大きなボタ山の写真が圧巻。坑内での採炭作業のジオラマ、遠賀川の石炭運送船の模型の展示。「石炭と飯塚」の映像が見れる。高年層が感慨深げに見入っていた。まさにその人たちの時代だった。
新館と本館に分かれている。新館は日本一大きい石炭の塊がでんと腰を据えている。何億カラットの黒ダイヤ。筑豊炭田と八幡製鉄との関わりが学べる。昭和46年のオープン。この地方では最も歴史ある記念館である。
筑豊のもう一つのシンボルのような存在。伊藤家の家族経営による民営の芝居小屋
(現・NPO法人)。現建物は昭和6年築。石炭産業関係者の娯楽の場として賑わった。水害などの被害を受けるが、芸能人とファンの支持で再興。レトロな雰囲気が残る。
筑豊地方を代表する山、実は山は石灰層でできているのでセメントの材料として採掘され続け山容が変わってく。秀麗な山容ではないが、「青春の門」(五木季之)で田川の山として紹介され、更に人気が高まった。その麓に上野窯がある。
このうんちくの旅・第一巻、長崎街道の項(101頁)でシュガーロードのことに触れているので参照。好景気の筑豊、肉体労働には甘いものが必要で、好まれる。銘菓の老舗がここから育った。「成金饅頭」という名のマンジュウもある。
由緒ある二日市温泉は福岡の奥座敷として栄えてきた。
二日市温泉に泊まって西の都の大宰府の史跡めぐりが出来る。
柳川では有明海の珍魚の海幸。名物のウナギ、セイロ蒸しがおいしい。