館内には同滝や区内に伝わる龍神伝説など13の民話の挿し絵入りの紹介文が額になって飾られている。囲炉裏(いろり)もあり、将来的には紙芝居や語り部によるお話し会を開く予定。
カリコボーズの伝承をはじめ、テレビ番組「まんが昔ばなし」にも登場する「流の渕(うるし兄弟)」や「よだきごろ」など、村は民話の宝庫。公園内の民話館では、語り部による民話語りも。
人形浄瑠璃で知られる山之口町の名物弥五郎どん。8世紀頃、この地を支配していたのは隼人族。その大将が弥五郎どん。朝廷が大伴旅人を派遣して隼人族を滅ぼし、その霊をなぐさめるために生まれたのが「弥五郎どんの祭り」。4m近い大男の弥五郎どんが朱面をつけて台車にひかれて行列する。弥五郎どんに触れると一年中無病息災。毎年11月3日に行なわれる名物の祭り。「弥五郎どんの館」では明治時代からの弥五郎どんの面や人形のレプリカが見られ、物語りも聞ける。
国道270号の道の駅「きんぽう木花館」の敷地内に木花咲耶姫(このはなさくやひめ)の像がある。この姫はこの地の大山津見神(おおやまつみのかみ)の娘で、高千穂の霊峰に降臨されたニニギノミコトの妃になられた人。日本の国を統一された神武天皇は木花咲耶姫のひ孫にあたる。日本を創った母といわれる人で、墓(古墳)は西都市にあると伝えられている。道の駅のすぐ後ろに隣接して薩摩半島西部の歴史と文化を紹介する「南さつま市歴史交流館金峰」がある。
かごしま近代文学館では椋鳩十・林芙美子・向田邦子など、鹿児島ゆかりの作家、歌人、俳人28人の遺墨・初版本・原稿・創作ノート・書簡・遺品等を展示し、その業績を紹介している。
かごしまメルヘン館では世界の童話・民話を人形・映像・その他の演出で紹介し物語の世界への夢を誘う
「メルヘンの森」、「不思議の卵」、「ファンタジースタジオ」など体感できるものや「親子読書コーナー」もある。