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“ジビエ県”おおいたで味わいたい、絶品の地元ジビエ料理が味わえる店7選

「ジビエ」とは、ヨーロッパを発祥とする狩猟で得た野生鳥獣の食肉のこと。日本でもそのブームが広がり、シカ、イノシシ肉等を使ったジビエ料理を出すお店が増えています。中でも大分県はシカ、イノシシの捕獲頭数が全国トップクラスで、それらの処理施設も多いとか。常にジビエが味わえる環境が整っている中、地元ジビエを活かした多彩な料理を提供するお店もいっぱい。中でもおすすめの7店を、エリア別にご紹介します。

【日田市】揚げたてホクホクのジビエコロッケが味わえる「福地のうなるホルモン」

大原八幡宮や大原の近くにある創業50年超えのホルモン専門店。秘伝のタレに漬け込んだ国産牛豚のホルモンは店名通り、口にした瞬間、「んまっ!」とうなってしまうと大評判。ホルモンのみならず、自家製の肉まんやメンチカツにコロッケ、総菜メニューなどのテイクアウト商品も販売。中でも注目はジビエを使ったコロッケ。
「ジビエコロッケ」220円
ややおにぎり型で、注文を受けてから揚げるので、アツアツです。中を割ってみると・・・・、
大分産のジャガイモ、タマネギ、ごぼう、そしてジビエのミンチ。ジビエは仕入れ時によってシカ、またはイノシシのいずれかに。ハフハフしながら口に入れた瞬間、まず感じるのはごぼうのいい香り、そして野菜の旨み、そして時折現れる肉々しい食感。ジビエの臭みなど一切なし。こちらのホルモン同様、思わず「んまっ!」とうなります。揚げたてのほか、自宅で調理用の冷凍コロッケも同料金で購入できます。

福地のうなるホルモン
住所:大分県日田市田島2-12-49
電話:0973-23-1186
営業時間:10時~18時
定休日:水、12/31~1/2
https://fukuchinohormone.com/

福地のうなるホルモン

大分県日田市田島2-12-49

https://fukuchinohormone.com/

【宇佐市・院内町】肉々しさ満点のジビエソーセージ&パテをガブリ!「ハンバーガーショップUSA」

ペルーのマチュピチュ遺跡に似ていると評判の絶景スポット「宇佐のマチュピチュ展望所」から車で6分。国道387沿いにある「バーガーショップUSA(ユーエスエー)」では、宇佐市で獲れたジビエを使ったバーガー&ホットドックが味わえます。
写真左が「ジビエホットドック」500円
宇佐市にある国産ジビエ認証施設「宇佐ジビエファクトリー」が作る無添加ジビエソーセージを、同じく宇佐市で創業90年を誇る老舗パン工房「フレンドショップカツキ」のホットドックパンでサンド。ジビエソーセージの旨みと歯応えはもちろん、リベイクされたパンの香ばしさ、トッピングのブラックオリーブのアクセントも絶妙です。
そのお隣は「もし、戦国時代にバーガーがあったら・・・」のコンセプトで生まれた「ジビエ戦国バーガー」500円。国東半島ジビエ施設「山香アグリ」のシカ、イノシシに国産鶏肉を独自の配合で合わせた自家製パテは、実に肉々しく、まさに戦国の世を彷彿させるワイルドさ。写真の奥にちらっと写るのは、ペルーのご当地コーラ「インカ・コーラ」200円。バーガー類と共に宇佐のマチュピチュ展望所で味わえば、そこはもうペルー。名曲「コンドルが飛んでいく」が聞こえてきそうです。

バーガーショップUSA(ユーエスエー)
住所:大分県宇佐市院内町温見494
電話:090-6896-5623
営業時間:11時~17時
定休日:不定休
https://www.facebook.com/bungogyuburger/

バーガーショップUSA(ユーエスエー)

大分県宇佐市院内町温見494

https://www.facebook.com/bungogyuburger/

【宇佐市・安心院】築120年の古民家でじっくりコトコト煮込んだイノシシ料理が味わえる「cakes+cafe 深見堂」

「バーガーショップUSA」と同じ宇佐市内。「cakes+cafe深見堂」はブドウとワインの産地・安心院町の深見地区にある築120年の古民家を利用した一軒家カフェです。こちらのランチでは、地元の猟師さんから仕入れるシカ、イノシシを丁寧に調理し、季節ごとのジビエ料理を用意。夏場は主にカレーを中心としたシカ料理、秋から冬にかけては、多彩なイノシシ料理が楽しめます。
ガラガラッと玄関を開け、靴を脱いで入ると元パティシエのオーナーによる多彩なケーキや焼菓子類が並ぶショーケースが。その右奥にある続く和室二間が、居心地のいいカフェスペースになっています。
ランチで味わえる「ジビエ料理」1320円は、1~2か月ごとに代わるメインと安心院産野菜のサラダ、プラス自家製パンまたは深見産米のご飯、という内容。ちなみに取材時のメインは山香産猪肉 白ワインとクリームの煮込みでした。宇佐市の東にある杵築市山香町で獲れた新鮮なイノシシ肉を約2時間、じっくり白ワインで煮込み、仕上げに生クリームを加え、スープ仕立てに。パルミジャーノレッジャーノがたっぷりかかったホロホロのイノシシ肉と地元野菜を、それぞれの旨みが溶け込んだスープと共にいただきます。また、多くのゲストが残ったスープにご飯を入れ、リゾット風に楽しんでいるとか。こちらのメニューは12月まで。2024年1月以降はイノシシのポトフ、またはコンフィを予定しているそうです。

