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今こそベストシーズン!カキ&カニを楽しむ太良まんぷく旅

有明海を抱く太良(たら)は九州屈指のカキ産地。寒さ厳しい2月は身がぷっくり大粒になり、旨みがグンと増す最強シーズン。しかも、今ならもうひとつの特産品、竹崎カニもお腹に真子をたっぷり抱えたメスが楽しめる!カキ&カニ、冬の二大グルメを求めて、いざ!

おいしさの秘密は干満の差日本一の有明海

約6mという干満の差をもつ有明海(写真提供/佐賀県観光連盟)
九州各地にカキの産地があるものの、「太良が一番!」という人は少なくない。「粒が大きいし、なにより旨みが濃い」と、ファンは口を揃えて言う。その秘密は、「月の引力が見える町」、太良町が掲げるこのキャッチフレーズに隠されている。
太良産は一般的なカキと比べ、炭水化物、タンパク質、脂質が約2倍というデータも(佐賀県有明水産振興センター調べ)
月の引力が見える、つまり、潮の干満の差が大きいということ。町のどこからでも見える有明海は、実は日本一の干満の差を誇っているのだ。それがカキとどう関係するのか?説明しよう。おいしい方程式はこうだ。
干満の差が大きい→川の栄養分が多く海に流れ込む→カキの餌となる植物プランクトンが増える→カキがたらふく食べる→栄養豊富でしかも大ぶりなカキが育つ。
お分かりいただけただろうか?そう、日本一の干満の差をもつ有明海育ちだから、太良のカキは最高においしいというワケ。
 

有明海一望の「オレたちのカキ焼家」へ

「蟹御殿」の敷地内に期間限定でオープンするカキ小屋(2019年は3月31日まで)
15軒ほどのカキ小屋が点在する国道207号沿いは、通称「たらカキ焼海道」。今回訪れたのは、人気旅館「蟹御殿」が営む「オレたちのカキ焼家」。
旅館が営むカキ焼小屋ならではの豊富で新鮮な食材が並ぶ
中に入ると、カキをはじめ、食材がずらり。いけすに泳ぐ車エビやホタテ、竹崎カニから、冷蔵コーナーには豚やウィンナーなどの串モノ、野菜にごはんモノまで揃う。
いけすコーナーはスタッフに声をかけて取ってもらおう
カキとともにもうひとつのお目当て、竹崎カニ。活きのよさは文句なし!
塩胡椒や一味は無料で用意されているが、醤油やポン酢など有料調味料も充実
紙皿、割り箸、軍手、カキ開けナイフ、トングがつくカキ焼セット

好みの食材を選んだら、そのままレジへ。料金を支払い、カキ焼セットを受け取る。炭代やカキ開けナイフなどのレンタル料がかかるところもあるが、こちらは一切無料。食材の料金だけでOK。

焼き場に案内されると、すでに炭の準備ができている
スタッフが案内してくれる焼き場は、坂道沿いに20席ほど。取材時はあいにくの天気だったものの、目の前は有明海!席ごとに仕切りがあるため、お隣さんが気にならないのもいい。
あいにくすぎる曇天。天気が良ければ、普賢岳も望めるとか
今回購入したのは、地元産カキと竹崎カニ、計3500円(税込)。竹崎カニはホイルに包んで渡してくれる

 

さっそく、焼き開始!食べごろを見逃すな!

見よ、このぷっくり感!焼きすぎ厳禁!
竹崎カニは蒸し焼きにするため、ホイルに包んだまま網の上へ。スタッフさん曰く、「出来上がりまで10〜15分ほど、ほっといてOK」。
カキはまずは平らな面を下にして焼き、殻が乾いたらひっくり返す。殻の口がほんのり空いて、ジュ〜ッと汁が出たら食べごろ。カキ開けナイフで殻を開けよう。汁がこぼれないように慎重に!
そ〜っと口に運んで汁ごととスルリ。口いっぱいに磯の香りが広がったかと思ったら、カキのミルキーな旨みがドド〜ッと押し寄せる。うっ、うまい!塩分もほどよく、調味料いらず。
真っ赤っ赤!これが食べごろのサイン
あまりのおいしさに夢中で食べまくる。気づけば網の上にカキはもうない。少し淋しさを覚えつつ、網の上にポツンと置かれた竹崎カニのホイルを覗いてみる。
卵をもった冬のメスは3月くらいまで。濃厚な旨みを放つ
お腹を開けると卵がたっぷり!先にもらっていたハサミで切り込みを入れたら、手でバリッとまっぷたつ。そして、豪快にかぶりつく。ホクホクとした甘〜い身に濃厚な卵がからみ、うっ、うっ、うますぎる〜!
悶絶しながらこれまたアッという間に完食。受付棟に走り、また食材を買い足したことは言うまでもない。
[営業期間]2019年3月31日まで
[営業時間]11:00〜17:00 ※午前中のみ予約可
[定休日]水曜
オレたちのカキ焼家

佐賀県藤津郡太良町大浦乙316-3

http://www.kanigoten.com/orekaki.html


いかがでしたか?
太良町には、他にも個性的なカキ小屋が複数あります。好みに合ったお店を見つけてください。
太良町の観光サイトはこちら↓
http://www.tara-kankou.jp/gourmet/

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