北九州・小倉の「旦過市場」をめぐって作るオリジナル丼ぶり
福岡
更新日:2019年03月01日
北九州市民の台所「旦過市場」(たんがいちば)は、一歩入ればたちまち“昭和”にタイムスリップするレトロな市場。その中ほどにある「大學堂」で楽しめる「大學丼」が今、海外の観光客にも人気という。「旦過市場」を舞台にオリジナル丼を作るという「大學丼」、その魅惑の内容をご紹介。
小倉駅から歩いて10分、街のど真ん中の「旦過市場」
「旦過市場」は、JR小倉駅から続く京町銀天街、魚町銀天街を通って約10分。活気ある商店街から一歩入ると、“昭和"が濃厚に香る路地裏が広がっているのは小倉ならでは。
魚町銀天街を抜けると現れる「旦過市場」は、昭和30年代築の長屋式の商店。全長180mの通りをメインに枝道がわかれ、まるで迷路のよう。鮮魚に肉、惣菜、漬物屋さんなど約120店舗がずらりと並び、「いらっしゃい!」「今日は安くしとくよ!」とあちこちで威勢のいい声が響き渡る空間は、歩いているだけでワクワクしてくる。
メイン通りのちょうど真ん中あたりにあるのが「大學堂」。北九州市立大学の人類学ゼミの学生が中心となって運営しており、買物途中にひと休みもできるカフェ。
丼を片手に市場をめぐって作る「大學丼」
「大學堂」の代名詞的存在になっている「大學丼」。まずは、ご飯を購入することからスタート。
丼を持って、いざ市場へ!好みの食材を見つけに行く。
北九州のブランド牛「小倉牛」を扱う「奥田精肉店」。ショーケースにローストビーフを発見!豪華なローストビーフ丼にするのもアリ。しかも驚きはその価格!たっぷり入って700円!聞けば、牧場直営だからできる安さとか。
北九州といえば忘れてならないのは「ぬかだき」。ぬかみそを煮付けのだし汁としてイワシやサバを炊いた郷土料理で、ご飯との相性はバツグン!市場内にも専門店はいくつかあるなかでも「宇佐美商店」は百年床が自慢の人気店。
旦過市場名物「カナッペ」を販売する「小倉かまぼこ」も魅惑のラインナップ。おなじみの天ぷらに加え、ワカメとタケノコなどを個性的な逸品も並ぶ。
元気なおねえさん方が威勢のいい声を響かせる「浜田水産」。玄界灘でとれたアジなどのほか、九州ではなかなかお目にかかれないグジなども並ぶ。「グジは萩の魚ね。うちは萩とか長崎で水揚げされた魚が多いとよ」。
いろいろ悩んだ挙げ句、筆者が作ったのは「浜田水産」の鮮魚をのっけた海鮮丼!
オリジナル丼が完成したら「大學堂」でいただきま〜す♪
オリジナル丼を味わうのは「大學堂」。醤油なども揃っているので安心。ちなみに筆者のMy海鮮丼は、脂がのった活アナゴと、ブリッと歯を押し返すような食感をもつアジ、イクラのせ。この豪華さで1500円(税込み)!
最後に、大學丼を体験して感じた教訓を以下に。
一、ご飯を購入する前にまず市場をめぐって、お店の目星をつけておくべし(ご飯が冷めないよう)
一、2〜3人で楽しむべし(食材をシェアできる分、いろんな具材がのっけられる)
いずれにせよ、おいしい&楽しい大學丼。わざわざ行って楽しむ価値大!
[営業時間]10:00〜17:00(大学丼は11:00〜)
[定休日]水・日曜、祝日
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