立野駅から阿蘇谷の赤水駅間は、8kmの間に、180mもの海抜差がある。これは60階建てのビルを登るのと同じ高さ。一度では、登りきれないので、一度立野駅に停車し、後ろ向きにバックし、また前進することによって立野火口瀬を登っていく。
日本三急流の一つである球磨川の48瀬を豪快に下るくま川下りは、明治43年に始まり、与謝野鉄幹、晶子夫妻ら多くの歌人も乗船し歌を残した。外国紙にも「世界一のウォーターシュート」と紹介されたことも。
冬場は豪快な急流下りは休むが、代わりに風情たっぷりの「こたつ舟」が登場する。水鳥や川岸の風景を楽しみながら、球磨焼酎でほろ酔い気分を。夏の急流下りとは違った楽しみ方が味わえる。
ループとは…らせん状に大きな弧を描くように線路を敷いて急勾配を克服する手法
スイッチバックとは…前進と後進を繰り返しながら急勾配を克服する手法
肥薩線・人吉〜吉松間を走る列車で、ゆったり旅が楽しめる。人吉〜吉松間は昔から「矢岳越え」と呼ばれる交通の難所のため、途中にはループ線やスイッチバックがある。そして日本三大車窓のひとつに数え上げられる—霧島連山の山並みがあり、「いさぶろう号」(人吉発)、「しんぺい号」(吉松発)の車名は、それぞれ肥薩線開通当時の鉄道院総裁後藤新平と逓信大臣山縣伊三郎にちなむ。車体は古代うるし色で統一されたレトロ調で、木を基調としたインテリアは沿線の風景と調和した落ち着いた雰囲気で、眺望を楽しめるパノラマスペースもある。
●熊本市 伝統文化No.18参照
●鹿児島市 歴史遺産No.26参照
●鮎屋三代
●栗めし
●とんこつ弁当