このジビエ料理を軸に、+コーヒーOR紅茶は1540円、+ミニデザートも付くと1650円に。「しっかりスイーツも味わいたい!」という方はジビエ料理+デザートセット(お好きなケーキとドリング付)1980円をどうぞ。

cakes+cafe 深見堂
住所:大分県宇佐市安心院町森18
電話:0978-58-0712
営業時間:10時30分~18時(ランチは11時30分~14時LO)
定休日:火曜、水曜、12/31~1/3、1/9~24(冬期休暇)
https://www.instagram.com/fukamido_ajimu/

cakes+cafe 深見堂

大分県宇佐市安心院町森18

https://www.instagram.com/fukamido_ajimu/

【杵築市】オープンから23年、地元ジビエのおいしさを伝え続ける「M.MIURA」

風情溢れる城下町や絶品のカキも育む守江湾を見下ろす、杵築城から車で約10分。国道213号線沿いのフレンチレストラン「M.MIURA」。オーナーシェフの三浦さんは20代の大半を東京とフランスで修業。23年前、地元杵築に戻り、こちらのお店をオープンした当初から、渡仏時代に親しんだジビエ料理のおいしさを伝え続けていらっしゃいます。

現在、メニューは昼夜共通で3種のコース(5500円~)のみ。5500円のコースは前菜2品、スープ、魚料理、肉料理、そしてデザート、コーヒーといった内容で、その肉料理を希望によってジビエ料理に変更できるそうです。
取材時のジビエ料理は「国東シカのロースト」。新鮮なシカのモモ肉を、薄くスライスした大分のブランド豚「桜王」の脂身で包み、フライパンでソテーした後、オーブンへ。シカの骨からとった出汁「フォン・ド・シヴルイユ」ベースのソースと共に味わいます。ちなみにこの日の付合せは地元産の赤芯大根と柿のロースト。写真手前にあるのは、その名の通り、牡蠣の風味も楽しめるオイスターマッシュルームのソテー。

ジビエは、地元・杵築市山香町にてシカ、イノシシの捕獲から解体、下処理、さらに加工品の製造を行う「山香アグリ」から。自然相手だけに、いつ、どんなジビエが手に入るかはまちまちとのことですが、イノシシも先のシカ料理同様、ローストにすることが多いそうです。三浦シェフ曰く、
「できるだけシンプルにご提供できればと。あまり手を加えすぎずストレートに、素材の味を楽しんでいただきたいです」。

M.MIURA
住所:大分県杵築市大字守江1807-5
電話:0978-63-9826
営業時間:11時30分~14時、17時30分~21時※完全予約制
定休日:火曜、月曜の夜、12/29~1/1
https://mmiura.jp/

M.MIURA

大分県杵築市大字守江1807-5

https://mmiura.jp/

【臼杵市】ジビエの旨みたっぷりの無添加ちまき&肉まん!バーガー&カレーも評判の「Faver!kitchen」

セイロからアツアツで登場するのは、大分の特産のシイタケとイノシシ肉の旨みたっぷりしみ込んだ無添加の「ジビエのちまき」350円。
さらに大分県産のシカ肉とイノシシ肉を6:4の割合で合びきにした特製ミンチ入りのボリューミーな「シシ肉まん」250円も!味わえるのは、2022年10月、県道21号沿いにオープンしたコンテナ型のテイクアウト店「FAVeUR!kitchen(ファヴール・キッチン)」。
オーナーの神薗夫妻は共に狩猟免許を持っており、faveur(フランス語で “恩恵"を意)の念を込めながら、山の恵みであるジビエを自ら狩猟、または信頼のおける処理施設から入手し、無添加、無化調のジビエ料理に。ちまきや肉まんのみならず、肉々しさあふれるジビエパテと季節によって使用する臼杵の「ほんまもん野菜」を、天然酵母仕込みの自家製バンズでサンドした「ジビエバーガー」580円~も大評判です。
さらに2023年末からは写真の「イノシシ肉欧風カレー」、「シカ肉スパイスカレー」の2種類も登場。共に850円。
また、ジビエのfaveurは人間だけでなく、ワンちゃんにも。ご主人の神薗さんが自ら狩猟、解体して加工したシカ、イノシシ肉のオリジナル乾燥チップや骨など、多彩なペットフードも販売しています。

