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見逃せない!熊本・八代のエンターテインメント、やつしろ全国花火競技大会

毎年10月(第3土曜日)に、北は秋田から南は鹿児島まで、全国から選りすぐりの花火師約30業者が集結し、その腕を競う競技大会。花火師たちの美しい技に魅了される贅沢な時間を過ごしたいと、毎年約30万もの人々が会場に集まります。一度はその目で見ていただきたい、「やつしろ全国花火競技大会」をご紹介します。

行ってきました、「熊本地震復興祈願 第30回記念 やつしろ全国花火競技大会」!熊本県で2番目の人口を誇る八代市で毎年10月の第3土曜日に開催されるこの大会。西日本では唯一の花火の競技大会です。打ち上げ現場の幅がなんと400mもあり、その目の前で壮大なスケールの花火のショーを堪能できるんです。
2017年は台風の影響や雨で、当日(2017年10月21日)まで心配でしたが無事開催されました。雨のおかげか例年よりも寒さは和らいでいたようです。
まず驚くのは人・人・人の数。会場である八代市球磨川河川緑地近辺のいくつかの臨時駐車場は、お昼の12時に行っても満車なところも多いほど。八代駅から臨時シャトルバスが出るので、公共交通機関を利用するのもおすすめですよ。
生憎の雨でしたが、お天気の良い日だと、花火の時間まで河川敷で遊んだり、読書をしてピクニック気分で楽しく過ごせます。
会場には、ステージ、物産展エリア、屋台エリア、そして観客席があります。ステージでは、14時から余興イベントがスタート。遠くて見えなくても、音楽や司会の方が会場を盛り上げてくれます。大物産展エリアでは、八代や熊本県内の自慢の食材や工芸品が販売されており、特に県外の方に喜ばれているようです。市をあげての一大イベントということが窺えます。
観客席はカップル席や撮影席などの有料観覧席と、レジャーシートを敷いたりテントを張るなど、自由に楽しめる無料の一般観覧席エリアがあります。写真は一般エリア。時間がたつにつれ混雑してきます。
こんな大イベントでの楽しみの一つは屋台!おいしいものや各地のグルメが勢揃い。綺麗な花火の前に片手にビール、片手に唐揚げなんて、もう最高!!ではないでしょうか。
こうやって思い思いの待ち時間を過ごし、いよいよ花火が始まる18時。スタートを切るカウントダウン花火、そして会場がテンションMAXになるミュージック花火から始まりました。視界いっぱいに映る圧巻の花火に、「待った甲斐があった!」と思うほどの迫力で、私たちはいっきに虜に。片手にビールなんて申し上げましたが、その匠の技の数々を、正座して拝見したいような気持ちにもなります。
引き込まれるような、始まりのミュージック花火!
花火は各業者ごとに5号玉・10号玉、そして音楽と共に織りなすスターマインそれぞれに点数がつけられます。一つ一つどんな想いで作られたものか、司会の方が解説してくれるので、見る方もより気持ちが入ります。
優秀賞に選ばれた、三遠煙火(株)の10号玉「光のアトリエ」
 
動画でご紹介できないのがもどかしいです!
会場にいるからこそその壮大さを体感できます。
競技の合間にさまざまなエンターテインメント花火があがります。特別演出の熊本地震復興祈願花火では、熊本出身の「WANIMA」さんが歌う元気いっぱいな曲「やってみよう!」に合わせた花火に、私と同じ様に、多くの熊本県民が力強く励まされたような気持ちになったことでしょう。他にも約6分間のミュージック花火、そして最後には特大スターマインと、見ごたえたっぷりな音楽と色彩のコラボレーション花火が夜空を彩ります。
ミュージック花火やスターマインでは、一面が眩しいほどに明るくなる瞬間も。
大会後には、審査の結果が発表されます。5号玉の部では、山梨県の(株)山内煙火店、10号玉では長野県の(株)紅屋青木煙火店が、スターマインの部では福岡県の塚本花火工業が優勝されました。惜しくも入賞は逃しましたが、群馬県の(有)菊谷小幡花火店の10号玉は、打ち上がって散るまで様々に形を変え、一瞬も見逃したくないと思うほどに見ごたえがありました。こんな風に、自分だけのオリジナル採点をつけると、一層楽しめるでしょう。
夜空いっぱいにひろがるエンターテインメント、花火師たちの熱い想いと魂を見せていただきました。
この美しさ、壮大さをより感じていただきたく、2016年に開催された第29回やつしろ花火競技大会のフォトコンテスト入賞作品をご紹介します。
最優秀賞ブルーライトやつしろ 河本ふみえ
入選 大輪に輝く未来 宮原克次
入選 眠らない工場と花火 黒田勇樹
入選 夜に輝く 江口開哉
入選 青い情熱 土山恭子
入選 華美 平岡健三
私はもう来年が待ち遠しい!
あなたもぜひ2018年10月は八代に足をお運びください。きっと一生の思い出に残る時間を過ごせますよ。

というわけで、来年行きたい!という方のために、八代花火競技大会をさらに楽しむポイントをお伝えします。要チェックですよ〜

①1日を使う覚悟で早めに出発、早めの到着。
②始まるまでの時間はピクニック!お楽しみグッズを用意!
③夜は真冬。家にある一番暖かい防寒具で完全装備!毛布があると尚よし!
④ビニールシート必須!簡易チェアがあると楽チン♪懐中電灯も重宝しますよ。
⑤雨のときの装備は、カッパに長靴、そして傘。テントのご使用は周りのお邪魔にならないようにご注意くださいね。
⑥帰り際には必ずお手洗いへ行っておくこと!渋滞で次にいつ行けるか分かりません。
⑦パンフレットをダウンロードしておき、更にラジオがあると詳しい情報を聞くことができます。

●主催  やつしろ全国花火競技大会実行委員会
●事務局  やつしろ全国花火競技大会実行委員会(八代市観光振興課内)
●会場  八代市球磨川河川緑地(新荻原橋上流)
球磨川河川緑地公園

熊本県八代市渡町 渡町1303

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