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地獄じゃなかった!クーラーなしで過ごせる雲仙天国プレミアムツアー【前編】

雲仙の夜のバスツアー(雲仙仁田峠プレミアムナイト)を目的に福岡から雲仙温泉への1泊旅行!猛暑の中でも避暑地として有名な雲仙ではクーラーをつけなくて過ごせるのか?家庭にエアコンとお風呂がないという雲仙あるあるを確かめに行ってきました。

雲仙とは

温泉街の標高が約700メートルと高い位置にあるため、下界より5度くらい低い避暑地雲仙。
かつては、「温泉」と書いて「うんぜん」と読んでいたという温泉の申し子ともいえます。その歴史は古く、701年(大宝元年)に僧侶・行基(ぎょうき)によって開かれた温泉山が始まりとされています。
その後、幕末から明治にかけて、避暑地として雲仙温泉の存在が広く外国人(特に上海租界地域在住の欧米人)に知られ、賑わうことになります。1934年(昭和9年)には、に日本で最初の国立公園に指定されました。
春は雲仙ツツジが山肌をピンクに染め、夏はみずみずしい若葉が青葉に変わるり、秋は山中が赤やオレンジ色にそまる紅葉、冬は木々が霧氷でクリスタルに変身します。

福岡市内から雲仙へ出発

雲仙への行き方を調べていくうちに、船を利用すると速いという事がわかったので、福岡から島原までは最速ルート「三池島原ライン」を利用することに。HPをチェックすると、とても分かりやすい案内があり、時間も細かく表記されています。
博多駅から大牟田駅へはJR、大牟田駅から三池港へはバス、三池港から島原港へは船、島原から雲仙へはレンタカー。
電車ありバスあり船あり車ありのフル移動手段で雲仙へ。乗り物好きには理想の旅です。
やまさ海運㈱HPより
やまさ海運株式会社
http://www.miike-shimabara-line.net/

雲仙ゴルフ場

日本初のパブリックコースとして、1913年(大正2年)に開場した雲仙ゴルフ場。100年以上の歴史を持ち、あのトーマス・グラバーの息子・倉場富三郎が設計に関わっていました。当時の風景も写真で残っていて、丁寧に館内に飾られていました。
自然豊かな国立公園の中をプレーでき、2階のレストランからは妙見岳が望め、四季折々の景色が楽しめます。レストランだけの利用もでき、地元では人気のスポットになっています。
館内には昔の写真が飾ってあります
雲仙に住んでいる人は打ちっぱなしに行く感覚で、通っているそう。
普段ゴルフはやらないんですが、雲仙温泉の旅館に泊まった方へ嬉しいサービス「温泉deゴルフデビュー大作戦」を利用してプレイ!
これは、雲仙・小浜温泉14の旅館と雲仙ゴルフ場との共同企画で、旅館の宿泊者だと3ホール(or6ホール)が格安でプレーできるというもの。貸クラブ、貸シューズがあるので、手ぶらでOK!ショートコースなのでちょっと空いた時間でも楽しめます。標高が高いため夏でも涼しくプレイできます。
詳細・お申し込みは、宿泊ホテル・旅館でお問い合わせください。
実際にプレーしてみると、開放的な立地に大満足です。スコアは・・・空振りはなかったような。
雲仙ゴルフ場

長崎県雲仙市小浜町雲仙548

http://www.unzengolf.com/

雲仙仁田峠

雲仙ゴルフ場から車ですぐの雲仙仁田峠へ。峠へは全長11.3キロメートルのスカイライン(有料100円)を通って行きます。途中、杉、桧の樹林を縫い、有明海、橘湾の海洋美や九重連山の展望を楽しみながら、とても快適なドライブです。
仁田峠は、春には峠にツツジが咲誇り、夏の緑、秋の紅葉、冬の霧氷と四季を通じて楽しめます。
仁田峠から妙見山頂へは、ロープウェイが運行しています。
プレミアムナイトでは、夜もこの行程を経て、頂上から星を見ます。
仁田峠

長崎県雲仙市小浜町雲仙

/event/?mode=detail&id=9999900038781

雲仙地獄

雲仙のメイン観光地はやはり雲仙地獄です。そこかしこで、シューシューと音を立てて噴気が出ています。吹き出している噴気の最高温度は 120℃。流石にここでは汗だくになりました。
地獄一帯には、天然記念物のシロドウダンの群落や、キリシタンが処刑された「日本26聖人殉教」の地獄などがあります。
雲仙地獄の中で独特な景観を成す「泥火山」です。灰白色の粘着性のある土質のため、地中から噴気で盛り上がり成長する円すい形の小さな山が幾つも形成されています。同様の仕組みで生じる火山の形のでき方を学ぶことができる小さな火山です。その日の水分によって毎日違う山の形になるため、同じ形状は二度現れません。
雲仙地獄といえば、噴気で蒸したゆで卵。出来立て熱々を食べることができます。(1個100円)ほんのり味があります。
真知子岩は、1954年(昭和29年)に「君の名は」の雲仙ロケで佐田啓二、岸恵子が訪れ、ヒロイン真知子役の岸恵子が手を触れた岩として有名です。昭和の大スター美空ひばりが湯治に来ていたとも。
雲仙地獄

長崎県雲仙市小浜町雲仙

/event/?mode=detail&id=9999900000799

雲仙プレミアムナイト

いよいよ旅のメインイベント「雲仙仁田峠プレミアムナイトツアー」へ参加。はじめにナビゲーターが雲仙について説明してくれます。
日本初の国立公園・特別保護地区に指定されている雲仙妙見岳は、落ち葉ひとつ持ち帰ることができない神聖な空間として、今もなおその生態系を守っています。通常、夜の立ち入りは禁止になっていますが、このプレミアムナイトのバスツアーでは特別に夜の仁田峠へ入ります。
いざ、バスに乗り込んで出発です。
標高1,300mから見渡す360度の絶景や、澄み切った夜空、眼下に眺める有明海の景色は圧巻です!
晴れた日には満開の星々を見ることができ、プレミアムな夜になること間違いなし!
ですが、この日は曇りで、満天とまではいかず。曇りの場合は、プラネタリウムの鑑賞があります。
8月の週末を中心に開催されています。1日2便。前日までの予約が必要です。
紅葉が綺麗な秋(10/25~11/3)にも開催予定。

雲仙いわき旅館

宿泊は、雲仙で一番の温泉に入れる「雲仙いわき旅館」へ。雲仙温泉で唯一、敷地内に豊かな湯量の源泉があり、 100%自然の源泉による温泉です。
泉質は、「酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩温泉」ちょっと長い名前ですが、その効用として、「神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進」等などへの適応症(浴用)があるそうです。
雲仙いわき旅館HPより
日本温泉協会による温泉審査で全項目満点評価をもらっています。温泉から上がった後は汗が噴き出すことにはならず、寝ている間もエアコンは必要ありませんでした。
雲仙いわき旅館

長崎県雲仙市小浜町雲仙318

http://unzen-iwaki.com/

硫黄のにおいが、温泉に来たーという高揚感を高めてくれます。どの施設でもクーラーはつけてなかったです。さすが雲仙温泉。
明日も雲仙温泉の観光です。このままクーラーをつけずに過ごすことができるか?
後編はこちらから。

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