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食・自然・癒やしを大満喫! 大分県の人気観光地「別府エリア」の鉄板スポットを一挙ご紹介

大分県の中でもトップクラスの人気観光地で、食・自然・癒やしを満喫できる「別府エリア」の鉄板スポットを巡ってみました。多様な大地の恵みをたのしめる地獄めぐりや貸切風呂、別府の街並みを一望できる湯けむり展望台、別府湾を一望できる別府ロープウェイ、地獄蒸しや別府冷麺などのご当地グルメなど、初めて別府に行くなら抑えておきたいスポットをご紹介します!

別府観光の定番、まずは「別府地獄めぐり」から!

別府で観光をする際、多くの方が「地獄」をたのしみに来ていると言っても過言ではありません。言葉の響き的に、おぞましい場所なのか?!と思われるかもしれませんが、この「別府地獄」とは 、100度近い温泉の源泉を見る観光施設のことです。
いくつもの地獄が点在する別府市の鉄輪・亀川の地獄地帯は、1,000年以上も前から噴気・熱泥・熱湯などが噴出していたことが「豊後風土記」に記せられており、近寄ることもできない忌み嫌われた土地であったといわれています。しかし、明治〜大正とすこしずつ観光スポットとしてかたちを変え、今では別府の代表的な観光地となりました。
現在、地獄の内4つが「国指定名勝」にも選ばれ、その圧巻の景色はさることながら、地獄内にカフェやお土産処、無料の足湯なども併設されており、平日休日問わず多くの観光客で賑わいをみせています。
それでは、全7つの地獄をひとつずつご紹介します!
 
◉国指定名勝とは
国が指定した文化財のひとつ。特に「名勝」は優れた勝景地のことを指し、温泉としては全国で初めて海地獄、血の池地獄、龍巻地獄、白池地獄の4地獄が、平成21年7月23日に告示されました。大分県内にある名勝としては大正12年に指定された耶馬渓に次いで86年ぶり2件目。 4つの地獄の指定理由は「日本古来の温泉地として名高い別府の中でも、独特で多様な色彩・形態の下に湧出する観賞上の価値、名所的・学術的価値の高い泉源である。」となっています。(【引用】別府地獄組合発行「ようこそ地獄へ。」パンフレット)

国指定名勝「海地獄」

国指定名勝「海地獄」は1,200年前に鶴見岳の爆発によってできたと言われています。コバルトブルーの色をしていますが、これは泉中の成分である硫酸鉄が溶解しているためです。美しい海のように見えますが、摂氏98度もあり激アツです…!
海地獄へ向かう途中にある「ショップ蓮」では、九州全般の土産品や大分県一村一品を取り揃えています。また同施設内にある「カフェテリア海」は、海地獄の出口付近にあり地獄に入場しなくても利用可能です。大分の代表的な郷土料理"だんご汁"や、海地獄のお湯で蒸した"地獄蒸しプリン"などが味わえます。
国指定名勝「海地獄」

大分県別府市大字鉄輪559-1

http://www.umijigoku.co.jp/

鬼石坊主地獄

海地獄のお隣にあるのが「鬼石坊主地獄」です。灰色の熱泥が大小の球体をなしてブクブクと沸騰する様子が"坊主頭"に似ており、"鬼石"という地名に由来して「鬼石坊主地獄」と呼ばれています。ここは明治以降「新坊主地獄」として観光施設の名所でしたが、時勢により1950年代に一度閉鎖されていました。しかし、多くの復活を願う声により2002年にリニューアルオープンしました!
施設内には誰でも無料で入られる「足湯」があり、いつでも気軽に利用できます。さらに施設奥には「鬼石の湯」という温泉施設があり、露天風呂や家族風呂などが充実しており、地獄を歩き回った疲れを癒やすことができます。
鬼石坊主地獄

大分県別府市大字鉄輪559-1

https://oniishi.com/

かまど地獄

泉温90度の温泉が噴気とともに湧出し、1~6丁目までさまざまな湯の池がたのしめるのが「かまど地獄」です。その昔、氏神竈門八幡宮の大祭に 地獄の噴気で御供飯を炊いた習わしがあったことから名付けられています。写真は「かまど地獄5丁目」です。ここは池の色が変わる不思議な地獄で、年に数回突然色が変化します。原因はわかっていないようですが、ブルーやグリーンなど色も濃くなったり、薄くなったりするそうです。
かまど地獄の売店コーナーでは、温泉ピータン(地獄蒸したまご)、オリジナル醤油ぷりんや抹茶ぷりん、抹茶石垣まんじゅうなど、ここならではの名物グルメもたのしめます!また、地獄内にはたくさんのフォトスポットが点在し、季節毎に装飾を変えているため、いつ訪れても季節感のある記念写真が撮影できます。
かまど地獄

