明治維新後、廃刀令が発令され、刀をさした「侍」の時代は終わった。しかし、その侍スピリッツを守ろうとするものによって、受け継がれたものが“武道”という形で息づく。幕末、明治維新の頃、その名を轟かせ、恐れられた“薩摩示現流”もそのひとつ。一撃必殺の一太刀で相手を倒す。一、刀は抜くべからざるもの 二、一の太刀を疑わず、二の太刀は負け 三、刀は敵を破るものにして、自己の防具に非ず 四、人に隠れて稽古に励むこと、という心得にわかるように、一太刀で勝つという実践に即した教えで、今も受け継がれている。かの新撰組局長近藤勇をして、「薩摩者と勝負する時は初太刀を外せ」とまで言わしめたほど、その一太刀の衝撃はすさまじいものだ。 また、言わずもがなの二天一流、宮本武蔵の終の棲家は熊本であった。武蔵は、熊本の西方に位置する霊巌洞にて「五輪の書」を記したと言われている。 それぞれ、兵法のみならず、人としての心得が受け継がれている。心身一如のごとく、身体を訓練し精神を鍛えるのが本来の武道。武蔵は曰く 「百日の稽古を鍛といい、万日の稽古を練という」。 背筋が伸びる旅だ。
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