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「いいサウナ研究所」大分県 豊後大野市のオススメサウナ3選

「おんせん県おおいた」にありながら温泉の出ない町・豊後大野市。ここには大自然の中でサウナの気持ちよさを伝える趣異なるサウナ小屋がいくつもあります。今回はその中で「清流沿いに佇むサウナ」「DIYサウナ」「廃材を再利用したサウナ」などを巡ってきました!!

なぜ豊後大野市へ?

大分市の隣「豊後大野市」にはおんせん県なのに温泉がありません。でも世界から高く評価される豊かな大自然と美しく澄んだ川があります。

だからこそ、あえてサウナ。
優しいロウリュ(蒸気)に包まれて身も心も裸になってみたい。

事実、この街には16世紀ごろから蒸し風呂の文化があり、最近では本場フィンランド式サウナがいくつも誕生しています。また最近では「サウナ万博」が開催されるなど九州のサウナ―(サウナ愛好家)からも熱い視線を受けているのが「豊後大野市」です。
 

まずは、清流沿いのキャンプ施設「ロッジきよかわ」へ、そこはテントサウナ天国でした

ロッジきよかわ看板
清流沿いに佇むキャンプ施設「ロッジきよかわ」へ。周りは山に囲まれて目の前には清流が流れる、そんな最高のロケーションの川沿いにテントサウナが設置されています。キャンプ場にてテントサウナの受付を済ませ、川に入る時の為のサンダルや外気浴時に着衣するポンチョなどを受け取り更衣室で水着に着替えます。
テントサウナへの案内板
テントサウナへ向かう途中の看板。間違いなくそこには天国があるのでしょう。
テントサウナ
本当に川の目の前にテントサウナが設置されています。川までの道のりは10mくらいでしょうか、これならサウナ室でぎりぎりまで我慢してアツアツの体の状態のまま清流に飛び込むことが出来そうです。テントサウナはロシア製の「モルジュ」、(あまり詳しくはないのですが)フィンランド製よりもロシア製の方が高温になると聞いたことがある気がします。
サウナ室内
スタッフの方が先に薪をくべていただいているのでサウナ室は既にアツアツの状態。本日のアロマ水はラベンダー。ロウリュするとテント内にはアロマの香りと蒸気に包まれて、かつ、体感が非常に高まります!110度は優に超えているでしょう。何とか10分我慢してふらふらになりながらテントを出て目の前の川を目指します。
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清流
11月中旬の少し肌寒い季節の中、川の温度は約13度。とても冷たいのは分かっているがそれ以上に気持ちいいことも知っています。
川の中
川の中に入ると確かに冷たいが、先ほどまで灼熱のサウナ室内にいた身体は冷たさを求めている。躊躇うことなく川に飛び込み全身を冷たい水の中へ沈める、とても気持ちいい。山の中の清流はきれいで水質も柔らかく最高としか言いようがない。川の流れに身体を任せぷかぷかと浮かばせて太陽の日差しを身体いっぱいに受け止めます。
あんまり長く川の中にいると身体が冷え切ってしまうので、その前に上がり川辺のリクライニングチェアにポンチョを着て寝転がる。最高に幸せの時間です。周りには風が揺らす木々の音と川の流れる音しかありません。こんな贅沢な空間を噛みしめながら、やがて意識は遠のいてスーパーリラックス状態(いわゆる整い状態)に堕ちていきました。
オロポとオロヤク
目を覚ました後は持ち込んだクーラーボックスからサウナ―御用達の飲み物オロポ(ポカリスエットのオロナミンC割り)とオロヤク(ヤクルトのオロナミンC割り)をがぶ飲み。最高に幸せな時間を過ごすことができました。
ロッジきよかわ

