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水戸岡 鋭治氏プロデュース、平成筑豊鉄道「ことこと列車」!

2019年3月9日に、観光列車「ことこと列車(COTO COTO TRAIN)」の試乗会に参加してきました。3月21日の本格運用を前に一足先に”ことこと列車”と”沿線”の魅力をお届けいいたします!

試乗会は、JR行橋駅よりスタート!

JR行橋駅
ことこと列車(COTO COTO TRAIN)」の試乗会は、通常の運行ルートとは逆の行橋駅発→金田駅でした。乗車駅である行橋市(ゆくはしし)は、福岡県の東部に位置する市で、福岡県東部に位置しています。このエリアは、日本を代表するロボット開発企業の安川電機、近くにはTOYOTAや日産などの大きな自動車工場があるんですよ。

”ことこと列車”の魅力に迫る!

シンボルロゴ
「ことこと列車」をデザインしたのは、そう「ななつ星」「或る列車」を手がけた水戸岡鋭治氏です。この日の試乗会でも乗車され、多くのテレビ局や新聞社の取材対応されていました。「ことこと列車」のメインカラーは、深赤色の車体、存在感の大きさを一段と目立たせているそんな印象。先頭車両のトップには、本列車のロゴが施されています。"世界一ゆっくり走る列車になりたい"そんな思いが込められているそうです。
ことこと列車クルーのみなさま
観光列車の魅力のもう一つは、なんといっても、クルーの方々たちの笑顔ですよね。乗客の方々へ気遣い、温かなおもてなし、列車の旅がますます楽しみになります。ワクワク。

地産地消にこだわった”フレンチコース”

ことことボックス
車内で出される料理は、アジアのベストレストラン50に中国・四国・九州地方から唯一選ばれた福岡市「La Maison de la Nature Goh」の福山剛シェフが監修した、自然豊かな「ことこと列車」沿線の食材を使った特別な料理です。はじめに出された料理は、"ことことボックス"!さつまいものケークサレ、エビと卵の豆腐クリーム和え、サーモンとアスパラガスのブロシェット、菜の花のおひたしなど、盛りだくさんです。

<メニュー> 
①ことことボックス(さつまいものケークサレ、エビと卵の豆腐クリーム和え、サーモンとアスパラガスのブロシェット、帆立・人参・金柑のサラダ、干し柿とクリームチーズのタルティーヌ、鴨のローストねぎ味噌添え、ジャンボンブラン、菜の花のおひたし、ドライトマトのコンフィ)
②地元産新玉ねぎのジュレ
③黒ダイヤ 鱈と蕗のフリット
④和牛頬肉のバビオット
⑤ガトーショコラ
     ※2019年3月9日時点
 
ゆずの英彦山サイダー
この日、一番に選んだのは"ゆずの英彦山サイダー"です。日本三大修験道の英彦山をイメージしたラッピングがGood!開けるとゆずのいい香りが。そしてすごく甘いんです。思わず、もう一本オーダーしてしまいました。
黒ダイヤ 鱈と蕗のフリット 〜筑豊の誇り〜
皆さん、これなんだかわかりますか?石炭じゃないですよ。(笑)そうプレートの上に置かれているのは「黒ダイヤ 鱈と蕗のフリット 〜筑豊の誇り〜」の料理なのです。醤油を粉末にし黒ダイヤにかけられ、外側はパリパリで中に鱈がぎっしりと詰まって濃厚なんです。はじめとの食感と味、ワインにとても合いそうです。美味しい!ちなみに写真左上に写っているのは、石?木炭?です。(苦笑)

英彦山の伏流水が創り出す”美酒”

九州菊
林龍平酒造場が作っている地元のお酒、九州菊がありました。遠く福岡県と大分県の県境に聳える霊峰英彦山を源とする今川 の中流で、山紫水明のほとりに位置し、英彦山の伏流水で美酒。愛飲されている方も、初めて知る方もぜひご堪能ください!
酒カウンター
旅に酔い、お酒に酔い・・・なんとも贅沢な時間です。あっ、そう、そう、お酒・酒蔵観光といえば、Kampai at Kyushu!(WEBサイト)もチェックしてみてくださいね。

Kampai at Kyushu(九州酒蔵観光サイト)
〜九州の「お酒」が、九州の旅をもっと楽しくする 新しい発見、感動、そして出会いにカンパイ!〜
◆ホームページ:こちら

”筑豊の車窓から”

平成筑豊の車窓から
「世界の車窓から」ではなく「筑豊の車窓から」。車窓からの景色は、旅の醍醐味ですね。心が癒やされる緑色の田園風景、突如現れたピンク色の桜たち。もう、春がすぐそこまできていますね。
2019年3月9日撮影
桜が満開になるこれからの季節、楽しみが増えます。おすすめポイントは、油須原駅〜赤駅間が、最も綺麗だそうです。

映画のロケ地にもなった”油須原駅”

