諫早駅から出発し島原駅まで2時間かけて走る「しまてつカフェトレイン」。ゆっくりと車窓からの田園風景や海を眺めながら地元のグルメやスイーツを堪能できます。島原鉄道沿線の地域を元気に！という思いから諫早、雲仙、島原、南島原地域の飲食店の協力を得て、2か月ごとにメニューを変えながら、月3～4回程度運行しています。

しまてつカフェトレインのコースは「ランチコース」と「スイーツコース」の２つ。「ランチコース」はウェルカムスイーツ、メイン、デザートの三品、「スイーツコース」は軽食にスイーツ三品の計四品といずれも地元の食材を使った地産地消のおいしいメニューがずらり。
今回乗車したランチコース(2021年2-3月のメニュー）では、ウェルカムスイーツにles pignons(レ ピニヨン）の口之津バーガー、メインにカレーライフの雲仙もみじ豚キーマカレー、デザートにはCake & Cafe カキューのいちご大福と南島原、雲仙、諫早のお店のおいしい品々が列車内で一度に楽しめました。

もう一つのスイーツコースにはカンパーニュサンド、まるごと苺（ショートケーキ）、プレミアム福プリン、想い出ほろり(クッキー）が頂けます。

メニューの中にはカフェトレインでしか食べられない限定メニューがあったり、地域の人気商品を車内でゆっくり景色と共に移動しながら味わえるのがカフェトレインの魅力の一つ。飲み物には雲仙島原の天然水やお代わりもできるカフェトレイン特製のコーヒーを基本に、ランチコースにはほうじ茶、スイーツコースにはしまばら和紅茶も付いてきますよ。

列車内には島鉄沿線の駅や地域の案内、提供されるグルメやスイーツの紹介をしてくれるトレインアテンダントが。ただ食事やスイーツ、景色を楽しむだけではなく、地域密着の鉄道会社だからこそのローカルなご案内も楽しめます。こんなかわいいアテンダントさんと一緒に列車の旅ができるとは鉄道ファンでなくても嬉しいおもてなしですね。

全国の鉄道事業者の制服を着たキャラクター「鉄道むすめ」。2020年9月には島原鉄道のキャラクターとして、トレインアテンダントでもある「神代みさき」が就任！駅名標パンフレットなど至る所に登場しています。
名前の由来は駅名の「神代（こうじろ）駅」と「大三東（おおみさき）駅」に由来しているのだとか。もちろん制服は同乗のトレインアテンダントと同じですよ。

2018年から定期運行を開始した「しまてつカフェトレイン」ですが、現在の車内はネコ仕様。座席にネコのクッションや床に肉球、飛沫防止対策としての座席の間のアクリルパネルにネコに関する仕掛けがあったりと、至る所にネコが。

通称「ソーシャルディスタンスキャット」と呼ばれ、島原鉄道の社長さんが猫好きだということから始まったそう。ネコ仕様の車内はいつまで続くかわからないとのことなので猫好きは早めの利用がおすすめです。

途中、日本一海の近い駅・大三東（おおみさき）駅に45分ほど停車。途中下車をして、海を眺めたり記念写真を撮ったり、幸せの黄色いハンカチに願いを込めて幸せ祈願をしたり潮風を感じながら休憩を。

ここでは珍しい列車の線路変更の瞬間も見られ、両側の別の角度から停車するカフェトレインの写真が撮れますよ。列車に戻ると最後のデザートが提供され、景色を眺めながらティータイムを楽しみましょう。

現在は新型コロナウイルスの対策として座席の制限を行っているため、35名が定員となっており、4人掛けボックスシートには2名までとなっています。座席の数も限られており、運行日程も限られているので、気になる方は早めにご予約を。WEBや電話で予約を受付けているので、ぜひチェックしてみてください。
「しまてつカフェトレイン」に乗って島原へ。お得においしく楽しいローカルな旅を味わいませんか？