ひぜんなごやじょう
肥前名護屋城
おすすめ萌え度★★★★★ 攻略難度★☆☆☆☆ 知名度★★★★★
中国大陸進出を夢見た豊臣軍の本陣
京をもしのぐ繁栄をみせる大都市となった、日本城郭史史上最大規模の陣屋跡
天下統一を成し遂げた豊臣秀吉は、大陸進出という新たな野望を抱き、1592年から朝鮮半島への出兵を決行しました(文禄・慶長の役)。その際、豊臣軍の本陣として東松浦半島の先端に築かれたのが肥前名護屋城です。ただの「城跡」と思い侮ることなかれ。実は、破壊による美しさをも感じられる、しびれるスポットなのです!とくに石垣に注目して歩いてみましょう。
- 住所
- 佐賀県唐津市鎮西町名護屋1938-3
動画
「壊された城の美しさ」を感じて
駐車場から散策スタート。さっそく石垣が見えてきましたが、あれ、なんだか様子がおかしいぞ。至るところの石垣が壊されていますね。
肥前名護屋城の石垣には、要である隅を落としたり、Vの字に壊した痕跡が見られます。城を壊すことを「破城(はじょう)」や「城割り」といい、こうすることで石垣の上に建物が建てられなくなり再生不能にしていました。
観光名所になるような立派な城も興奮しますが、破壊された城にもまた美しさがあり、肥前名護屋城ならではの風景が楽しめます。
肥前名護屋城の石垣には、要である隅を落としたり、Vの字に壊した痕跡が見られます。城を壊すことを「破城(はじょう)」や「城割り」といい、こうすることで石垣の上に建物が建てられなくなり再生不能にしていました。
観光名所になるような立派な城も興奮しますが、破壊された城にもまた美しさがあり、肥前名護屋城ならではの風景が楽しめます。
「しつこさ」がたまらない!山里口
城好き注目のポイントは、秀吉のプライベート空間だったという山里丸の出入口「山里口」です。
すんなり通れないよう何度も道を折ることで、防御を固めた出入口を「枡形虎口(ますがたこぐち)」といいます。折れを連続させるだけでも攻めにくさ倍増なのに、山里口では5回も連続して折れるのです。しつこいくらいの守りにクラクラしてしまいそう!
すんなり通れないよう何度も道を折ることで、防御を固めた出入口を「枡形虎口(ますがたこぐち)」といいます。折れを連続させるだけでも攻めにくさ倍増なのに、山里口では5回も連続して折れるのです。しつこいくらいの守りにクラクラしてしまいそう!
豪華絢爛な天守や御殿が建っていた、本丸
こちらは本丸。かつては瓦に金箔があしらわれた五層天守があがり、御殿、茶室や能舞台などの遊興空間まで備わった場所でした。肥前名護屋城は、「居城(きょじょう)」とは異なり、戦のために築かれた臨時の城「陣城(じんじろ)」。それにも関わらず豪華絢爛な造りだったようです。
見どころは、本丸から見る遊撃丸の景色。たとえ石垣が壊されていても、丁寧に普請された様子が伝わってきます。この凸凹がたまりません!その奥には波戸岬や玄界灘の美しい景色が広がります。きっと彼らも、海の先にある大陸へ夢を抱き眺めていたのではないでしょうか。
見どころは、本丸から見る遊撃丸の景色。たとえ石垣が壊されていても、丁寧に普請された様子が伝わってきます。この凸凹がたまりません!その奥には波戸岬や玄界灘の美しい景色が広がります。きっと彼らも、海の先にある大陸へ夢を抱き眺めていたのではないでしょうか。
繁栄から一転して
最盛期には、商人や宣教師など20万人が賑わう大都市へと発展した肥前名護屋城のご城下。江戸時代に取り壊しとなり、一揆などで再利用されることを恐れ徹底的に破壊されました。ですが、その出来事が、今の肥前名護屋城に「個性」や「彩り」を加えているように感じます!
また周囲には130を超える諸大名の陣城跡もあり、併せて散策する陣城めぐりも人気です。隣接する「名護屋城博物館」にも立ち寄って、散策マップを手に入れましょう。
また周囲には130を超える諸大名の陣城跡もあり、併せて散策する陣城めぐりも人気です。隣接する「名護屋城博物館」にも立ち寄って、散策マップを手に入れましょう。
寄り道に最適!呼子に呼ばれてイカを堪能
肥前名護屋城まで公共交通機関で来られる方は、JR西唐津駅から名護屋城博物館入口まで直通バス、または呼子行きのバスに乗車します。唐津の名物を頂きに、呼子で下車してみましょう!
おすすめの時間帯は午前中。江戸時代から続く「呼子朝市」では、50ほどの露店が出店し朝から港はイカだらけ。イカの天日干しもいいですが、獲れたばかりの新鮮な活きイカも透明で甘くて美味しくて、どちらも捨てがたい!
おすすめの時間帯は午前中。江戸時代から続く「呼子朝市」では、50ほどの露店が出店し朝から港はイカだらけ。イカの天日干しもいいですが、獲れたばかりの新鮮な活きイカも透明で甘くて美味しくて、どちらも捨てがたい!
アクセス
電車で行く場合
JR筑肥線 唐津駅で降り、唐津大手口バスセンターから昭和バス「呼子線」または「値賀、呼子線」に乗り約40分「名護屋城博物館入口」バス停下車、徒歩約10分
(唐津大手口バスセンターから呼子バスセンター乗り換え、波戸岬行きから名護屋城博物館入口下車)
車で行く場合
長崎自動車道多久インターより車で約60分
西九州自動車道唐津インターより車で約40分