油須原駅
1時間の試乗会では、途中駅である油須原駅で休憩がありました。駅舎は昭和の時代を彷彿する木造駅、どこか懐かしくて、落ち着きますね。田川伊田方面ホームにある駅舎は、なんと開業時(100年以上前)のもので貴重な建造物だとか。また、この駅は、映画「東京タワー〜オカンとボクと、時々、オトン〜」の撮影に使われたんですよ。映画とともにチェック!
ことこと列車
自然の中で深赤色で輝く、ひときわ輝く「ことこと列車」。カッコいい!絵になるとは、まさにこのこと言うのでしょうね。いよいよ、2019年3月21日(木・祝)より運行開始いたします。運行日は、土曜・日曜・祝日に1日1便、年間120日程度運行予定です。まもなく、春休み。ご家族やお友達と一緒に、世界一ゆっくりな列車、ことこと列車に試乗してみてはいかがでしょうか。このあとは、沿線各地の見どころをご紹介させていただきます!

平成筑豊鉄道株式会社
福岡県田川郡福智町金田1145-2
◆TEL: 0947-22-1000 FAX: 0947-22-0910
◆ホームページ → こちら
 

【知っ得】Google CMにもなった、日本三大カルスト平尾台!(最寄り駅:行橋駅)

平尾台からの眺望
福岡県に位置する平尾台、“日本三大カルスト"の一つ。標高は最も高いところで700メートルに達し、南北に6キロ、東西に2キロにわたる広がりを持つこのカルスト台地です。天気が良い日は、景観がすばらしく、北九州市、苅田町の工業地帯、行橋市中心部、中津市、山口県が一望でき、国東半島や姫島も見えます。また、地下には約200もの洞窟があり、タイプが異なる三つの観光鍾乳洞の洞内を歩くことができるなど、アクティビティ体験があるのも魅力なんです。GoogleのCMにも使われたことがあるんですよ。春の野焼きをはじめ、夏の新緑に秋のすすきなど、季節ごとに異なる風景も見どころです。行橋に到着した際は、ぜひともチェックしてくださいね。

◆Google CMでも放映(驚) check!→ コチラ(Youtube)

【知っ得】歴史好き集まれ!豊前国分寺三重塔(最寄り駅:行橋駅)

豊前国分寺三重塔
京都郡みやこ町に位置する"豊前国分寺三重塔"を紹介させて頂きます。国分寺は、奈良時代、聖武天皇の勅願により全国の国ごとに建てられた国立寺院です。塔の高さは23.5m、九州に3箇所しかない塔なのです。歴史マニアにはたまりませんね。天平勝宝8年(756年)までには、ほぼ完成していたものと考えられているそうです。戦国時代末期の豊後大友宗麒によって焼き尽くされたと言われていますが、江戸時代に入って復興!現在、俳句大会、護摩焚き、火渡り、野点、特産品販売など、多彩な催しが開かれています。

豊前国分寺三重塔
◆所在地:〒824-0123 京都郡みやこ町国分280
◆問い合わせ:Tel:0930-33-4666 みやこ町歴史民俗博物館
◆アクセス:JR行橋駅より京築交通バス「錦町」下車徒歩20分

【知っ得】日本の近代化を支えた、旧三井田川鉱業所伊田坑(最寄り駅:田川伊田駅)

旧三井田川鉱業所伊田坑
月が出た出た 月が出た(ヨイヨイ)
三池炭坑の 上に出た
あまり煙突が 高いので
さぞやお月さん けむたかろ(サノヨイヨイ)

これぞ、炭鉱節。
伊田竪坑は、三井田川鉱業所が田川開発の切り札として、1910年(明治43)に完成されました。そのため、筑豊も深竪坑時代に入り、伊田竪坑櫓は1909年(明治42)に完成しました。高さ約28.4mの鉄製で、イギリス様式のバックステイ形です。筑豊に残存する唯一の竪坑関係遺跡なんですよ。

旧三井田川鉱業所伊田坑
◆場所:伊田 田川市 福岡県田川市 伊田 2734-1

【知っ得】筑豊の炭鉱王と称された、堀三太郎ゆかりの直方歳時館(最寄り駅:直方駅)

直方歳時館
福岡県直方市の新町の高台にある『直方歳時館』は、筑豊の5大炭鉱王と称された《堀三太郎》の明治31年(1898)に建てた住宅を復元した建物です。約1100坪の敷地に木造平屋約150坪の純和風の施設が公開されています。和室には各部屋とも炉が切ってあり、本格的なお茶会もでき、菓子付き300円の呈茶サービスもあります。またサザンカや、サツキ、モミジなどが植栽された日本庭園は近代化産業遺産に指定!四季折々の美しい光景が見られる庭園は、素晴らしく一見の価値ありですよ。

直方歳時館
◆場所:福岡県直方市新町1丁目1-18
◆開館時間:9:00~21:00(利用のない場合は17:00閉館)
◆休館日/毎週月曜日(祝日の場合は開館)・12月29日から1月3日
◆ホームページ:こちら

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