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九州で御朱印をもらうなら一度は訪れたい!諫早御朱印めぐりの旅

御朱印とは、神社やお寺が参拝の証として授ける印。御朱印の美しさに魅了された人々の間で、近年神社仏閣を巡る旅がブームになっています。霊験あらたかな神社を訪れて心身を清めると共に、そこでしか出合えない素敵な御朱印をゲットしませんか?今回は多彩な御朱印で注目される長崎県諫早市の神社4社と、ここまで来たら訪れたい長崎市内の1社を紹介します。
※掲載している御朱印は期間限定のものが含まれます。

【諫早神社】日本一のアマビエ木像も。九州総守護の神社「四面宮(しめんぐう)」で無病息災を祈願!

諫早神社。目の前には本明川が流れています。

728年、聖武天皇の勅願で行基菩薩が石祠を祀ったのが始まりといわれ、元は九州総守護の神様たちを祀る神仏習合の神社「四面宮」だった諫早神社。四面宮は「古事記」の国生み神話にも由来するほどの長い歴史を持ち、地元では現在も諫早神社を「おしめんさん」と呼び親しんでいます。

拝殿そばには高さ115cm、直径80cm、重さ300kgのアマビエ木像が。「疫病退散や無病息災の願いが広がり、穏やかな日常が戻りますように」と神職さん。

拝殿横には、諫早市在住のチェンソーアート作家・嶋田克海さんによって制作された「アマビエ木像」が奉納されています。境内には幹周り約8mの御神木もあり、樹勢たくましく枝を広げる姿は迫力満点。疫病退散のパワーを感じます。

境内に生育するクスノキの大木6本が県天然記念物に指定されています。
御朱印の鮮やかさに目移りします。

授与所には月替わりや花鳥風月シリーズのほか、「疫病退散(アマビエ)」「一流万倍日(その日限定)」「満月(満月前後の一週間のみ)」などの多彩な御朱印がずらり。クラフトぬり絵も無料で配布しています。ぬり絵のデータは諫早神社の公式HPからもダウンロードできるのでぜひチェックしてみてくださいね!

クラフトぬり絵は厚みのある紙なので、組み立ててもしっかりと自立(写真上)。アマビエさまのおみくじやお守り(写真左下)やオリジナルのご神饌(写真右下)。
お守りやおみくじなどのアマビエさまアイテムが充実。諫早市のマスコット・ウナギの妖精「うないさん」モチーフも人気です。諫早神社オリジナルのご神饌シリーズとして、長崎県産の生姜を使用した「神社エール」「神社カステラ」なども登場。長崎県は日本における生姜発祥の地であることをかけた、おしゃれで遊び心のあるご神饌に気分が上がります。
諫早神社

長崎県諫早市宇都町1-12

https://isahaya-jinja.jp/

【高城神社】諫早の歴史が刻まれた風情ある神社

1882年創建。諫早公園のそばに鎮座しています。

諫早神社から本明川沿いを南東に徒歩約10分。諫早家の初代・龍造寺家晴と菅原道真が祀られた「高城神社」に到着します。諫早公園そばの境内には、「諫早一揆」の中心人物・若杉春后を称えて建立された「若杉霊神」など、諫早の歴史を物語る石造物が多数。諫早神社にお参りしたらなら、こちらにもぜひ!

高城神社の季節感溢れる御朱印。見開きの御朱印も。

ここでは高城神社の通常朱印、節分朱印(1月下旬から節分まで)、月替わり限定朱印、季節限定朱印に加え、境内にある天満神社(毎月25日限定)、鶴の森稲荷神社(立春から4月10日まで)の御朱印をいただくことができます。

国指定重要文化財の眼鏡橋。

高城城跡にある諫早公園は、諫早市城山暖地性樹叢として全体が国の天然記念物に指定されています。日本で最初に国の重要文化財に指定された石橋「眼鏡橋」を眺め、四季折々の風景と歴史を感じながら、のんびりと散歩してはいかがでしょうか?

高城神社

長崎県諫早市高城町1−5

https://www.isahaya-kankou.com/spot?mid=720

【御館山稲荷神社】高台にそびえる丹色の拝殿!日本人の感性に響く多彩な授与品もチェック

御祭神は宇迦之御霊神、猿田彦神、大宮売神。

1300年以上の歴史を持つ「御館山稲荷神社」。大宝年間に九州巡行中の行基菩薩によって「五智光山」として開かれ、その後、鎮西八郎為朝が館を築いて武術を練ったことから「御館山」と呼ばれるようになったそうです。

拝殿前に立つお稲荷さん(写真左)。鎮西八郎為朝ゆかりの矢受け石も(写真右)。

「鎮西八郎為朝ゆかりの矢受け石」「四面上宮と船魂明神」「奥殿」「狐の巣穴」などの参拝場所が多数。雲仙多良岳、諫早市街、そして有明海まで見渡せる高台の境内は、春は桜や桃、秋には中秋の名月など、四季折々の風景を楽しめる絶景スポットです。

