なんだか初めて来た気がしない?大分県佐伯市に行ってきました!
大分
更新日:2022年12月14日
2005年3月3日、大分県佐伯市と大分県南海部郡の5町3村が合併して、広大な新「佐伯市」が誕生しました。
佐伯市は、九州の最東端にあり、九州で一番広い面積を誇るまちです。
最近は、市内外の方へ「初めて来たのにそんな気がしないまち」として、佐伯市の人と触れ合うことで満足度を高めてもらい、佐伯の魅力を十分に感じてもらいたい、多くの方に佐伯市を知って欲しいという思いを込めて「おかえりなさいき」というキャッチコピーを掲げています。
佐伯市のシンボル!豊後二見ヶ浦
佐伯市のシンボルの1つが豊後二見ヶ浦です。
高さ17mの男岩と高さ10mの女岩が、長さ65㎝、直径最大75㎝、重さ2tのしめ縄で結ばれている夫婦岩です。
しめ縄は毎年12月の第2日曜日に佐伯市内外から訪れる約400名の有志らの手によって張り替えられ、これまで守られてきました。
大しめ縄の材料になるワラは、旧上浦町の姉妹町であった竹田市荻町の町おこしグループから提供を受けています。
張り替え当日には願い事札を販売していて、それぞれの願いを願い事札に書き込み、大しめ縄の中央部に編み込むことができるんです。
1年間しっかりと切れることなく、願い事を守ってくれているのですよ。
しめ縄の長さは日本一で、1994年にはギネスブックにも掲載されました。
これまでは少し離れたところからしか見ることが出来ませんでしたが、行政が実施主体となるガバメントクラウドファンディングや企業版ふるさと納税などで資金を集めて遊歩道が完成しました。遊歩道ができたおかげで、夫婦岩を間近で楽しむことが出来るようになりました。
また、1年を通して願い事札や運試しができる石の販売も開始されており、これまで以上に楽しめるスポットに生まれ変わっています!
私も願い事を書いてきましたので、来年の運気は折り紙付きです。
初日の出の名所としても知られており、3月上旬と10月上旬には夫婦岩の間の中央から日が昇る様子を見ることが出来るため、1年を通して日の出を眺める人が訪れます。
雄大な海の中にどっしりと構える夫婦岩はとても迫力がありました。
神秘的な空気に癒される暁嵐の滝
続いて向かったのは大分百景の1つでもある暁嵐の滝です。
ここは全国的にも珍しい、海岸からわずか500m足らずの所に位置した滝です。
およそ14mの断崖から流れ落ちる滝のさまは、江戸時代後期の儒学者、廣瀬淡窓も絶賛したと云われます。
滝周辺は、日本庭園を思わせる公園になっており、滝壺周辺とその下流は、夏には河川プールとなります。
滝を中心とする一帯は岩上植物の宝庫であり、大分県の天然記念物にも指定されています。
暁嵐の滝が珍しいのは、海岸に近いだけではありません。
なんとすぐ側には、滝三柱神社が鎮座しているのです。創立は1288年と伝えられており、佐伯藩主の毛利高政公と縁の深い神社であることも知られています。社前の花崗岩製石燈籠は1713年に建てられたものです。
滝と神社を一緒に見ることができる観光地は、全国的にも非常に珍しいのではないでしょうか。
なんだか神秘的なパワーを感じて、とても落ち着いた気持ちになり癒されましたよ。
どこを見ても絵になるこちらのスポットは、素敵な写真が撮れること間違いなしですよ。
佐伯の清酒と焼酎の伝統文化を後世へ、、、大地酒造
暁嵐の滝の入口手前には大地酒造の上浦醸造所があります。
佐伯の新しいお酒「花笑み」は、暁嵐の滝の伏流水を使って、この醸造所で作られています。
明治18年(1885)に創業し、一時期は蔵を閉めるという選択肢もあったようですが、佐伯の清酒と焼酎の伝統文化を後世に残そうと2019年に事業を継承しました。
新鮮で多彩な食材の宝庫である佐伯の料理に寄り添える味わいのお酒、地元の皆さまに愛されるお酒を目指し、杜氏の手により適切な品質管理のもと仕込みが行われ、じっくりと熟成されています。
中でもパッ!と花が咲いたような明るい笑顔を意味する新しいお酒「花笑み」はフルーティで飲みやすく、あまりお酒を飲まない方や女性にも人気のお酒です。
パッケージも可愛いで、お土産やプレゼントにもピッタリですよね。
※現在は一時的に販売を中止しております。最新情報につきましてはWEBサイトにてご確認くださいませ。
美味しいご飯とパワフルな女将さんに元気がもらえる「亀八寿司」
最後に向かったのは、美味しいお寿司とご当地グルメを楽しむことができる亀八寿司さんです。
地元のお米と水で炊き上げた銀シャリと佐伯湾・豊後水道が育てたプリプリの新鮮な寿司ネタという、佐伯ならではの素材を生かしたお寿司と、多くの方に愛されて半世紀という歴史のあるお寿司屋さんです。
お寿司だけでなく佐伯市のご当地グルメ「ごまだしうどん」も食べることが出来ます。
どちらか選べなかったので、今回はどちらも注文してみました。
新鮮な寿司ネタで作られたお寿司はまさに絶品!どのネタも美味しくてあっという間に完食してしまいました。
ごまだしうどんは普段聞きなれないですよね。
佐伯市の漁村などで底引き漁において年間を通して獲れる「エソ」という魚の焼いた身をほぐし、みりん、醤油、砂糖にたっぷりの胡麻を加えたペースト状の調味料を「ごまだし」といいます。
それをうどんと共に解き入れて食べると胡麻の風味と魚のだしの旨味が口の中で広がるごまだしうどんの出来上がりです。
今回初めて食べましたが、暖かいうどんとごまだしの風味がとても合っていて、美味しかったです。
亀八寿司さんでは伝統を守りつつ、新しいことにも挑戦しています。
店内で特製のスイーツやドリンクを楽しめたり、スタッフの皆さんがSNSの投稿を頑張っていたりと取組は沢山あるのですが、中でもビックリしたのが女将の戸高さん自らがYoutubeチャンネルを開設し、お店だけでなく佐伯市全体をPRする活動をしているということです。
自分のお店だけでなく、地域全体を多くの方に知って欲しいという考えがとても素敵ですよね。
特別に戸高さんのお話を伺うことが出来ましたが、パワフルな行動力とにこやかな笑顔、人を惹きつける人柄に元気をもらうことが出来ました。
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