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ほっと一息できる足湯と、地熱体験のナイトエコタツはいかが?/半島まるごとジオパーク!島原半島ぐるり1周旅【2/4】

町全体が硫黄の香りに包まれる雲仙市小浜温泉では、105mの足湯「ほっとふっと105」で一息。蒸し料理も楽しんだら、雲仙市雲仙温泉で地熱を活かしたナイトエコタツユニークツアーを体験してきました!
大地の恵みと歴史をたどる島原半島ぐるり1周1泊2日の旅は、まだまだ続きます。

町全体を包み込む硫黄の香りで、身も心も癒されて

<島原半島で、きのこたっぷりランチともぎ採り体験>でお腹いっぱいになったので、雲仙市の小浜温泉へ散策にでかけてみました。
町のいたるところに湯けむりが。町全体が硫黄の香りに包まれています。
 
小浜温泉は橘湾沿いに全長1.5km、深さ100mの範囲で30の源泉を持つ湯量の多い温泉。1日1.5万トンの湧出量で、そのうち70%は使われずに捨てられているそうです。もったいないと思ってしまいますが、橘湾沖15kmの場所にマグマだまりがあるそうで、熱源が本当にすぐ近くにあり、人類が活用できる量を大幅に超えた熱が生まれているということでもあります。近年ではこの熱を活かしたバイナリー発電で200世帯分の電気を賄ったりと、様々な取り組みが行われているそうです。
かつての小浜温泉周辺の様子をガイドさんに見せて頂きました。男女混浴で、お風呂場は海が目の前。台風や大水のたびに流されるような櫓作りだったことが伺えます。
写真と同じ場所です。さすがに公衆混浴ではありませんが、今も変わらぬ熱量なのだとわかります。
今は旅館が建ち並んでおり、沈みゆく夕日を眺めながら入る露天風呂は至福です。昭和の香りのする旅館の佇まいがまた、風情を醸しています。
平成22年2月22日に、新しい温泉が発見されました。その温度が105度であったことから、105メートルの足湯「ほっとふっと105」が作られています。温度は高めで、足だけですが確実に温まり、そのあと体がぽかぽかしてきました。
タオルを忘れても大丈夫!小浜にちなんだ?某国の元大統領そっくりのタオルをお土産兼ねていかがですか。
ほっとふっと105のお隣に、何やら美味しそうなコーナーを発見しました。
こちら、セルフで自由に温泉蒸しができる施設です。野菜や海鮮など、自由に持ち込んで蒸して食べることができるんです。しかも、無料!小浜の人ってなんて恵まれているんでしょう!
 
かごだけレンタル代がかかりますが(写真のかごは200円)、それでも十分おつりがきますよね。さっきお昼ご飯を食べたばかりなのに、ついつい卵を買って投入してしまいました。
ほっこり蒸された卵。
卵の香りと硫黄の香りが二重奏で鼻を通り抜けます。次回は絶対に途中で食材を買ってここへ来ようと心に誓いました。
ほっとふっと105

長崎県雲仙市小浜町北本町

地熱を活かした雲仙温泉の新しい体験メニュー!ナイトエコタツユニークツアーはぜひ参加してみて!

雲仙温泉に移動し、富貴屋さんに宿泊しました。すぐ裏手にある地獄温泉から大量の湯けむりが立ち上っています。普段自宅で湯舟につかるのとはやはり全然違うな、と思う温泉の良さを味わいました。泉質の良さと、上がった後もずっと続く体のあたたまり具合が素晴らしかったです。
夜は富貴屋さんからすぐそばにある旧八万地獄で「ナイトエコタツユニークツアー」なるものを初体験しました。雲仙温泉は今でも熱源が移動しているそうで、旧八万地獄は文字通りもともと地獄温泉が湧いていた場所。しかし完全に枯れたわけではなく、今でも地熱が残っているということで、「これを何かに活かして新しい雲仙温泉の目玉にできないか」と考えた地元の青年部の方々が、地面にこたつを設置して、温まりながら星空を眺める「ナイトエコタツユニークツアー」を考案したのだそうです。
正直、参加する前は「寒そう…」とあまり気乗りがしなかったのですが、参加してみてその温かさや、寝転がって星を眺められる素晴らしさにびっくり!この場所でヨガなんかも楽しそうだなと思いました。毎週土曜日に開催されているので、ぜひ雲仙温泉に宿泊の際には体験してみてください。
 
ナイトエコタツユニークツアー

長崎県雲仙市小浜町雲仙

https://www.nagasaki-tabinet.com/tour/63107/

半島まるごとジオパーク!島原半島ぐるり1周旅はまだまだ続きます

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