大分県別府市大字鉄輪621番地

https://kamadojigoku.com/

鬼山地獄

"鬼山"という地名に由来する「鬼山地獄」は、別名「ワニ地獄」の名でも親しまれています。1923(大正12)年に日本で初めて温泉熱を利用したワニ飼育を始め、 現在はクロコダイルやアリゲーターなど約80頭のワニが飼育されています。地獄内ではたくさんのワニがのんびりと過ごしており、テレビなどで見る凶暴なワニの印象とは違い、かわいらしい姿を見ることができますよ。
毎週土日には10時頃からワニの餌付けも見学できるため、ぜひこの時間に訪れてみてはいかがでしょうか。
鬼山地獄

大分県別府市鉄輪625

http://www.beppu-jigoku.com/oniyama/

国指定名勝「白池地獄」

吹き出した時は透明の熱湯ですが、池に落ち温度と圧力が下がることで自然と青白い色になるのが「白池地獄」です。開業当初より、地獄をぐるっと歩き回って見られることが特徴でもある回遊式露地と和風庭園が落ち着いた雰囲気で、他の地獄とは一味違った趣きがあります。
白池地獄内には温泉熱を利用した「熱帯魚館」があり、世界最大級の淡水魚とも云われ、一億年近く進化のない"生きた化石"と称されている「ピラルク」などが飼育されています。さらに、県指定重要文化財の「国東塔」や「向原石幢」などもあり、見所満載です。
国指定名勝「白池地獄」

大分県別府市鉄輪283-1

https://shiraikejigoku.com/

国指定名勝「血の池地獄」

日本で一番古いと言われている天然の地獄が「血の池地獄」です。 地下の高温や高圧下で自然に化学反応を起こし生じた酸化鉄・酸化マグネシウム等を含んだ"赤い熱泥"が地層から噴出し、堆積するため池一面が赤く染まります。ここから出る赤い粘土で皮膚の病気に効くといわれている"血の池軟膏"という薬が作られています。
また、隣接する「お食事処 極楽堂」では大分名物の"とり天"や、極楽亭オリジナルの"地獄の極楽カレー"、"血の池バーガー"など、ここならではのご当地グルメも味わえます。
国指定名勝「血の池地獄」

大分県別府市野田778

https://chinoike.com/

国指定名勝「龍巻地獄」

別府市の天然記念物にも指定されている"間欠泉"が噴出するのが「龍巻地獄」です。世界の名だたる間欠泉の中でも、休止時間の短いこと(約30〜40分間隔)においては注目を集めています!温度は105度と地獄の中では最も高く、豪快に噴き出した熱水は約30mほど噴き出す力があり、屋根でせき止めているためゴーゴーと響く轟音が迫力満点です!
ここは他の地獄と違い、約30〜40分に1回、約6〜10分程度しか噴出しているところを見られないため、場内アナウンスや受付の方に時間を確認することをオススメします。
国指定名勝「龍巻地獄」

大分県別府市野田782

http://www.beppu-jigoku.com/tatsumaki/

地獄を巡ったら、お腹を満たせる「地獄蒸し工房鉄輪」で地獄蒸しを体験!

ここは、別府鉄輪温泉では江戸時代から用いられていた伝統の調理法「地獄蒸し料理」を体験できる施設です。写真は野菜とお肉が入っている「地獄蒸し玉手箱(2人前)」。メニューは全33種類もあり、肉・野菜のみならず、魚や貝など豊富な種類の海鮮、大分名物の"だんご汁"や"やせうま"といった郷土料理もたのしめます。 
食材をざるにのせ「地獄蒸し釜」と呼ばれる約100度の蒸気が噴き出す釜の中に入れ、あとは蓋をして待つだけです。
塩分を含む温泉蒸気で一気に蒸すため、食材本来の旨味が閉じ込められており、蒸し上がった食材をそのまま食べても絶品です!
地獄蒸し工房 鉄輪

大分県別府市風呂本5組(いでゆ坂沿い)

https://jigokumushi.com/

ご当地グルメ「別府冷麺」もおすすめ!

手のべ冷麺専門店「六盛」の冷麺は、小麦粉・そば粉・でんぷんの配合を試行錯誤し作り上げた手打ちの麺は、そばやうどんの麺のように包丁で切るのではなく、何度も伸ばしながら作るため、コシが強く太めの麺で、喉越しや食べごたえも抜群!スープは国産牛と2種類の昆布をブレンドして丁寧に作られており、さっぱりとしていながらしっかりとコクも感じます。
具材はすべて手仕込みで、チャーシューは国産牛のすね肉で作られており脂っこくなく、キムチはマイルドな辛さで程よい酸味があり、具材自体は至ってシンプルですが一つひとつの相性がよく、最後まで飽きがこない一品です。
平日でも開店前から行列ができる人気店で電話予約等もできないため、時間に余裕をもって行きましょう!
手のべ冷麺専門店 六盛(ろくせい)松原本店

