おひな色に染まる佐賀城下町をお散歩♪
佐賀
更新日:2019年02月25日
2月になると「ひなまつり」が各地で開催されるひなの国、九州。なかでも佐賀の「佐賀城下ひなまつり」は街中がおひな様一色に染まる一大イベント。個性的なおひなさまに出合えるのも魅力。一日のんびり楽しむおすすめルートをご案内。
[開催日]2019年2月11日(祝)〜3月31日(日)
[時間]10:00〜17:00
[会場]徴古館、佐賀市歴史民俗館(旧古賀銀行、旧古賀家、旧福田家、旧三省銀行)、他
[入場料]徴古館、佐賀市歴史民俗館のみ有料(当日共通券600円、徴古館券300円、佐賀市歴史民俗館券400円/いずれも税込み)
まずは「徴古館」で鍋島家に伝わるおひな様に出合う
国の登録有形文化財にも指定される洋風建築がひと際目をひく「徴古館」は、鍋島家伝来品を展示する博物館。おひなさま期間中は、明治から昭和初期にかけて鍋島家歴代の夫人が愛した雛人形や雛道具を展示。古写真をもとに再現した、幅6mと5mの大雛段は圧巻。今年は、鍋島家に伝わる「ボンボニエール」も一挙公開。皇室の慶事の際に配られる引出物で、細工を施した銀製の小さな菓子器はため息ものの美しさ。
「旧福田家」で楽しむ豪華絢爛な佐賀錦
「徴古館」から歩いて約10分、「旧福田家」は佐賀市歴史民俗館のひとつ。大正7(1918)年、当時の建築技術の粋を集めて造られた風情たっぷりの空間に、伝統工芸品・佐賀錦をまとった艶やかな雛人形を展示。金銀漆などで加工した経糸(たていと)と、色鮮やかに染色した絹糸を用いた緯糸(よこいと)を使って織る佐賀錦は一日にわずか数センチしか織り進めることができないといわれる織物。その作業風景を間近に見ることもできる。
「旧古賀銀行」にシルバニアファミリーがお目見え
「旧福田家」から約5分の「旧古賀銀行」に、今年はシルバニアファミリーが勢揃い。シルバニア村を再現した幅5.4mの特大ジオラマや大型撮影コーナーなどが設置され、大正ロマン漂う館内はメルヘンワールド一色!また、館内にあるカフェレストラン「浪漫座」では、人気のオムライスやシシリアンライスに加え、おひなさま期間限定メニューが登場。おいしいものが少しずつあれこれ楽しめる「洋風プチ懐石セット」。
「旧古賀家」は鍋島小紋のひなまつり
「旧古賀銀行」の隣にある「旧古賀家」は、古賀銀行の創設者である古賀善平氏の住居として明治17(1884)年に建てられたもの。ひなまつり期間中は、佐賀藩の袴の紋様である鍋島小紋の雛人形がお待ちかね。また、今年は人間国宝十四代今泉今右衛門氏による「殿皿・姫皿」も展示される。週末は生け花の演出や琴の演奏会など優雅なイベントも。
「旧三省銀行」で存在感を放つ鍋島緞通
「旧古賀銀行」や「旧古賀家」が並ぶ旧長崎街道沿いに建つ「旧三省銀行」。こちらで楽しめるのは、艶やかなおひな様が描かれた和絨毯、鍋島緞通(だんつう)。佐賀で340年の歴史を誇る伝統工芸品で、上質な木綿を使ったやわらかな風合いと重厚な紋様が魅力。会場では“見る"だけではなく、鍋島緞通に実際に座り、お茶を飲みながら寛げる贅沢なスペースもある(無料)。
「織ものがたり」で鍋島緞通の世界に浸る
鍋島緞通の製作販売を手がける「織ものがたり」。江戸時代から煙草の製造、明治時代には呉服店を営んでいた「旧森永家」の住居を利用した実演工房では、一目一目手で織り上げる鍋島緞通づくりを間近に見ることができる。繊細な職人技に感動したら、敷地の奥にある蔵づくりの「さがしもの」へ。佐賀の伝統工芸品を扱うショップでは、鍋島緞通のオーダーメイドも受け付けている。
[営業時間]10:00〜17:30
[定休日]月曜、第2・4火曜
「和紅茶専門店 紅葉」で奥深い和紅茶の魅力を知る
「旧森永家」の北蔵は和紅茶専門店。国産紅茶こと、和紅茶に魅了された店長自ら全国の生産者の元を訪ね、自分の舌で厳選した11農園の和紅茶を取り扱う。和紅茶とひと言にいえど、フルーティなもの、花のような香りのもの、ミルクティに合いそうなものと、実にさまざま。「そう!それこそ、和紅茶の魅力。ダージリン、セイロン、ウバ…、生産者によって世界各地の紅茶のような味わいが楽しめるんです。なかには他にはない個性的なものも」と、店長さん。飲み比べなどもできる喫茶で、まずはその奥深い世界へ足を踏み入れてみよう。
[営業時間]11:00〜18:00
[定休日]月・火曜
和紅茶専門店 紅葉~くれは~
佐賀県佐賀市柳町4-7
http://creha.net/
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