人物の浮き彫りや線刻に古代を偲ぶ。圧巻は大正天皇即位式の楯のモデルと伝えられる108号の人物と楯。
岩戸山古墳は北部九州最大の前方後円墳で、全長約135m、後円部径約60m、円方部幅90m、高さ約17m、周堤を含めると185mになる。『筑後国風土記』に筑紫国造磐井の墓と記されている。
仁徳陵によく似た前方後円墳で、中国の六朝文化の影響を強く受けている。石棺の中から鏡六面、甲冑、刀剣などの武具類をはじめ、純金の耳飾り、金の冠、沓、玉類、土器など貴重な副葬品が出土。
●近くの菊池温泉、平山温泉など湯どころの中心の山鹿温泉は日本の古湯に選ばれるほど歴史は古い。発見のいわれは鹿に由来するなど色々と説があるが、ここは湯のまちを誇る。平地でこれほどの湯量湯質ともに誇れる地は珍しい。昔から「山鹿千軒盥なし」といわれた。どんどん湧き出るお湯で洗濯ができたから。
●柳川も温泉が湧く宿はあるが、近くに船小屋温泉郷がある。ホタルの名所矢部川畔、昔からの格式ある宿も。
●菊池川の川幸に恵まれた山鹿。一帯は豊かな農産地だけにスイカ、メロンなど一級品が出揃う。
春の掘りたての筍料理は絶品。タケノコ狩りツアーのとき食べると野趣満喫。
「しょんしょん」、ベースは醤油の実、大豆に小麦のコウジを合わせて作る。すっぽん料理もあるが。
地酒「千代の園」の銘酒の味が冴える。ロンドンでも引っ張りだこだ。加えて特産「赤酒」。料理の調味用として、おいしく味をひきたてる。
●有明海が目の前の柳川。有明海の珍味、珍魚が堀端の魚屋さんに一杯並んでいる。見て「これなあーに」と聞くだけでも地元の味を満喫した気になる。
うなぎの老舗が並ぶ。やはり旅の人へのメニューはうなぎと鴨料理。