1191年、宗から栄西が日本で最初に座禅を組んだとされる寺。その時、宋から持ち帰った種を植えたとされる冨春園という茶畑が今も残っている。茶畑の小道を下ると、栄西が座禅を組んだという座禅石と冨春庵跡がある。栄西が伝えた宗朝禅林の製茶・喫茶法は、後に千利久によって茶道として広く日本に確立された。
市街地から西へ7kmほどの不動山・皿屋谷にある、樹齢340年ともいわれる茶の樹。樹高4m、樹冠8m。国の天然記念物に指定されている。江戸時代、嬉野茶の茶祖といわれる吉村新兵衛が栽培した一本という。
佐賀県と福岡市の境界に位置する標高1055mの脊振山は、古くから山岳信仰の聖地として信仰を集めていた。山の頂上には上宮が、中宮には霊仙寺、下宮には修学院を配し、中世から近世にかけて多くの僧が修業していた。1191年、宋から戻った栄西はここに滞在し、持ち帰った種を霊仙寺西の谷の石上坊の庭にまき、茶を栽培しその製法をもたらしたことから「日本最初の茶樹栽培地」といわれる。
923年創建。宇佐、岩清水とともに三大八幡宮の一つに数えられる。どっしりとした楼門は、1594年に小早川隆景が再建したもの。本殿と拝殿は1546年、大内義隆が再建したいわれ、一の鳥居や楼門、千利休が奉納したという石灯籠とともに国の重要文化財に指定されている。
八女茶発祥の地。今から約600年前、栄林周端禅師が明から帰国した際、この地が蘇州霊巖寺の景観によく似ていることから寺を建立した。持ち帰った茶の実を境内に栽培して、製茶法を伝授したのが八女茶の起こりといわれいてる。