大分県豊後大野市清川町宇田枝158

https://www.lodge-kiyokawa.jp/

次に訪ねたのは、カフェのご主人が手作り!可愛らしいサウナ小屋「tuuli tuuli」

カフェパラム外観
ロッジきよかわと川を挟んだ向かいにある「カフェパラム」さん。カフェが本業なのですが、カフェ利用のお客様にサウナも楽しんでもらおうとオーナーさんが手作りでサウナ小屋「Tuuli Tuuli」をDIYで建てたそうです。その心意気には頭が上がりません。
サウナ小屋
そのサウナ小屋「Tuuli Tuuli」はカフェの奥にあります。本当に手作りかなと思うほど雰囲気はとてもかわいらしいです。カフェで食事後、更衣室で水着に着替えドキドキしながらその小屋の扉を開いてみます。
サウナストーブ
なんということでしょう!中は2~3人入れば満室かなと思いますが、中央には立派なサウナストーブが厳かに鎮座しています。その横にはロウリュ用の手桶も準備され、セルフロウリュも楽しむことができます。カフェ利用者は無料で利用できるなんてオーナーさんの優しさに感動すら覚えます。
サウナ出た後の水風呂は先ほどのロッジきよかわと同じ川に入るのですが、少し急な斜面になっています。川までの道のりには、はしごやボルダリングの壁などオーナーさんの遊び心も見え隠れします。川に入れば先ほどと同じ最高に幸せな時間。
ちなみに「カフェパラム」の店名「パラム」とは韓国語で「風」、サウナ小屋の「tuuli tuuli」はフィンランド語でやはり「風」という意味だそうです。
カフェパラム

大分県豊後大野市清川町 三玉1699-2

https://sato-no-tabi.jp/introduce/%e3%82%ab%e3%83%95%e3%82%a7%e3%83%91%e3%83%a9%e3%83%a0/

最後は廃材を利用したクラフトサウナ「REBUILD SAUNA」へ

サウナ小屋外観
山道をひたすら走った森の中にそれはありました。ここでは九州では珍しい「薪サウナ」が体験できるという事で、前々から是非とも訪問したいサウナ施設でした。日没後の到着だった為に、仄かにライトアップされたサウナ小屋・水風呂・外気浴スペースを見ただけで否が応でも期待は膨らむばかりです。完全予約制で20時~の夜サウナを予約していましたが、受付で訊ねると予約者は7名との事。期待を押し殺しながら入り口の扉をそっと開いてみます。
サウナストーブ
サウナ室内はいい感じの暗さ。ちょうどいい感じの明るさの照明の中で、時折薪がはぜる音とアツアツのサウナストーンに水を落としたロウリュで発生する蒸発音がたまらなくいい感じ。サウナ室内は90度くらい、ちょうどよい湿度と薪ストーブで暖められた優しい熱気は身体をゆっくりと包んでくれて、、、。いつものサウナ室よりもはるかに快適でいつも以上に長く滞在することができます。
サウナ室内
薪を熱源としている為、スタッフの方が定期的に薪を補充してくれます。スタッフの方とのサウナ談義も楽しい。サウナ室内は10名は入れるくらいでしょうか、皆さんマナーもよく自分もしっかりと蒸されていきます。途中ご一緒になった方のご厚意でアウスグース(熱気がこもったサウナ室内をタオルなどで攪拌する事で熱い蒸気をダイレクトに届けてくれます)も堪能する事が出来ました。
水風呂
限界まで温めた身体は一刻も早くキンキンの水を求めています。沢から引いた水を贅沢にかけ流し。ミニプールと呼べるほど広い水風呂では通常ではマナー違反とされる泳いだり汗流しカットも容認されています。水質抜群の水風呂に頭のてっぺんまでつかり熱っされた身体をぎりぎりまで冷やしていきます。この後には最高の整いが待っているから。
外気浴
水風呂を出てすぐにコールマンのリクライニングチェアが綺麗に整列しています。その一つに腰かけて思いっきりリクライニングを倒せば脳内では快感ホルモンが分泌されて、やがて訪れるスーパーリラックス状態。周りには全く何もない山の中でほのかな明かりと風の音だけの世界。あいにくの曇りで満天の星空は眺めませんでしたが、最高に整うことができました。
焚き火
サウナを堪能した後は敷地内のキャンプ場にて焚火を満喫!持参したクーラーボックスでキンキンに冷やした瓶ビールはたまりません!!山奥にたたずむ施設の為、周りに明かりはほとんどなく、風の音だけが心地よく響きます。焚火をを眺めながら静かな夜はゆくっりと更けていきました。

大満足で大分県・豊後大野市のサウナを満喫できることができました。豊後大野市にはもう一つ「稲積水中鍾乳洞」という鍾乳洞の中の水風呂に入れるテントサウナもあります。今回は予約がいっぱいで残念でしたが、また機会があれば是非とも訪問してみたいと思います。

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REBUID SAUNA

大分県 豊後大野市 緒方町尾平鉱山57

https://coubic.com/rebuildsauna

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