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2021年11月に生まれ変わった「或る列車」に乗車してきました!

2015年8月に運行を開始したJRKYUSHU SWEET TRAIN「或る列車」が、2021年11月13日にこれまでの運行区間、メニュー内容を一新して、スイーツコースからお食事中心のコース料理を満喫できる列車へと生まれ変わりました!どのように生まれ変わったのか、乗車して体験してきました。

「或る列車」って?

お洒落なエンブレムや車体に気分が高まります。
2015年8月8日に運行を開始した「或る列車」は、幻の豪華列車と呼ばれています。
明治39(1906)年、当時の「九州鉄道」が米国・ブリル社に発注したものの、活躍する機会のなかった豪華客車「九州鉄道ブリル客車」を、鉄道をこよなく愛し世界的な鉄道模型の神様、故原信太朗氏が模型を作成しました。これを元に、「原鉄道模型博物館」副館長を務める原健人氏の協力により、水戸岡鋭治氏(ドーンデザイン研究所)がデザイン・設計した列車が「或る列車」です。

2021年11月13日より、これまでのスイーツコースからコース料理を満喫できる列車に生まれ変わりました。運行ルートも「博多駅ー由布院駅」間に変更となり、風光明媚な久大本線の景色を楽しみながら、東京・南青山の名店【NARISAWA】のオーナーシェフの成澤由浩氏監修の料理を堪能できます。

そんな「或る列車」の魅力を新たなコンセプトに沿って紹介します。
黒とゴールドを基調とした外観は黄金に輝いています。

「極上の食」

「或る列車」の魅力はなんといっても美味しいお食事です。これまでのスイーツコースからコース料理に生まれ変わったとのことで、期待も高まります!早速いただきましょう。
見た目もお洒落で、視覚でも楽しむことができます。
<前菜>
「(熊本県)車海老と(佐賀県)みつせ鶏のカクテルサラダ(鹿児島県)樽熟黒酢の香り」
まず出てきたのはカクテルサラダ、見た目もお洒落でついつい写真を撮りたくなります。
車海老とみつせ鶏が入っており、なんとも贅沢。さっぱりしているのであっという間に食べてしまいました。
お出汁のお味に癒されます。
<スープ>
「(大分県)サワラ、ヒオウギ貝、ムール貝の(鹿児島県)枕崎の鰹節出汁仕立て(宮崎県)NARISAWAキャビアとともに」
続いて出てきたのは温かなスープ、、、なのですが、運ばれてきた器にはスープが入っていません。客室乗務員さんが、出汁を自席で注いでくれるのです。心遣いが嬉しいですね。
具材には、魚介がふんだんに使われており、キャビアまで乗っています!メイン料理のような満足感でしたが、優しいお味でほっこりする一皿でした。
列車内でのお食事とは思えないほどの満足感!
<メイン>
「九州黒毛和牛のイチボのステーキ、(福岡県)木の子とカラフルな野菜たち」
メインは九州黒毛和牛の希少部位であるイチボのステーキ。まず目に留まるのは色鮮やかなソース。こちらは、旬の野菜をソースにしたもので、見た目も綺麗で食べても美味しいソースでした。お肉も柔らかくてジューシーでとても美味しかったです!
大人のお味で贅沢!
<スイーツ>
「(熊本県)やまえ栗の阿蘇山と(鹿児島県)シングルモルトウイスキーの雲海」
大満足のお食事が終わるとスイーツが。やまえ栗のモンブランなのですが、九州の絶景の一つ、阿蘇山に見立てているんです。阿蘇山の周りには、雲海に見立てたシングルモルトウイスキーのメレンゲが。ウイスキーが効いており、大人の味。お腹いっぱい食べた後でもさっぱりいただけました。
なんといっても可愛い見た目にときめきます!
<ミニスイーツ>
「(佐賀県)温州みかんのタルト(福岡県)りんご飴、(鹿児島県)カルヴァドスの香り(福岡県)玄米茶とチョコレートの松ぼっくり」
スイーツまで食べ終えて、まったりしていると、なんと次なるスイーツが!さすがはこれまでスイーツコースにて運行されていたので、スイーツの満足感もすごい!
温州みかんを使ったタルト、蒸留酒で香り付けされたりんご飴、玄米茶とチョコレートの松ぼっくりと、可愛いスイーツをいただきました。サイズが小さめなので、お腹いっぱいでもペロリと食べてしまいました。
 
お食事だけでなく、器も素敵です。
皆様お気づきかと思いますが、コース料理では九州各地の食材がふんだんに使用されています。

「極上の時」

2両編成の車内は、木のぬくもりを感じることのできる「落ち着く空間」でした。号車ごとに紹介します。
~1号車~
鮮やかな色合いや、クラシカル形、明るく優しいメープル素材がふんだんに活用された1号車は、なんだか西洋的な雰囲気です。中でも目に留まるのが、きらびやかな天井。「ななつ星in九州」でも用いた格(ごう)天井で車内を華やかに演出しているように感じました。どこで写真を撮っても映えるので、お洒落な服装で乗車したくなりますね。
(1号車)西洋的な車内で非日常を満喫できます
~2号車~
落ち着いた色合いと、ウォールナットの組子に囲まれたコンパートメント(個室)の2号車は、ぐっと大人っぽい雰囲気。個室の扉は組子になっており、細部までお洒落。こちらの組子も「ななつ星in九州」でも使用された技術なんですよ。
この組子、実は雪見障子になっていてお好みの高さで調節することができるんです。ついつい楽しくて何度も高さを変えてしまいました(笑)
落ち着いた室内で、ゆっくりとお食事を楽しむことができます。
(2号車)組子が多く用いられてシックな雰囲気

「極上のおもてなし」

素敵な笑顔と立ち振る舞いに憧れます!
今回は2号車の個室に乗車したのですが、担当の客室乗務員がついてくれました。
コース内容やドリンクの説明をしてくれたり、観光地周辺を列車が通過するときは紹介してくれたりと、素敵な笑顔で細やかな気遣いをしてもらいました。旅先で心遣いをいただけると本当に嬉しいですよね。安心して乗車することができました。

グラスが空いた絶妙なタイミングで声をかけてくれるのでついつい飲みすぎてしまいます!そこだけご注意ください!
2021年もあとわずか。大変な一年間を頑張った自分へのご褒美に、ご家族やご友人、大切な方との「ハレの日」に。
非日常を味わえる観光列車「或る列車」にご乗車してみてはいかがでしょうか。
◇運行区間 博多駅↔由布院駅 1往復/日
・[運転時刻](金曜日・土曜日・月曜日・祝日)午前便=博多駅11:12頃発→由布院駅14:07頃着、午後便=由布院駅14:44頃発→博多駅17:31頃着 ※土曜日・祝日は11:06頃発
       (日曜日)午前便=博多駅9:00頃発→由布院駅13:16頃着、午後便=由布院駅13:47頃発→博多駅17:43頃着
・問い合わせ(電話番号):或る列車・36ぷらす3お問合せ窓口 TEL092-474-2217(営業時間9:30~17:00※火曜日・年末年始休業)
・ホームページ → こちら
※最新情報はホームぺージを確認ください。
博多駅

福岡県福岡市博多区博多駅中央街1-1

由布院駅

大分県由布市湯布院町川北8-2

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