駅舎として国の重要文化財に指定されているのは門司港駅ただ一つ。九州の出発点としての門司港に残った赤レンガの旧社屋は「鉄道記念館」となっている。貨物の引込線、門司港駅の連絡船への通路口トイレ、洗面所、柱、2階の貴賓室、それと駅長室内の歴史を物語る資料などが秀逸。
駅長室も遠慮なく見させて頂いたら良い。心地よく応じて下さる。
橋の中央部が船の航行に合わせて上下する可動橋で、現存するものの中では国内最古。全長約507で、1935年に旧国鉄佐賀線の筑後川橋りょうとして開通。現在は遊歩道として利用され、昨年4月には国重要文化財に指定。
ここに駅を作るため、谷間を埋めたりした大掛かりな土木作業の歴史がある。ループとスイッチバックが二つ揃っている駅は全国でもここだけ。それほど山深い奥地だったのだ。SLの時代からレールマニアの第一人気の駅。今も訪れる人が多い。
レンガづくり。明治の時代のまま現在を迎えている。列車に乗っていると判りにくいが、トンネル入口に彫り込まれた文字は当時の苦労を物語っている。
「引重致遠」
「天険若夷」
天然の要塞のような険しい地は、まるで、外敵のように強く厳しかったが‥‥それを克服した喜び。その時から一世紀近く経とうとしている。
明治36年(1903)開業当時の木造駅舎が今も残る。
どっしりした明治の風格をにじませる。
この駅で、駅弁「百年の旅物語・かれい川」が買える(土・日)。椎茸、たけのこ、田楽が入った郷土食弁当で人気。
走る鹿児島
鹿児島では、昔懐かしい市内電車が走る。九州では他に熊本市と長崎市。大正元年誕生、全国で28番目だったが、今新幹線と駅前で結ばれているのは鹿児島だけ。
●北九州市(小倉)歴史遺産NO.27
●人吉温泉 伝統文化NO.10参照
●栗野岳温泉。野岳の中腹、標高800mの高原に湧く温泉。八幡地獄といわれる大噴気孔があり遠くからも湯煙が見られるほど、白い蒸気が勢いよく噴き出している。噴気を利用した鶏の地獄蒸しという料理もある。泉温は高く、湯量も多い。また、春は梅、秋は紅葉、冬は霧氷と、四季の変化をお湯とともに楽しめる。