大分県別府市松原町7-17

https://www.6-sei.com/

今年で60周年を迎えるロープウェイで別府を一望

2022年12月に60周年を迎える「別府ロープウェイ」は、鶴見岳の山麓と山頂を結ぶ交通網として1962(昭和37)年に運行が開始されました。
別府ロープウェイの最大の魅力は、なんといっても360度の大パノラマと豊かな四季の彩りを堪能できるところです!大型ゴンドラは九州最大級の101人乗り、約10分で標高1,300mの鶴見山上駅まで到達します。ちなみに、ゴンドラは「つるみ号(ピンク色)」と「ゆふ号(青色)」の2種類があり、大分を代表する鶴見岳(女山)と由布岳(男山)から命名されたそうです。
春は桜やミヤマキリシマが一面に咲き誇り、夏は夜間営業が行われ山上から別府の夜景を見ることができます。秋は山全体を覆う赤や黄色の美しい紅葉やフユザクラがたのしめ、冬は気象条件が揃うと九州では珍しい霧氷が山上一体を覆います。一年を通して自然を体感できる魅力あふれるスポットです。
別府ロープウェイ

大分県別府市大字南立石字寒原10-7

https://www.beppu-ropeway.co.jp/

夜景もたのしめる絶景スポット「湯けむり展望台」

別府の温泉街らしい街並み、鶴見岳や別府湾などの自然はすべて「湯けむり展望台」から一望できます!ここからの夜景は2010年に「日本夜景遺産」に認定されており、さらに"別府の湯けむり景観"は文化財保護法で定められた「重要文化的景観 別府の湯けむり・温泉地景観」に選定されています。
毎週土日祝日の夜19〜21時には湯けむりのライトアップも行われているため、都会のイルミネーションとは一味違った幻想的な夜景を見ることができますよ。 なお、展望台は傾斜のある住宅街の中にあり、最寄りの公共交通機関(バス停)からも徒歩で10〜20分はかかるため、車で来るのがオススメです!
湯けむり展望台

大分県別府市鉄輪東8組

https://www.city.beppu.oita.jp/sisetu/sangyou_kankou/yukemuri.html

別府駅から徒歩10分!アクセスもよく気軽に温泉を楽しめる「竹瓦温泉」

別府の中心部にあり、レトロで目を引く「竹瓦温泉」は1879(明治12)年創設で、当初建築されたものが"竹屋根葺き"の浴場で、その後改築されたものが"瓦葺き"であったため、"竹瓦"温泉という名称がついたと伝えられています。
名物は「砂湯」という砂風呂のようなものがあり、浴衣を着て砂の上に横たわると砂かけさんが温泉であたためられた砂をかけてくれ、砂の中でじんわりと体をあたためることができます。
また、砂湯のみならず、普通浴(いわゆる大浴場)もたのしめ、地元人から観光客まで幅広い層に愛されている温泉です。
 
|入浴料金|※2022年11月時点
砂湯:1,500円(同料金で普通浴にも入浴可・6歳以上入浴可能)
普通浴:大人300円/小人100円

|営業時間|
砂湯:午前8時〜午後10時30分(最終受付:午後9時30分)
普通浴:午前6時30分〜午後10時30分

|休館日|
第3水曜日(祝日の場合は翌日)
竹瓦温泉

大分県別府市元町16−23

https://takegawaragroup.jp/

家族でもゆっくり温泉を満喫できる「立ち寄り湯 桜湯」

別府インターからほど近い場所にある「別府温泉 立ち寄り湯 桜湯」では、20種類の個性的な家族風呂(貸切)と、大浴場がたのしめます。
家族風呂は、人が入るたびに温泉を入れ替えるコインタイマー式なので、清潔でいつでも一番風呂を堪能することができます。個室のプライベート空間で別府の温泉をゆったり満喫できるのが嬉しいですね。
また、建物2階にはお風呂上がりに休憩できる広々とした喫茶コーナーもあり、マッサージチェアなどの設備もあります。さらに、ほてった体にうれしいソフトクリームやかき氷も販売されていて、至れり尽くせりの温泉スポットです。
 
|営業時間|※2022年11月時点
平日:午前11時〜午前0時(最終受付:午後11時まで)/土日祝:午前10時〜午前1時(最終受付:午前0時まで)
※大浴場受付は午後10時まで ※カフェコーナーは午後10時30分ラストオーダー

|定休日|
年中無休
別府温泉 立ち寄り湯 桜湯

大分県別府市堀田4-2

https://www.sakurayu.net/

おわりに

いかがでしたでしょうか?今回ご紹介させていただいたスポットに関しては、動画でも紹介しておりますので、ぜひこちらもご覧ください。
 
▼動画はこちら
https://youtu.be/5urY8qXZGN8

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