節切り御朱印、七十二候御朱印、季節の御朱印など、様々なデザインがそろいます。

授与所には、神社を通じて日本の文化を再評価する「みたちやまリバリュープロジェクト」によって生まれた美しいお札やお守りが並んでいます。このプロジェクトの一環で、二十四節気と日本の伝統色を掛け合わせた御朱印も登場。日本人の感性に響く多彩な授与品が手に入るのも御館山稲荷神社の魅力の1つです。

みたちやまリバリュープロジェクトの一環として、2020年12月5日~31日まで開催の「歳の市」。しめ飾りや正月用品が揃います(写真左)。御館山稲荷神社、小浜神社 、橘神社 、そして後に紹介する久山年神社の四社コラボ御朱印。四社巡り満願で、5つ目の見開き御朱印が拝受できます!(写真右)
御館山稲荷神社

長崎県諫早市宇都町61-1・61-3

https://mitachiyama.jp/

【久山年神社】消しゴムはんこの緻密さと高いデザイン性に感動!

久山年神社拝殿。左手には久山稲荷神社。右手の小道は久山城公園につながっています。

1592年に創建された、親子神・大年神、御年神を祀る「久山年神社」。大年神、御年神は農業に霊験あらたかな神様ですが、祈願によって荒れる海を鎮め、堤防の決壊を防いだことから、久山年神社の御神体は船形の御神座に乗せた珍しい様式になっているそう。境内は美しい紅葉で彩られていて、シーズンには夜間ライトアップも行なっています。

2020年に頒布された久山年神社と久山稲荷神社の季節の御朱印。

手押し、手書きにこだわる久山年神社、久山稲荷神社の御朱印。緻密でデザイン性の高い消しゴムはんこは、全て宮司・本田孝裕さんのお手製。御館山稲荷神社で紹介した四社コラボ御朱印も本田さんによるデザインです。季節感いっぱいの御朱印はもちろん、教育勅語渙発130年の節目に頒布をはじめた「十二徳目御朱印」や、支援金付きの「さくら猫御朱印」など、多彩なラインアップで参拝客を魅了しています。

書き置きの御朱印も手書き、手押しで(写真左上)。手作りの消しゴムはんこ(写真右上)。限定の見開き御朱印(写真左下)と全面はんこが特徴の十二徳目御朱印(写真右下)。
看板猫・アズキくんと本田さん。境内の紅葉も立派で、シーズンにはライトアップすることも。

拝殿の左手には「境内社 久山稲荷神社」があり、商売繁盛、衣食住を司る宇迦之御魂神を祀っています。境内から久山城公園に抜けられるので、参拝後に散策するのもおすすめですよ!
また久山年神社といえばテレビやラジオでも紹介されたことのある看板猫のアズキくんも人気!人懐っこくて大人しい子なので、参拝者の方に抱っこされることも厭いません。そして、参道の途中にある踏切も素敵。カメラ片手に訪れたい神社です。

久山年神社

長崎県諌早市久山町2275-2

https://kuyama-toshi-jinja.jp/

【中川八幡神社】宮司の心遣いと、優しい猫が描かれた御朱印に癒される

宮司の豊正路さん。御祭神は誉田別命、息長足姫命、武内宿禰命。三神全て武運の神様です。

諫早で御朱印めぐりをするなら、是非とも少し足を伸ばして長崎市内まで。蛍茶屋電停から徒歩3分の場所にある「中川八幡神社」は、長崎五社の1つに数えられる歴史ある神社です。旧長崎街道の出入り口に位置していたため、かつては江戸や浪速へ往来する奉行、奉行家中、唐船主などの旅人たちが道中の安全を祈願していたそう。

鮮やかな手水。一気に気分が上がります(写真左)。それぞれ違ったメッセージが書かれたしおりを1つずつ読むのも楽しい(写真真ん中)!境内パトロール中のいずみちゃん。参拝客から命名されました(写真右)。

訪れてまず目に入るのは、紅葉や花で鮮やかに彩られた美しい手水舎。「心身の汚れを落とすと共に花を愛でて心を清め、神様に向かって欲しい」と宮司の豊さん。頭上に揺れる風鈴のしおりには、豊さんによる「心の言葉」が。思いがけないもてなしに気持ちが弾みます。

月替わりの見開き御朱印。猫の表情に心が和みます。

豊さんが1枚1枚心を込めて描く猫の御朱印は口コミで評判を呼び、今では全国から参拝者が来るほどに。描かれる愛らしい3匹の猫は御祭神三神になぞらえているそう。「ここに来て心が軽くなっていただければ嬉しいです」と豊さん。疲れた時に訪れたくなる、癒しの神社です。

筆を走らせる豊さん。表情豊かな猫が誕生する様子に感動(写真左)!色紙に揮毫してもらうこともできます。お見舞い、祝いに喜ばれそう(写真右)。
中川八幡神社

長崎県長崎市中川2丁目9−21

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