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「大分香りの博物館」でオリジナル香りづくり体験

人気温泉地、別府にある「大分香りの博物館」。その名の通り、香りをテーマにした全国でも珍しい博物館。5千年前まで遡る香りの歴史から香水瓶コレクションまで“見て”“学んで”“うっとり”するだけじゃなく、自分好みの香りを“作れる”のが魅力。しかも和洋、2つの香りづくり。さっそく、その魅惑の体験内容をご紹介!

コレクション数、世界屈指の約3600点!

エントランスで出迎えるフランスのルネ・ラリック工房の香水瓶「ダン・ラ・ニュイ(夜に)」
世界中の香水コレクションが並ぶ1階、香りの歴史が学べる2階、体験ルームの3階と、3フロアーからなる博物館。
1階の必見ポイントは「世界の香水ギャラリー」。世界中のセレブを魅了するシャネルNo.5をはじめ、世界中から集めた香水がズラリ!20世紀を代表する香水瓶デザイナー、ピエール・ディナンの美しすぎる作品も楽しめる。
1階の「世界の香水ギャラリー」。天然香料とその香りを体験できるコーナーも
2階では、古代から現代まで人類が香りとどのように関わってきたかが学べる
2階は古代ギリシャから20世紀までの香油瓶や香水瓶をはじめ、中近東や中国の香炉、日本の香道具のコレクションなどを展示。紀元前200年ごろのガラス製香油瓶から、白磁に美しい装飾を施したロココ時代の香水瓶、ボヘミアグラスを使ったアール・ヌーヴォー時代の香水瓶まで、貴重なお宝が続々!
 

いよいよ体験!まずは人気の「調香体験」

トップ、ミドル、エンド、香りは時間の経過によって3段階で香ることなど学びながら行う調香体験
オリジナルの香水をつくる「調香体験」はボトル料込みで30㎖2200円(税込み)。取材時の先生は、香りに携わって40年超えの調香師・廣瀬さん。調香師は、なんとこの世に5000種あるといわれる香りの原料を嗅ぎ分けることができるとか!
科学の実験気分♪
手順は意外と簡単。まずは好みの香りを3種チョイス。第一印象の香りであるトップノート5種、骨格となるミドルノート5種、残り香となるエンドノート3種からそれぞれ1種ずつ選ぶ。
チョイスした3種の香り、どれを多めにするかも自分次第。配合を決めたら、それぞれの分量をビーカーにとって調合する。
調合したものを実際に香って、好みの香りに仕上げていく
この世にひとつの香水が完成!体験時間は約30分
1㎖の違いでも香りの印象はガラリと変わるもの。微調整を加えながら、好みの香りをつくりあげていく。納得のいく香りができたらボトルに詰めて、できあがり!
 

2018年からスタートした「匂い袋作り体験」

落ち着く和の香りを詰めた香り袋
和の香りがお好みなら、「匂い袋作り体験」を。こちらは体験料2000円(税込み)。爽やかな甘い香りを放つ白檀(びゃくだん)、シナモンでおなじみの桂皮(けいひ)、防虫効果をもつ山奈(さんな)など、8種の天然香料から自由にブレンドして好みの香りをつくっていく。
今でも石臼挽きを貫く京都の老舗の原料を使っているため、香りが上品でいい!
単体では驚くような香りでも、他の香りと混ぜることで優雅な香りになるのがオモシロい!
スプーンで好みの分量をすくって調合していく
好みの香りになったら袋に詰めて、匂い袋の完成!タンスに入れて洋服に香りをまとわしたり、カバンに入れて香りを持ち歩いたり、使い方は自由自在。
完成した匂い袋。布も好みで選べる。袋に入りきれない香料は、かわいい和紙に包んで文香として持ち帰ることができる
[開館時間]10:00〜18:00(体験最終受付17:00)
[休館日]12月31日、1月1日のみ
[入館料]大人500円、大学・高校生300円、小・中学生200円 ※体験料別途 ※すべて税込み
[TEL]0977-27-7272
大分香りの博物館

大分県別府市北石垣48-1

http://oita-kaori.jp/index.html

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