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佐世保や太良だけじゃない!かき小屋王国九州で評判のかき小屋8選

冬ならではの味覚「かき」。九州では、かき小屋発祥の地と言われる佐賀県太良町の「太良かき」や長崎県佐世保市の「九十九島かき」が有名ですが、他にも地元産の新鮮なかきを楽しませてくれるスポットがまだまだあるんです!中でもおすすめの8つのスポットを県別に紹介します。

【福岡県糸島市】岐志漁港に並ぶ11軒ものかき小屋群でブランド牡蠣「森の恵み」を味わう

福岡県内で最もカキ養殖が盛んと言われる糸島市。引津湾に面した4つ漁港にカキ小屋が登場しますが、中でも姫島行きの定期船も出る岐志漁港には、11軒ものカキ焼のお店が登場します。そのほとんどがかき漁を行う漁師さんの直営店で、提供するのは周囲の山や森からの栄養素がたっぷり注がれる引津湾で育った「森のめぐみ」という名のブランドかき。
見入りがよく、程よい塩分が特徴の「森のめぐみ」。11軒のうち9軒が炭火、2軒がガス焼きによる網焼きで楽しめます。中には蓋付きのカンにカキを入れて蒸し焼きで味わう「ガンガン焼き」を提供するところも。
2024年のカキの料金は1kg1200円~で、さらに別途焼き代がかかります。また各店とも服が汚れないように専用の貸しジャンパーも用意。お店によって「森のめぐみ」以外のBBQ食材やかき飯や海鮮丼などのサイドメニューはもちろん、現金のみやカード、スマホ決済OKなどの支払い方法もさまざま。また、貸し出すジャンパーの色もピンク、オレンジとお店毎に違っていて、そこからお店を選ぶ、というオシャレさんもいるそうです。

岐志漁港のかき小屋
住所:福岡県糸島市志摩岐志 岐志漁港内
営業:11月~4月(店舗により異なる)
HP:https://itosima-kaki.com/kisi.html

岐志漁港のかき小屋

福岡県糸島市志摩岐志 岐志漁港内

https://itosima-kaki.com/kisi.html

【福岡県豊前市】「うみ小屋」でブランド牡蠣の「豊前海一粒かき」をはじめ、豊前海の恵みを焼きまくれ!

福岡県東部沿岸から大分県北部沿岸に広がる豊前海。この海で育ったカキの表面を1粒ひと粒丁寧に磨き、その後、紫外線殺菌された海水で一晩浄化。そのようにして生まれたブランドかきが「豊前海一粒かき」です。甘みが強く、殻に対して身が大きい、さらに加熱後も縮みにくいのが特徴。北九州市を中心に味わえる店舗はいくつかありますが、おすすめは豊前市の宇島漁港にある複合施設「うみてらす豊前」に併設する「うみ小屋」。
「うみ小屋」はガスコンロ付きの食事スペース。「うみてらす豊前」内にある直売所「四季旬海」で購入した食材で海鮮バーベキューが楽しめます(ガスコンロ使用料として1台につき別途800円/90分が必要)。
「豊前海一粒かき」だけでなく、豊前海育ちのワタリガニやヨシエビ、さらにスズキやマゴチも1尾丸ごと購入して、そのまま網で丸焼き!も楽しめます。さらにイカげそ天(450円)、エビザッコ唐あげ(400円)やかき飯(350円)など、サイドメニューも多彩にあるので、そちらもぜひ!

「うみ小屋」
住所:福岡県豊前市宇島76-31宇島漁港
電話番号:0979-64-6202
営業時間:1月~2月下旬の平日11時~15時(最終入店14時)、土日祝10時~16時(最終入店15時)
定休日:火曜
http://umiterrace-buzen.com/barbecue.html

「うみ小屋」

福岡県豊前市宇島76-31宇島漁港

http://umiterrace-buzen.com/barbecue.html

【佐賀県唐津市】かきは冬だけにあらず。一年中かき焼が楽しめる「農水産物直売所 玄海みなとん里」

唐津市街地と呼子を結ぶ国道204号線沿いにある「農水産物直売所 玄海みなとん里」。併設するかき小屋では、10月~4月にかけては玄界灘産の真がき、それ以外の時期は天然の岩がきと、一年を通してかき焼が楽しめます。また、かき小屋内には巨大ないけすも設けられ、その中のサザエやヒオウギ貝、ひと口アワビなどの玄界灘の海幸はもちろん、お隣の直売所で購入した干物や野菜やお肉などもBBQで味わうことができます。
開放感あふれる広いかき小屋。小さな子連れに嬉しい小上がりスペースも含め、34台のテーブルが用意されています。テーブル代、ガス代は不要で、費用は焼く食材費のみ。ちなみに2024年の真がきは、小屋で焼いて味わうなら1kg1000円、お持ち帰りでは900円で販売。
また、大いけすの前には、新鮮な唐津産魚介を活かした寿司や海鮮丼などが味わえる食事処「あけぼの」があり、そちらのメニューもかき小屋内で味わうことができます。

