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日数:3泊4日
春 夏 秋 冬
グルメ 温泉 自然・絶景
熊本県のJR熊本駅から大分県のJR別府駅を約5時間で結ぶ「九州横断バス」。道中では九州が誇る人気観光地も訪れ、うまく利用すれば複数の温泉地をハシゴすることも。そんな「九州横断バス」を熊本空港から乗車して阿蘇市、黒川温泉、そして別府市で3湯めぐりを楽しむ、こんな3泊4日旅はいかがですか?
Photo:haruki anami
1日目 阿蘇くまもと空港
九州横断バス
1時間10分
九州横断バスを阿蘇駅前で下車。JR阿蘇駅構内にある「阿蘇インフォメーションセンター」でレンタサイクルを借りて、さっそく阿蘇観光へ。JR阿蘇駅のすぐ近くには「道の駅阿蘇」もあるので、サイクリング前後に寄って多彩な阿蘇土産をチェックしたり、または地元の2大牧場のミルク仕込みのソフトクリームの味比べなどを楽しんでみては?
JR阿蘇駅構内にあり、阿蘇観光に関する最新情報を提供。営業時間の9時~17時の間に利用できるレンタサイクルサービスも行っており、計10台の自転車のうち4台が電動アシスト自転車。自転車の種類を問わず、料金は2時間以内の利用で1000円、4時間以内で1500円。
阿蘇インフォメーションセンター
住所:熊本県阿蘇市黒川1444-2
電話番号:0967-34-1600
営業時間:9時~17時
https://www.asocity-kanko.jp/
20分
阿蘇駅からのどかな田園風景を自転車で走ること約20分。2000余年の歴史を持ち、社殿6棟が国の重要文化財にも指定されている阿蘇神社へ。熊本地震の被災から復旧した社殿や楼門の姿を目の当たりにしたら、門前の商店街もぜひ散策を。数々の水基スポットや熱々コロッケなどのテイクアウトグルメを楽しむのもおススメです。その後、阿蘇インフォメーションセンターに戻り、レンタサイクルを返却し、本日のお宿へ。
阿蘇山火口をご神体とする火山信仰の神社。楼門をはじめとする6棟が国重要文化財に指定されている。天保6(1835)年~嘉永3(1850)年にかけ、熊本藩の寄進によって建てられたほぼすべてが、2016年の熊本地震により被災。国重要文化財の6棟は、倒壊した古材を利用しながら7年以上に渡る復旧作業を行い、2019年には5棟が、そして2023年12月7日には九州最大級と言われる楼門が見事に復旧。氏子たちによる長さ7m、重さ150㎏の大しめ縄も奉納もされ、まさに震災前と同様の姿に。
阿蘇神社
住所 熊本県阿蘇市一の宮町宮地3083-1
電話 0967-22-0064
http://asojinja.or.jp/
阿蘇温泉観光旅館協同組合の加盟宿泊施設では、宿泊者限定で阿蘇の大自然を満喫できる体験プログラム「阿蘇カルデラツアー」を用意。熱気球で高さ40mから阿蘇全体を見下ろす「早朝の熱気球体験」や馬に乗って散歩しながら星空を楽しむ「乙姫スターライトトレッキング」、阿蘇の大平原の絶景と食を楽しむ「阿蘇『千年の草原』あか牛と田楽料理体験」など、阿蘇ならではの特別なツアーが満載です。
お問合せ 阿蘇温泉観光旅館協同組合(0967-32-3330/9時~17時)
https://onsen.aso.ne.jp/calderatour/#home
2日目 阿蘇市の宿泊施設
阿蘇を代表するご当地食材といえば「あか牛」。宿泊の夕食でも味わえるかもしれませんが、「もっと味わいたい!」という方は、国内外から注目されている人気のどんぶりで堪能してみてはいかが?ただし、平日の開店時からすでに行列ができるという人気ぶり。しかも、予約不可で早いもの順の入店なので、ホテルをチェックアウトしたらすぐ、行くのがおすすめ。
創業百年を超える老舗の大衆食堂。オープンの11時前からできる大行列のお目当ては「あか牛丼」1960円(スープ、お漬物付き)。丼の蓋をパカッと開けると、温泉卵の周りに鮮やかなあか牛のモモ肉のレアステーキがびっしり!ステーキには玉葱とリンゴ入りの醤油ベースの特製タレがかけられているが、味変用に自家製のあか牛味噌とわさびもトッピング。同じあか牛使用の「あか牛ハンバーグ定食」1700円も人気だが、地元の方々の推しは、たっぷりの野菜に海鮮&お肉も入った醤油ベースの「ちゃんぽん」880円とか。
いまきん食堂
住所:熊本県阿蘇市内牧290
電話:0967-32-0031
営業時間:11時~15時(最終受付)
定休日:水曜
http://aso-imakin.com/
いまきん食堂から徒歩20分。阿蘇プラザホテル前バス停で乗車
50分
いまきん食堂から徒歩20分の「阿蘇プラザホテル」前から再び、九州横断バスに乗車。車窓から阿蘇五岳や阿蘇ならではのカルデラ風景を望みながら進むこと、約50分で黒川温泉に到着。宿にチェックインしたら、お得な入湯手形をゲットして、黒川ならではの湯めぐりを楽しんでみては?
