今や世界ブランドとなった球磨焼酎。人吉・球磨のおいしい水と良質の米、伝統の製法によりつくられ、飲みやすさと香りの良さで定評がある。鎌倉時代から幕末までこの地を治めた相良藩が藩をあげて酒造りを奨励したという歴史があり、現在も各蔵元がその味を競いあっている。
山頭火は10月10日(昭和5年)から2日間志布志町の鹿児島屋に二泊した。志布志では多くの句を作った。「砂がぼこぼこ旅はさみしい」「秋風の石を拾ふ」の碑、「志布志へ一里の風ふく」など。駅前にも「一きれの雲もない空のさびしさまさる」の句碑。
人吉から吉松までは、出来ることなら「肥薩線をおすすめする。山頭火もそうした。日本一の車窓風景がたっぷり味わえる。「いさぶろう」「しんぺい」という観光列車、見どころでは停車サービス、説明がある。スローな、大自然にとけこんだ旅である。
飫肥藩・伊東氏の城で、現在は城跡のみだが飫肥城大手門や、本丸御殿の松尾の丸などが復元されている。近くは武家屋敷や藩校などがあり城跡一帯は町並みと合わせて「九州の小京都」と言われるほどの情緒を漂わせる。国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定。
周囲約1.5km、最高6m程度の小さな島で、周囲はコバルトブルーの海と約1千万年前の地層に囲まれている。樹齢三百年を超えるビロウ樹やハマカズラなどの亜熱帯植物が自生していて、まさに南国を思わせる。橋がかかっているので渡ることもできる。国の特別天然記念物。
宮崎を代表する観光スポット青島にある奇岩。地層が波などの侵食で独特な形状へ変化したもので、干潮には沖合い100mにも及ぶ見事な岩肌が姿をあらわす。その形が洗濯板に似ているので鬼の洗濯板と呼ばれている。