右に延びて本堂の前庭を囲んでいるところが、黄檗宗様式の特徴的な点です。
5肥前浜宿
浜川の河口につくられた在郷町で、古い街並みが残る地区です。江戸時代には長崎街道の脇街道である多良海道(多良往還)の宿場町として栄えました。平成18年(2006年)「浜中町八本木宿」と「浜庄津町浜金屋町」が国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。