30軒ある温泉旅館のうち、26軒の露天風呂で立ち寄り入浴が楽しめる黒川温泉。その湯めぐりをお得にサポートしてくれるのが、特産の小国杉で作られた温泉パスポート「入湯手形」。各宿や、共同駐車場にある「風の舎」にて1500円で販売。手形の裏にはシールが3枚貼られており、シール1枚につき1回、最大3回立ち寄り湯が楽しめる。さらにシール2枚で2湯を楽しみ、残り1枚を温泉街の商店や飲食店、またお宿で用意する飲食やお土産と交換することもOK。入湯手形の有効期限は6か月なので、滞在中に3湯楽しむもよし、次回用に大事に保管するもよし。
Photo:haruki anami
黒川温泉観光旅館協同組合
電話:0967-44-0076
https://www.kurokawaonsen.or.jp/
黒川温泉では2012年より、寒い冬をほっこりさせるあかりのイベント「黒川温泉 湯あかり」を行っています。2023年度の開催は12月23日(土)~2024年3月31日(日)。地元の方々が竹で作った約300もの鞠灯籠、さらに高さ2mの筒灯籠が、温泉街を流れる田の原川を温かく照らします。さらに川端通りやべっちん館、かやぶき屋根のバス停などにも和のイルミを配置。ライトアップは17時~21時30分。夕食前後に冬の黒川ならでは幻想世界を楽しんでみませんか?
黒川温泉観光旅館協同組合
電話:0967-44-0076
https://www.kurokawaonsen.or.jp/
3日目 黒川温泉の宿泊施設
チェックアウト後は再び温泉街を散策。時間があれば、さらに湯めぐりも楽しみたい。そんなニーズに対応する便利な温泉グッズなどを揃えるセレクトショップが、2022年12月にオープン。黒川のお土産に、または今後の温泉旅のアイテム用にチェックしてみては?
木製の湯桶や着替えや温泉セットなどがたっぷり入るトートバック、履き心地の良い竹皮草履や日田下駄など、温泉&温泉街散策に便利なアイテムのほか、南阿蘇産の手作り無添加石鹸などのコスメ類やモンペなどの衣類、さらに人吉の郷土玩具・きじ馬や小石原焼の器、南阿蘇産の完熟トマトを使用した熊本トマトコーラをはじめとする、雑貨や食料品といった九州各地の逸品も多数用意。
Kurokawa Onsen 湯旅屋 黒川堂
住所:熊本縣阿蘇郡南小国町6659-2
電話:090-6455-0020
営業時間:9時30分~12時、13時~17時30分
定休日:火曜、水曜
https://kurokawa-kurokawado.jp/
5分
お昼も2023年、黒川温泉に仲間入りしたうなぎ専門店で。ランチを楽しんだ後は、別府行きの九州横断バスが出る15時まで、再び温泉街をのんびり散策。
大正11(1922)年創業、熊本のうなぎの名店「徳永 北」。その味と技を受け継ぐ分店「うな北」の黒川温泉店が2023年6月、温泉街を流れる田の原川に架かる丸鈴橋近くにオープン。老舗秘伝のタレで焼き上げる蒲焼がのった「うな丼」2300円~のほか、九州ならではの「せいろ蒸し」3300円~、さらに多彩な薬味とお出汁での味変が楽しめる「ひつまぶし」4300円~など、多彩なうなぎメニューを用意。さらに大きな海老天がのった「海老天丼」1900円~を含め、お持ち帰りもできるほか、3000円以上なら宿泊先への出前もOK。
うな北 黒川店
住所:熊本県阿蘇郡南小国町満願寺6600-2
電話:0967-44-1010
営業時間:11時~22時30分
定休日:不定休
https://unagi-nobori.shop/
九州横断バス
2時間30分
瀬の本高原や長者原から望むくじゅう連山などが楽しめるやまなみハイウエイを抜けて、湯布院に入り、さらに由布岳、鶴見岳などの山絶景を眺めつつ進むこと約2時間30分。「九州横断バス」の終点「別府駅前」には17時30分ごろに着くので、そのまま、本日のお宿へ。明礬、鉄輪、北浜、観海寺、亀川など、8つの温泉郷を持ち、別府八湯とも称される別府市。各温泉郷によって、湧き出る湯の泉質、さらに効能もさまざま。お宿を選ぶ際は、どの温泉郷にあって、どんな泉質の湯が楽しめるかもしっかりチェックを。
