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【リポート】「令和」ゆかりの地《太宰府天満宮》の歩き方完全ガイド

新しい年号「令和」ゆかりの地として、国内外から注目を浴びている太宰府。この地を守る「太宰府天満宮」は、学問の神様である菅原道真公をお祀りし、お正月三が日だけでも約200万人、年間で約1000万人もの参拝者が訪れるという、人気のパワースポットです。

令和ゆかりの地太宰府で、2020年を乗り切るパワーチャージを!

太宰府天満宮へは、福岡市の中心地天神から電車で約20分程度の距離。JR博多駅からは直通バスも出ているのでアクセスは抜群です。 まず参道で目に入るのが、ずらりと並ぶお土産やさんやお食事処の店先で売っている太宰府名物「梅ヶ枝餅」。平安時代、道真公に老女が梅の枝と共に餅を差し上げたのが始まりとも言われ、粒あんの入ったもちもちの皮を両面焼き上げたもの。ひとつから買えて、「すぐ食べます?」という問いに頷けば、焼きたてを紙にはさんでくれます。
毎月25日の「天神様の日」だけ売られるよもぎ入りの梅ヶ枝餅はすぐに売り切れてしまうので、見つけたら即買いを。
そして境内のあちこちで目にするのが、可愛いお顔の牛の姿。こちらの「御神牛(ごしんぎゅう)」は「撫でたところがよくなる」と言われ、いつも参拝者の皆さんからなでなでされています。学問の神様だけあって頭を撫でる方が多いのか、お顔の部分は色が変わるほどツヤツヤに。 道真公が亡くなった際、牛車にご遺体を乗せて運んでいたところ、牛が座り込んで動かなくなったという場所が現在の御本殿であると言われており、牛は道真公と深い関わりを持つ神聖な生き物として大切にされているんです。太宰府天満宮の公式HPでは「御神牛を探せ!コース」なども紹介されているので、お参りの際に探してみては?
ここでお参りの時のポイントをひとつ。御本殿に向かう途中の心字池には3つの橋が架かっていますが、それぞれ手前から過去・現在・未来を渡る橋と言われています。橋を渡ることで身も心も清らかになると言われる太鼓橋、しっかり通ってお参りしましょう。
御本殿前には、菅原道真公の詠んだ歌、 「東風(こち)吹かば にほひをこせよ 梅の花 主(あるじ)なしとて 春な忘れそ」 で知られる伝説の「飛梅」が。大宰府へと左遷される道真公を慕い、一晩で京都から大宰府まで飛んできたと伝えられています。 境内に約6000本あるどの梅の木よりも早く咲く御神木の「飛梅」。境内の梅の花は1月下旬~3月上旬が見頃で、その時季になると辺りはふんわりと甘い梅の香りに包まれます。
また、太宰府天満宮では、季節やイベントなどにあわせて、おみくじの色が変わります。冬場は境内の紅梅をイメージした淡いピンク色のおみくじ。結果だけでなく、見ても楽しいおみくじはそれだけで幸せ度がUPしそう。

開運成就、家内安全、夫婦円満…いろんな願いを込めてじっくりお参り

御本殿にお参りした後、そのまま踵を返してしまうのはもったいない!パワースポットを求めて、本殿の横を抜けて裏手へと進みます。 まずは御本殿すぐ裏にある「夫婦樟(めおとぐす)」。立派な2本の樟の木がまるで夫婦のように寄り添って立つことからこの名前で呼ばれています。互いに想い合う姿、お手本にしなくては…。
その横には、空海、小野道風と共に書の「三聖」とも称された道真公に、書道や学問の上達を祈願して作られた、どーんと大きな筆を冠したインパクト大の「筆塚」が。SNSで誰もが情報発信するこの時代、文章がうまくなりますようにとひそかにお願いをしているブロガーさんもいるとか。

通が開けて運気がぐんぐん上がる!?鈴がずらりと並ぶ珍しい神社

そして、知る人ぞ知るパワースポットがこちら!
御本殿の北東にある参道を上っていくと見えてくる開運スポット、その名も「天開稲荷社(てんかいいなりしゃ)」。京都の伏見稲荷大社からの御分霊を勧請し、九州では最も歴史があると言われている稲荷社で、「天に道が開け、運がぐんぐん上昇する」神様として信仰をあつめています。
特徴は、このずらりと並んだ「十二支鈴」。向かって左から子・丑・寅…と十二支が刻まれていて、まずは自分の干支の鈴を鳴らした後、中央奥の大鈴を鳴らしてお参りするスタイルです。 御本殿の裏には奥の院(石室)があり、中に入ってお参りできます。とても神聖な空気の流れる場所で、なんだか清々しい気分に。

