今こそベストシーズン!カキ&カニを楽しむ太良まんぷく旅
佐賀
更新日:2019年02月18日
有明海を抱く太良(たら)は九州屈指のカキ産地。寒さ厳しい2月は身がぷっくり大粒になり、旨みがグンと増す最強シーズン。しかも、今ならもうひとつの特産品、竹崎カニもお腹に真子をたっぷり抱えたメスが楽しめる!カキ&カニ、冬の二大グルメを求めて、いざ!
おいしさの秘密は干満の差日本一の有明海
九州各地にカキの産地があるものの、「太良が一番!」という人は少なくない。「粒が大きいし、なにより旨みが濃い」と、ファンは口を揃えて言う。その秘密は、「月の引力が見える町」、太良町が掲げるこのキャッチフレーズに隠されている。
月の引力が見える、つまり、潮の干満の差が大きいということ。町のどこからでも見える有明海は、実は日本一の干満の差を誇っているのだ。それがカキとどう関係するのか?説明しよう。おいしい方程式はこうだ。
干満の差が大きい→川の栄養分が多く海に流れ込む→カキの餌となる植物プランクトンが増える→カキがたらふく食べる→栄養豊富でしかも大ぶりなカキが育つ。
お分かりいただけただろうか?そう、日本一の干満の差をもつ有明海育ちだから、太良のカキは最高においしいというワケ。
有明海一望の「オレたちのカキ焼家」へ
15軒ほどのカキ小屋が点在する国道207号沿いは、通称「たらカキ焼海道」。今回訪れたのは、人気旅館「蟹御殿」が営む「オレたちのカキ焼家」。
中に入ると、カキをはじめ、食材がずらり。いけすに泳ぐ車エビやホタテ、竹崎カニから、冷蔵コーナーには豚やウィンナーなどの串モノ、野菜にごはんモノまで揃う。
好みの食材を選んだら、そのままレジへ。料金を支払い、カキ焼セットを受け取る。炭代やカキ開けナイフなどのレンタル料がかかるところもあるが、こちらは一切無料。食材の料金だけでOK。
スタッフが案内してくれる焼き場は、坂道沿いに20席ほど。取材時はあいにくの天気だったものの、目の前は有明海!席ごとに仕切りがあるため、お隣さんが気にならないのもいい。
さっそく、焼き開始!食べごろを見逃すな!
竹崎カニは蒸し焼きにするため、ホイルに包んだまま網の上へ。スタッフさん曰く、「出来上がりまで10〜15分ほど、ほっといてOK」。
カキはまずは平らな面を下にして焼き、殻が乾いたらひっくり返す。殻の口がほんのり空いて、ジュ〜ッと汁が出たら食べごろ。カキ開けナイフで殻を開けよう。汁がこぼれないように慎重に!
そ〜っと口に運んで汁ごととスルリ。口いっぱいに磯の香りが広がったかと思ったら、カキのミルキーな旨みがドド〜ッと押し寄せる。うっ、うまい!塩分もほどよく、調味料いらず。
あまりのおいしさに夢中で食べまくる。気づけば網の上にカキはもうない。少し淋しさを覚えつつ、網の上にポツンと置かれた竹崎カニのホイルを覗いてみる。
お腹を開けると卵がたっぷり!先にもらっていたハサミで切り込みを入れたら、手でバリッとまっぷたつ。そして、豪快にかぶりつく。ホクホクとした甘〜い身に濃厚な卵がからみ、うっ、うっ、うますぎる〜!
悶絶しながらこれまたアッという間に完食。受付棟に走り、また食材を買い足したことは言うまでもない。
[営業期間]2019年3月31日まで
[営業時間]11:00〜17:00 ※午前中のみ予約可
[定休日]水曜
地図を見る
Google Mapの読み込みが上限を超えた場合、正しく表示されない場合がございますので、ご了承ください。