九州のご当地スイーツ大特集
福岡
佐賀
長崎
熊本
大分
宮崎
鹿児島
更新日:2020年05月31日
小腹がすいたときやお土産に最適な九州各地のご当地スイーツ。古くから国際交流が盛んだった九州は、西洋文化と東洋文化が融合したスイーツがたくさんあります。きっとお気に入りの甘味が見つかるはず!
梅ヶ枝餅(福岡)
学問の神様として知られる、菅原道真公に由来する福岡県太宰府市の名物です。小豆餡を薄い餅の生地で包み、鉄板で焼きあげます。餅の真ん中には5枚の花びらを持つ、梅の花の形が焼付けられています。
できたての熱々は、パリッとした皮と香ばしい食感で食べた後に思わずにっこりしてしまう美味しさ。梅ヶ枝餅は菅原道真公が太宰府に左遷され、意気消沈しているときに老婆から贈られ、その後道真公の好物になったと言い伝えられています。受験生や就職活動中の学生さんなどには縁起物としてもおすすめです。
小城羊羹(佐賀)
口の中に入れるとトロリと溶けそうな食感と、うっすらと光が透き通る宝石のような色合いが見事な「小城羊羹(おぎようかん)」。
「日本さくら百選」に選ばれている小城公園では、狭いエリアに20軒以上の羊羹屋さんがあり、店ごとに特徴のある味を競っています。
地元の人にはそれぞれ気に入った、ひいきの羊羹屋さんがあるそうです。
寒ざらし(長崎)
長崎県島原の名物菓子です。
まず、白玉粉で作った小さな団子を大量の湧水で冷やします。そして、蜂蜜、砂糖等で作った特製の蜜をかけて食べます。口溶けのいい上品な甘さと喉越しのよさが人気の素朴な菓子です。
抹茶と一緒にいただくのがいちばんのおすすめですが、「寒ざらし」はコーヒーにもよく合います。
店によって微妙に味も異なるので、食べくらべをしながら歩くのも楽しそうです。
シースクリーム(長崎)
長崎県民に人気のケーキ「シースクリーム」。「シースケーキ」とも呼ばれます。
キメの細かいスポンジの上に、カスタードクリームと生クリーム、そしてピーチとパイナップルが乗せられています。素材の組み合わせが絶妙でシンプルな美味しさが人気で、ご当地でケーキといえば、「シースクリーム」と言うほどの定番です。
かすまき(長崎)
壱岐・対馬のお土産の代表格でもある「かすまき」は、「カステラ巻き」とも呼ばれ、カステラ生地でこしあんをロール巻きにした銘菓です。
江戸時代、参勤交代から帰国した藩主を迎えるに当たり、家中一同で喜びを分かち合うために考案されたと伝えられ、当時ぜいたく品だった餡をたっぷり使うのが特徴です。明治以降、庶民の口にも入るようになり、長崎の伝統的な和菓子として、またお土産として愛されています。
いきなり団子(熊本)
サツマイモを小麦粉で包み、蒸して作る、熊本県の郷土菓子です。
もともと、急な来客の際にも「いきなり」出せる、短時間で「いきなり」作れるなどが、名前の由来といわれています。店舗によって味は異なります。中に使うイモはさまざま、まわりを包む小麦粉に色を施すなどアイデアも多彩です。
やせうま(大分)
おやつとして今でもよく食べられている、大分県のお菓子です。小麦粉で作った手延べの麺をゆで、きな粉と砂糖をまぶして食べます。
「やせうま」と同じ麺を使い野菜などと一緒に味噌仕立てで煮込むと、これまた大分の郷土料理として有名な「だんご汁」になります。
やせうまの語源は、平安時代、貴族の子・藤原鶴清麿が乳母・八瀬(やせ)に「八瀬、うまうま(幼児語で食べ物の意)」と所望したところ、八瀬が小麦粉を棒状に茹で、きな粉をまぶして食べさせ、後にそれが「やせうま」というおやつになったという説が一般的です。
青島ういろう(宮崎)
宮崎県の観光地として有名な青島(宮崎市)の名物です。明治10年頃、旅館業を営む鈴木サトさんが売り出したのが始まりと言われています。
初めは「おサト羊羹」と呼ばれていました。クスリの外郎飴(ういろうあめ)に似ているのでサトが「ういろう」と命名したとのこと。名古屋のういろうとの違いは、「青島ういろう」がうるち米の米粉を使用しているのに対し「名古屋ういろう」は薄力粉や上新粉になります。また、青島ういろうは上品なほどよい粘りが持ち味です。
チーズ饅頭(宮崎)
さっくりとした歯触りの皮の中にあっさりまろやかなチーズが入っている、宮崎銘菓のおまんじゅうです。宮崎を訪れたスチュワーデスの間でおいしいと評判になり、全国へと広まりました。冷やして食べてもおいしいです。
かるかん(鹿児島)
米粉とヤマイモに白砂糖を入れて練り、蒸し上げた鹿児島の名物「かるかん」。薩摩の藩主、島津家との関わりが深く、二十代当主の誕生日にお祝いとしてかるかんが出されたとか、二十八代当主が江戸から連れ帰った御用菓子職人の八島六兵衛が苦心の末にかるかんを産み出した、などと伝えられています。
「かるかん」は、他の蒸し菓子にはないふんわりとした口当たりと独特の香りが特徴です。また、餡などをかるかんで包んで丸くした「かるかんまんじゅう」もあります。
両棒餅(鹿児島)
両棒餅と書いて「ぢゃんぼもち」と読みます。鹿児島で古くから親しまれている郷土菓子です。名前の由来は、武士が刀を二本脇に差していた姿から来ていると言われています。
もち米や上新粉で作られた楕円状の団子に竹串が二本刺されています。団子の違いもありますが、タレにはそれぞれの工夫が凝らされ、店によって味も大きく異なります。醤油に砂糖を加えたものや味噌仕立ての味があります。
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