城下町、商家町、門前町、港町…そこにある町並みは誰かが意図したのではない人の営みのうちに形作られた。そういうものの集まりを、町並みといわないか。
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昭和50年の文化財保護法の改正によって伝統的建造物群の制度が発足し、城下町、宿場町、門前町、港町、農漁村集落など歴史的な集落・町並みの保存が図られるようになった。市町村は、伝統的建造物群保存地区を定め、国はその中から価値の高いものを重要伝統的建造物群保存地区として選定し、市町村の保存事業への財政的援助や必要な指導または助言をすることができるとされている。
重要伝統的建造物群保存地区については、市町村が、条例で保存地区の現状を変更する行為の規制などの措置を定め保護を図っており、管理、修理、修景などに対して補助を行っている。
市町村は景観に配慮した防災施設等の整備事業を進めている。
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平成18年8月現在、重要伝統的建造物群保存地区に選定されている地区は、全国に80地区あるうち、九州には18地区があり、伝統的建造物が保存すべき建造物として特定されている。
このうち北部九州編では、幕府の直轄地となってからは、九州の政治、経済の中心地として発展した日田市・豆田町。江戸時代の地割がそのまま残る山麓の城下町、朝倉・秋月。漆喰と土蔵による重厚な耐火構造の町うきは市・筑後吉井。鹿島や嬉野の河口の港まちや、有田の町並みを歩き、最後は長崎の洋風ゾーンを訪れる。そのままが個性、そのままが魅力である。
福岡空港~(7分・地下鉄)博多~(100分・JR)日田~(65分・JR)基山~(30分・甘木鉄道)甘木~(20分・タクシー)秋月~ (20分・タクシー)甘木~(30分・甘木鉄道)基山~(36分・JR)筑後吉井~(10分・タクシー)原鶴
原鶴~(10分 ・タクシー)筑後吉井~(35分 ・JR)羽犬塚~(45分・バス)黒木~(30分・バス)福島~(20分・バス)羽犬塚~( 50分・JR)鹿島~( 10分・バス)塩田~(20分・バス)嬉野
嬉野~(30分・バス)武雄~(17分・JR)有田~(70分・JR)諫早~(55分・島原鉄道)多比良~(55分・島原鉄道)諫早~(20分・JR)長崎~(50分・バス)長崎空港