創業300余年の老舗茶商「矢部屋許斐本家」。江戸宝永年間(1704~1711年)に初代・許斐甚四郎(このみじんしろう)が「矢部(八女の旧地名)屋」と号し、八女地域で採れる山産物(茶、楮:和紙の原料、木炭、茸)の商いを始めた。江戸時代、茶は薬としても用いられた為、4代目・許斐養八(ようはち)は、久留米藩儒の合原窓南の高弟として学び、のちに医学を修め「儒医※」としても活躍した。
また、今や全国的にも有名な「八女茶」という名称は、この店の九代目・許斐久吉(ひさきち)が、明治の文明開化を経て、百年ほど前に名付けたものだ。
お茶は、合組(ブレンド)により味に深みが出るため、茶商の役割が非常に大切。その昔「三人の技術者より一人の茶商」という言葉があり、その手腕で茶産地の盛衰が決まったという。「矢部屋許斐本家」では、現当主(14代目)許斐健一さんの代に至るまで、技と知恵をもった通人たちが伝統の味を継承してきた。その歴史に思いを馳せながら、甘くてコクのある銘茶をいただこう。
趣ある重厚な店舗(江戸後期~昭和初期までに建てられた主屋3棟、離れ座敷1棟、土蔵3棟、製茶作業場1棟の計7棟)は平成29年に八女市の有形文化財に指定され、うなぎの寝床のような町家造りの店の奥には坪庭や縁側があり、店舗正面には昔、茶の審査を行うための「日除け」が復元されている(一部見学可)。
※江戸時代における儒者は、僧と同じく漢文を読む事が出来る為、漢方医学を修学するものを、儒医と呼んだ。
所在地 | 〒834-0031 福岡県八女市本町126 |
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お問合せ先 | Tel:0943-24-2020 Fax:0943-24-2021 矢部屋許斐本家(有限会社このみ園) |
エリア |
福岡
筑後・久留米・柳川 |
ジャンル |
グルメ
おみやげ・買い物 |
駐車場 | あり |
定休日 | 元日、毎月奇数日の日曜日 |
利用料金 | |
利用時間 | 9:00~18:00 |
アクセス | 西鉄天神大牟田線「久留米駅」よりバス乗車、「福島」バス停から徒歩約10分 JR鹿児島本線「羽犬塚駅」からバス乗車、「福島」バス停から徒歩約10分 九州自動車道「八女IC」から約10分 |
提供元 | クロスロードふくおか |
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