4日目 別府温泉の宿泊施設
多彩な泉質が楽しめる別府温泉。せっかくなら昔ながらの風情のある共同温泉、通称「ジモ泉」も楽しんでみてはいかが?おすすめはJR別府駅前から徒歩約10分の「竹瓦温泉」。唐破風造りの屋根を持つ風情溢れる佇まいの中、源泉かけ流しの湯が楽しめるだけでなく、温泉を利用した砂蒸し入浴「砂湯」も楽しめます。
明治12(1879)年創設の共同浴場。創設時は竹屋根葺き、その後、改修して瓦葺きにしたことから「竹瓦温泉」という名称がついたと伝えられる。現在の建物は昭和13年当時のままとか。館内の右側にある浴場は1階が脱衣所、そこから階段を降りた地下1階部分が浴場という吹き抜けスタイル。湯船を満たす湯の男湯は塩化物泉、女湯は炭酸水素塩泉とそれぞれ泉質は異なるが、どちらも源泉かけ流し、しかもなかなかのあつ湯。一方、専用の浴衣を着用して砂蒸し入浴が楽しめる「砂湯」は館内左手に。雰囲気はレトロだが、利用料は現金払いだけでなく、各種キャッシュレス決済にも対応。
竹瓦温泉
住所:大分県別府市元町16-23
電話:0977-23-1585
営業:普通湯6時30分~22時30分、砂湯8時~20時30分(最終受付21時30分)
定休日:第3水曜(祝日の場合は翌日)
入浴料:中学生以上300円、小学生100円、砂湯1500円(6歳以上入浴可)
https://www.city.beppu.oita.jp/sisetu/shieionsen/detail4.html
5分
ランチは大分のご当地グルメの代表格「とり天」はいかが?おすすめは竹瓦温泉から徒歩5分、創業90年の老舗のお食事処「とよ常」。映える天丼も大人気。
地元の新鮮食材を活かした天ぷらで評判のお店。大分名物のとり天は、鶏の肩肉をカラッと揚げて衣サクサク、身はふんわりと。ひじき、もずく酢、特注味噌で仕込む赤だし、お漬物も付いた「とり天定食」は1300円。また、「とよ常」の名物といえば、大分産のナスに人参、カボチャ、ピーマンの野菜天に特大海老天を2尾のせ、創業以来受け継ぐ秘伝のタレをかけた「特上天丼」950円。もっと海老!という方用に特大海老天が3尾乗った「特盛」1310円、4本のった「特々盛」1670円もあり。
とよ常本店
住所:大分県別府市北浜2-12-24
電話:0977-22-3274
営業時間:11時~21時(LO20時)
定休日:火曜、水曜(予約不可)
http://http://toyotsune.com/
15分
ランチの後は昭和の雰囲気を残す別府駅界隈の路地裏散歩はいかが?路地裏には個性あふれるお店もいっぱい。中でも「SPICA雑貨店」では、Made in別府の逸品をはじめ、日々の暮らしを楽しくさせる品々が満載で、ついつい長居してしまいそう。
元表具屋の作業場だったという店内には、軽く、口あたりもソフトな竹スプーン(Lサイズ900円)をはじめとするキッチン用品やアパレル、食料品、ステーショナリーなど、さまざまな作家と品々に出会ってきたオーナーの高野夫妻セレクトの逸品たちが勢揃い。商品の入れ替わりも多いとのことで、目にする品々との出会いは、まさに一期一会。魅了されたら迷わず、即、入手がおすすめ。また、ショップスペースとは別に展示ギャラリーもあり、不定期でさまざな企画展も開催されている。
1時間20分
大分空港
九州産交バスが運営する「九州横断バス」。路線は2つあり、熊本駅~由布院駅前バ スセンター間 を 1 日 2 往復(片道約 4 時間 20 分)、熊本駅~別府駅前本町間を 1 日1往復(片道 約 5 時間 15 分)で運行。ネットまたは電話による出発の 2 ヶ月前から前日までの予約制(※当日空席がる場合は、予約なしでも乗車可能)。定員45名で、席の編成は2列×2の4列シート。車内はWi-Fi完備で、毛布のサービスもあり。
問合せ 096-354-4845(熊本高速バス予約センター※平土日祝9時~17時)
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熊本