FAVeUR!kitchen
住所:大分県臼杵市江無田222-1
電話:050-8887-2016
営業時間:11時~17時、月曜は11時~15時
定休日:火曜、水曜、木曜
https://www.instagram.com/faveur.kitchen/

FAVeUR!kitchen

大分県臼杵市江無田222-1

https://www.instagram.com/faveur.kitchen/

【竹田市】地産地消にこだわる「Atelier de Champi」で、竹田育ちのシカ肉を味わう

「竹田産鹿のロースト」
標高250m~700mの準高冷地である竹田市。多彩で味の濃い地元野菜と共に、竹田育ちのジビエも楽しませてくれるのが城下町の創作フレンチ「Atelier de Champi」です。ランチはAランチ2800円、Bランチ4000円の2つ。それぞれのメイン料理を+500円で、地元の猟師さんが狩猟し、下処理を施したシカ、イノシシで作る竹田産のジビエ料理に変更できます。その時の入荷状況でお肉は変わりますが、基本、写真の「竹田産鹿のロースト」のように素材の持ち味、旨味をダイレクトに味わえるスタイルで。取材時の12月は鹿のローストを、山椒の塩漬けを加えた赤ワインソースと共に。竹田の冬野菜のグリルもたっぷり添えられていました。
オープンから10周年を迎える「Atelier de Champi」。店内は竹田の城下町でよく見られる奥に細長く延びた造り。静かにじっくり料理と対峙したい方は、奥のテーブル席がおすすめですが、オープンキッチン前のカウンター席では、オーナーシェフの松竹さんとスタッフさんの調理シーン、さらに竹田愛あふれる松竹シェフとの会話も楽しめますよ。

さらにこちらのランチ情報をはじめ、竹田市のおでかけ情報はこちらでもご紹介しています。

▼個性派温泉にご当地グルメや城下町のハイセンスお店など「大分県竹田市」でしたいこと8選
https://www.welcomekyushu.jp/article/?mode=detail&id=760

Atelier de Champi
住所:大分県竹田市竹田町416
電話番号:0974-63-1553
営業時間:11時30分~15時(最終入店13時30分)、18時~22時(最終入店19時30分)
定休日:不定休
https://www.instagram.com/bistro_champi
https://www.instagram.com/atelierdechampi?igsh=ODA1NTc5OTg5Nw%3D%3D&utm_source=qr

Atelier de Champi

大分県竹田市竹田町416

https://www.instagram.com/bistro_champi

【佐伯市】肉は炭火で、ジビエも然り。驚愕!絶品の宇目産ジビエを「山の幸 由紀ん子」で

宮崎県境に位置し、ジビエブーム以前から、頻繁にイノシシ肉を食していたという佐伯市宇目。クヌギやシイなどのドングリや栗をエサに育った宇目のイノシシは、他の地区のそれにはない赤身の濃さ、脂の香りが特徴とか。イノシシ食文化が根付くこの地で20年以上、多彩なジビエ料理を楽しませているのが「山の幸 由紀ん子」。店長はジビエを扱う精肉店に勤めていたというこの道40年の肉のプロ。ジビエの食肉処理施設にも出向き、解体される前の個体を確認するなど、その目と舌で厳選した宇目産ジビエのみを使用するそうです。
イチ押しのメニューは「ジビエ炭火焼」2350円。宇目育ちのイノシシ(バラ肉)のほか、シカのロース、そして地鶏を、地元の炭焼き職人が丹精込めて作った備長炭で焼き、ヒマラヤ岩塩、または自家製ポン酢や焼肉のタレにつけて味わいます。さらに3種の日替わり前菜、サラダ、みそ汁も付く、実にボリューミーな内容ですが、もっとジビエを!という方のためにイノシシ肉1人前1200円、シカ肉1000円、地鶏800円と追加もOK。炭火焼はもちろん、オーナーが育てたヒノヒカリ米のご飯も衝撃的なおいしさ!焼いたお肉をバウンドさせれば、なおのこと、ごはんが進む、ススむ!
ほかにも「シカステーキ丼」1650円や「猪肉うどん」1100円、「猪だんご汁」1870円などもご用意。お店は国道326号沿い。ここから車で15分先には、道の駅宇目もあります。

山の幸 由紀ん子
住所:大分県佐伯市宇目大字小野市2800-2
電話:0972-54-3319
営業時間:11時30分~13時30分LO、夜は要予約
定休日:12/28~1/3
https://www.yukinoya-saiki.com/

山の幸 由紀ん子

大分県佐伯市宇目大字小野市2800-2

https://www.yukinoya-saiki.com/

おわりに。

「おんせん県」のみならず、「ジビエ県」と称することもできるほど、ジビエで盛り上がっている大分県。ジビエをまだ味わっていないビギナーさんはもちろん、ツウの方もぜひ、いらっしゃって、大分ジビエにハマってくださいね。

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