 

居心地が良すぎて時間を忘れてしまいそう…路地奥の隠れ家カフェでまったり

気持ちが晴れやかになったところで、おなかにもパワーチャージ!大人女子に人気の隠れ家的カフェ「連歌屋珈琲」さんへ向かいます。
太宰府天満宮西門から徒歩2分ほどの路地の奥にあるこちらのお店は、2019年9月にオープンしたばかり。マスターが生まれ育ったご実家をリノベーションした、ハンドドリップコーヒーと日替わりのヘルシーランチが評判のお店です。お店の名前は、マスターが子どもの頃のこのあたりの住所「連歌屋」からとったもの。鎌倉時代~江戸時代に、和歌の上の句と下の句を別の人が詠みながら百句になるまで続けていく「連歌」というスタイルが流行し、その会を行う場所があったことからついた地名なのだとか。やっぱり雅な文化が息づく場所なんですね。
お昼のメニューは、いろんなおいしいものをちょっとずついっぱい食べたい…という願いを叶えてくれる、品数豊富で見た目もかわいい日替わりランチ。メインのプレートにサラダ、スープ、デザート、珈琲がついた「珈琲ランチ(1,350円)」が人気です。
どのお品もやさしいお味。一見揚げ物に見えるおかずも、油を使わないヘルシー仕上げ。
ランチのコーヒーは、オリジナルブレンド「連歌屋ブレンド」「太宰府ブレンド」などの6種類から選ぶことができます。注文が入ってから1杯分ずつ挽いた豆で淹れてもらったコーヒーでまったり。
個性的なコーヒーカップは熊本や沖縄の作家さんに依頼した一点もの。隠し味に珈琲を入れた大人のガトーショコラ、爽やかな風味のチーズケーキはマダムの手作りです。
初めての方も常連さんも、まるで自分のおうちにいるようにのんびりくつろげる「連歌屋珈琲」では、オリジナルのハンドドリップパック珈琲も販売しています。一番人気の「連歌屋ブレンド」のほか、キリッと頭が冴える「GO-KAKU BLEND」と爽やかな酸味の「SAKURA-saku BLEND」などの新商品が登場。お土産にもおすすめです!
連歌屋珈琲

福岡県太宰府市宰府3-3-18

http://dazaifu-navi.com/store_guide.php?shop_id=91

太宰府ならでは!食べ歩きができる&インスタ映えするあまおうデザート!

あまおういちごだんご(700円)※いちごの相場により価格変動の場合あり
「デザートは別腹♪」という方には、参道にある「太宰府天山」のあまおうデザートを鬼瓦を模したさっくり最中にあんをはさんだ「鬼瓦最中」が人気ですが、今回はいちごのシーズンの11月下旬~3月までの期間限定で販売される「あまおういちごだんご」をチョイス。一般に出回っているサイズよりもかなり大きい2Lサイズの「あまおういちごDX」の間にこしあんだんごを刺したスタイルで、食べ歩きにもぴったりです。 あまおうはいちご大福にも使われていて、その大きさは大福も隠れるほど。古くから、赤い食べ物は勝負運を上げるとも言われていますので、パワースポットの太宰府で食べればご利益も倍増するかも。
太宰府参道天山

福岡県太宰府市宰府2-7-12

http://www.monaka-de.com/?mode=cate&cbi d=1050840&csid=0

令和ゆかりの地で、2020年を乗り切るパワーチャージ完了!

近くには新年号「令和」ゆかりの地となった「坂本八幡宮」もあり、コミュニティバス「まほろば号」を利用すると(西鉄太宰府駅乗車→大宰府宰府政庁跡下車・約14分)便利です。この地で催された歌会「梅花の宴」を再現したジオラマのある「大宰府展示館」や、「大宰府政庁跡」など歴女のはたまらないスポットもたくさんありますので、お気に入りの場所がきっと見つかるはず!1100年以上の歴史を持ち、今尚人を惹きつけてやまない場所、太宰府。しっかりパワーチャージして、良い運をがっちり掴みましょう!

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