「農水産物直売所 玄海みなとん里」
住所:佐賀県唐津市湊町777-1
電話番号:0955-79-0709
営業時間:9時~18時(LO17時30分)
定休日:第2火曜、12月31日~1月3日
https://minatonsato.com/

「農水産物直売所 玄海みなとん里」

佐賀県唐津市湊町777-1

https://minatonsato.com/

【長崎県長崎市】土日祝限定!港沿いの直売所「戸石フレッシュ朝市」で戸石かきに舌鼓

長崎ペンギン水族館から車で6分、橘湾に面した戸石漁港に開かれる「戸石フレッシュ朝市」。平日はお昼までの営業ですが、通年、12月~4月末にかけての土日祝は、店舗前に総席数120を有する巨大かき焼きテントが登場します。※2024年は3月末で終了の場合もあり。
小ぶりながらもその殻いっぱいに味の濃い身を詰まらせている「戸石かき」。かき焼BBQを楽しむには、この「戸石かき」を大人1人につき1袋(1kg)の購入するのが必須条件(炭代込みで1500円)。あとは自宅からの持ち込み食材を焼いてもいいそうですが、直売所「戸石フレッシュ朝市」では13時まで橘湾産の魚介類を販売。土日祝はBBQ会場にお肉やきとり串なども揃える出店も登場するので、そちらで食材を調達するのもおススメです。

「戸石フレッシュ朝市」
住所:長崎県長崎市戸石町2164-24戸石フレッシュ朝市広場横
電話:095-838-7310
営業時間:土日祝10時~16時(LO15時)
定休日:月~金
https://jf-tachibana.or.jp/asaichi.html

「戸石フレッシュ朝市」

長崎県長崎市戸石町2164-24戸石フレッシュ朝市広場横

https://jf-tachibana.or.jp/asaichi.html

【長崎県雲仙市】小浜温泉の激熱蒸気で旨み倍増!「海鮮市場 蒸し釜や」で瑞穂かきを

日本一熱い湯が湧くと言われる島原半島の小浜温泉。湯あみはもちろん、約100℃の源泉温度を持つ温泉の蒸気を活かした蒸し料理も評判です。中でも大きな地獄蒸し釜を持つ「海鮮市場 蒸し釜や」では、地元雲仙・島原のブランドかき「瑞穂かき」の蒸しかきが味わえます。
有明海の諌早湾に面した瑞穂町で生産されるブランドかき「瑞穂かき」。実入りの良さと旨味が評判ですが、小浜温泉の蒸気で蒸されれば、さらに身がふっくらプルプルに!仕入れ状況によっては、時期によっては岡山県かきも販売しており、瑞穂かきとの食べ比べもできます。しかも蒸しかきは瑞穂かきで1個330円、岡山産かきは1個275円と1個単位で購入できます。
かきのほか、蒸し釜を利用してひおうぎ貝やうちわエビなどの魚介類、さらに蒸し豚、蒸し鶏、点心なども味わえます。さらに海鮮丼や刺身、天ぷら、あら煮など、雲仙・島原の新鮮魚介を活かした定食、丼メニューなどバラエティ豊かに用意しているので、これらも蒸しかきとバランスよくオーダーして味わってみたいですね。
店舗からは穏やかな橘湾を一望できます。天候が良ければ、アツアツの蒸しかきと共に茜色に染まる橘湾の夕焼けシーンも楽しめます。

海鮮市場 蒸し釜や
住所:長崎県雲仙市小浜町マリーナ19-2
電話番号:0957-75-0077
営業時間:11時~15時(LO14時30分)、土日のみ夜営業あり(17時~21時(LO20時)
定休日 :火曜
https://www.musigamaya.com/

海鮮市場 蒸し釜や

長崎県雲仙市小浜町マリーナ19-2

https://www.musigamaya.com/

【熊本県八代市】八代海育ちのブランド牡蠣「鏡オイスター」専門かき小屋「鏡オイスターハウス」

熊本県を代表するブランドかきといえば、八代市の北部にある八代海沿いの漁師町、鏡町が生産する「鏡オイスター」。栄養満点な八代海で育った「鏡オイスター」は、焼いて殻が開いてびっくり!食べて感動!と2度驚く逸品かき。
ご覧の通り、殻いっぱいに身がつまっています。肉厚で大きな貝柱を持ち、味も濃厚でとってもクリーミー。通常1個100g~150gのものを提供するそうですが、時折、200gの大ぶりのものが出ることも。
毎年12月中旬~3月にかけ、八代海に面した堤防沿いに登場する「鏡オイスターハウス」。自慢の「鏡オイスター」をはじめ、活きひおうぎ貝やイカの一夜干し、厚切りベーコンなどを炭火焼で楽しませてくれます。さらにぷりぷりの「鏡オイスター」がたっぷり入ったかき飯や地魚の切り身入りの味噌汁など、サイドメニューも充実です。ちなみに2024年1月現在の「鏡オイスター」は一盛1200円。こちらに別途1テーブルに付き400円の炭代がかかります。

実は漁獲量がそれほど多くなく、ある意味希少な「鏡オイスター」。2024年1月現在も人気があり過ぎて、もしかしたら今季の終了が早まるとの噂も。気になる方はお早めに、現地へ!

