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世界自然遺産「屋久島」 の“知ってるようで知らない”見どころ5選

鹿児島県本土から南へ約65km離れた東シナ海に浮かぶ「屋久島」。その地形は、「一ヶ月に35日雨が降る」といわれるほど、年間を通して湿潤な気候をもたらしています。“知ってるようで知らない”見どころ5選をご紹介します!

鹿児島県本土から南へ約65km離れた東シナ海に浮かぶ屋久島。
面積約500㎢、周囲約130㎞のほぼ円形の島で、その大きさは日本で7番目に数えられます。全面積の約9割を山岳地帯が占め、標高1,936 mを誇る九州最高峰の宮之浦岳をはじめ、永田岳(1,886m)、黒味岳(1,831m)、安房岳(1,830m)など、1,000m級の山々が連なるため、「洋上のアルプス」と称されることも。その地形は、「一ヶ月に35日雨が降る」といわれるほど、年間を通して湿潤な気候をもたらしています。
また、日本におけるスギの自然分布の南限でもあり、一般的に樹齢が300年ほどのスギが1,000年以上もの長寿の杉になるのはその気候によるものと考えられています。島の人口は約1万3,000人で海岸沿いには24の集落があり、それぞれの集落は独特の歴史や文化によって、地域が形成されています。
そんな屋久島の見どころをご紹介します。
屋久島

鹿児島県熊毛郡屋久島町

ヤクシカ

ニホンジカの亜種の一つ。鹿児島県屋久島と口永良部島にのみ生息します。成熟した雄でも体重30~40kgほどにしかならず、かなり小さめ。屋久島では古来より「山岳に神々が宿る」と信じられており、「神々が鹿に乗って現れる」「鹿に森を見回りさせている」などの伝説とともに、ヤクシカを“神々の使い"として接してきました。

ウミガメ

屋久島では、アカウミガメとアオウミガメの産卵が確認されています。中でもいなか浜への上陸が最も多く、そのピークは6月中旬~7月中旬です。産卵時間は約1時間、約100個の卵を産み、砂の中で太陽の光と地面の熱で温められ、60日ほどで孵化します。

白谷雲水峡

「もののけ姫の森」と呼ばれる森は、宮崎駿監督が何度も足を運び、映画「もののけ姫」の森のイメージをつくりあげていったそうで、実際に白谷雲水峡の森を描いているシーンが映画にも登場します。
また、花崗岩の隙間を流れ落ちる飛流おとし等、至るところで見事な滝も見ることができます。
 
白谷雲水峡(太鼓岩)

鹿児島県熊毛郡屋久島町宮之浦

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縄文杉

屋久杉を代表する巨木に名付けられた名前です。日本に自生する杉の中では最大の幹回りを誇ります。こぶやうねった幹などが木材としての価値を下げ、江戸時代の屋久杉伐採から逃れたことで今も現存しています。

ウィルソン株 ハート型の内部

豊臣秀吉の時代に大阪城築城のために屋久杉の伐採が実施されたと言われており、その時に伐採されてできた切り株と言われています。伐採されていなければ、現存最大級の屋久杉であったことはこの切り株の大きさ(周囲は13.8m!)からもうかがえます。
ウィルソン株

鹿児島県熊毛郡屋久島町

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今回は、屋久島でも有名な5つのコンテンツの、ちょっと違った角度からのご紹介をしてみました。

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