JR由布院駅から由布岳に向かって歩いた最初の橋「白滝橋」から右に折れ、白滝川沿いに下った最初の橋が「城橋」。由布津江川との合流地点にあたり、橋から下流が大分川となる。合流地の中州に遊歩道があり、その道がハルカたちの通学路。橋は夜にはライトアップされる。
東西20キロの五ケ瀬川渓谷の中でもっとも渓谷美を堪能できるのが高千穂峡。「柱状節理」という特異な形状を現した岩、流れが造りだした「甌穴」と呼ばれる円筒形の穴、などを見ることができ、落差17メートルの「真名井の滝」が水のカーテンのように流れ落ちている。「女神の恋」では滝のそばでボートから落ちるシーンも。
美しい自慢の白浜が広がる下阿蘇海岸。ラストの塩田での再会シーンを含め「女神の恋」の海のシーンはここで撮影された。日豊海岸国定公園の中心部に位置し、環境省の「快水浴場百選」のなかでも九州で唯一の特選に選ばれたほど美しく、その景観からは「日向松島」と呼ばれている。
十五才学校Ⅳで、民家や小学校前の通りなど多くのシーンが撮影された日向市。心を閉ざしていた主人公が、ここから少しづつ成長していくストーリー。「もうすぐ日向に着くよ」と言われ、主人公が立ち寄った美しい海岸は、実は日向市の金が浜。県外から多くの人が集まるサーフスポットとして有名。
福祉という言葉がない時代に、3,000人以上の孤児を育てた児童福祉の先駆者「石井十次」。岡山孤児院から移住し、西都市との間に広がる茶臼原台地に理想の農村共同体を求めた。そのまま残された当時の建物などを主舞台にロケが行われた。
宮崎神宮の森に隣接した宮崎県総合文化公園内の施設。タイル張りの広場「文化広場」を中心に県立美術館、県立図書館、県立芸術劇場があり、美術館は宮崎市出身の画家・版画家・写真家で、池田満寿夫など多くの芸術家に影響を与えた瑛九の作品を中心に収蔵、展示する。『ウエディング』ではこうした名品鑑賞のシーンが撮影された。
「わかば」の主舞台となった城下町。飫肥城の天守閣跡は、若葉が癒しを求める場所として使われたほか、大手門や豫章館など多くのシーンが撮影された。天正16年から明治初期までの280年間、飫肥藩・伊東氏の5万1千石の城下町として栄えた。
「美しい夏キリシマ」の撮影は故・黒木和雄監督の故郷えびの市で行われた。駅前の道路に土砂をいれてアスファルトを覆い、戦中の風景を再現するなど市をあげての協力で映画は完成。撮影後は駅舎をそのまま保存しており、映画造りの現場を偲ぶことができる。
『LIMIT OF LOVE 海猿』冒頭のシーンに登場する鹿児島市の天文館は南九州最大の繁華街。1779年に天文観測や暦の作成を行なう「明時館」がこの地に設置され、その別名が「天文館」であったことが地名の由来となった。
電停「天文館通り」を挟んだ一帯に、ショッピング街と飲食街が広がり、通りの北側があえて言うならショッピング色が強く、南側は歓楽街の色が濃くなっている。路地には屋久島、種子島、奄美群島など島の郷土料理の店もあり、芋をはじめ黒糖焼酎も楽しむことができる。
目の前に桜島を望む波静かな海潟漁港の沖合は、全国でも有数の養殖漁場として知られている。撮影で使用された漁船「とも丸」や、映画のポスターに使用された桟橋もそのまま残されている。