鏡オイスターハウス
住所:熊本県八代市鏡町北新地6番割1275-1
電話番号:0965-53-9352
営業時間:10時~16時(LO15時)、土日祝~17時(LO16時)
定休日:不定休
https://kagami-oyster.com/

鏡オイスターハウス

熊本県八代市鏡町北新地6番割1275-1

https://kagami-oyster.com/

【大分県杵築市】守江かきをリゾート気分で味わえる「住吉浜リゾートパーク KITSUKI TERRAS」

名城・杵築城が見守る守江湾。9つの川から注がれる山からの栄養分を満たす湾内は、かき養殖するには好環境で、その生産量も大分県最大級とか。そんな守江湾育ちの「守江かき」は身が大きく味も良い、さらに焼いても身が縮まないと評判で、かき焼きが楽しめるお店も湾沿いに点在しています。宿泊やマリンスポーツ施設が点在する「住吉浜リゾートパーク」内にある「KITSUKI TERRAS(キツキ・テラス)」もその1つ。
ただし、ご覧の通り、全面ガラス張りで守江湾を一望する、リゾート気分いっぱいの海鮮レストランスタイル。ガスグリルで味わう守江かきは1盛1430円。さらに国東産オイスターをはじめとする大分県産のブランドかきの「生カキのカクテル」も味わえます。BBQメニューのほかにも、「国東産地だこ釜めし」をはじめ、注文を受けてから炊く8種類の海鮮、お肉系の釜飯も大評判です。

オシャレかつ、かき小屋としては日本最大級の大きさとも言われるKITSUKI TERRAS」。真がきのかき焼は11月中旬~5月上旬まで。5月上旬~8月中旬は岩がきのかき焼が楽しめ、それ以外の時期は、海鮮類の焼物セットや生牡蠣、丼物が中心となります。

住吉浜リゾートパーク KITSUKI TERRAS
住所:大分県杵築市守江4785
電話番号:0978-63-8085
営業時間:10時30分~16時(LO15時30分)
定休日:不定休
https://hakuai-oita.com/shop/kitsuki-terrace/

住吉浜リゾートパーク KITSUKI TERRAS

大分県杵築市守江4785

https://hakuai-oita.com/shop/kitsuki-terrace/

【宮崎県日向市】日向灘育ちの大粒岩がきが年中焼ける!味わえる!「細島牡蠣小屋 かき寧」

日向市細島が誇る絶景スポットといえば、「願いが叶うクルスの海」。実はこの海には、岩がきの赤ちゃんもたくさん暮らしています。そんな日向灘育ちの岩がきの赤ちゃんを丁寧に育てた大粒岩ガキが「細島いわがき」です。日向市を代表する特産品であり、宮崎県産カキの出荷量としても、この「細島いわがき」はトップクラスだそうです。
そんな「細島いわがき」のかき焼を一年中楽しませてくれるのが「細島牡蠣小屋 かき寧」。「細島いわがき」は500g(750円)単位で販売。焼立てアツアツの「細島いわがき」は、その殻同様に身も大きく、実にクリーミーで食べ応え十分。日向の特産柑橘「へべす」をギュッと絞れば、その濃厚な味わいがさらに際立ちます。
「細島いわがき」のほか、日向灘産のヒオウギ貝やえび、なども焼けるほか、日替わりの旬魚ネタが味わえる海鮮丼や釜揚げしらす丼などのご飯類も充実。お隣には日向灘の海幸を揃える「海の駅ほそしま」もあるので、かき焼を楽しんだ後はそちらもチェックを。

細島牡蠣小屋 かき寧
住所:宮崎県日向市細島八坂769-4
電話番号:0982-60-3698
営業時間:10時30分~16時(LO15時)
定休日:水曜
https://www.instagram.com/kakine_hososhima_kakigoya/

細島牡蠣小屋 かき寧

宮崎県日向市細島八坂769-4

https://www.instagram.com/kakine_hososhima_kakigoya/

おわりに

紹介した8スポットはほんの一例。九州内にはカキ焼が楽しめるスポットがまだまだいっぱいあります。今シーズン、まだ牡蠣を味わっていないという方は、ぜひ九州で2024年のカキ焼デビューをどうぞ!

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