九州7県を巡る!JR九州の新D&S列車「36ぷらす3」に乗ってきました!
福岡
大分
更新日:2020年10月16日
2020年10月16日の運行開始のJR九州の新観光列車「36ぷらす3」に試乗してきました。世界で36番目に大きい島、九州全県を巡る「36ぷらす3」は、5つのルートに、九州を楽しむ35のエピソードとともに、元気に走ります。
この電車の魅力と楽しみ方を皆さんにご紹介いたします!
日曜日(大分駅→博多駅)ルートでの体験‼
「36ぷらす3」は、九州7県を5つのルート(木曜日~月曜日)で巡ります。今回の乗車したのは、JR大分駅からJR博多駅までの日曜日ルートでした。この日は試乗会ということもあり、メディアや旅行会社など多くの方々が、大分駅に集合していました。
36ぷらす3公式サイトはこちら(
https://www.jrkyushu-36plus3.jp/)
駅のホームで黒く光ったラグジュアリーな車両にみんなくぎ付け‼
ホームにひときわ重厚感のある漆黒の車両が到着したときには、一般の方・メディアの方関係なく、足を止めて一斉に写真を撮っていました。駅のホームの電光掲示板にもしっかりと案内されており、特別感があります。
「36ぷらす3」をデザインしたのは、「ななつ星in九州」「或る列車」などを手がけたデザイナー水戸岡鋭治氏です。黒い森をイメージしたというメタリックの車体に金色に輝くロゴは高級感があり、個性あふれるオンリーワンな車体だと感じました。スタッフの方々も笑顔で対応してくれます。
17年ぶりに「ビュッフェ」も復活。気になる車内を紹介‼
「ななつ星in九州」や「或る列車」にも採用されている大川組子が随所に使用されており、外観のメタリックなイメージとは違い、内装は自然を感じられる和モダンな空間となっています。号車ごとに使用されている樹の種類が異なっており、各所に目を瞠るような意匠が施されています。特に、1号車と6号車は床が畳敷きとなっており、落ち着く和の空間を形作っていました。今回試乗した1号車の個室は靴を脱ぎ、ゆっくりと足を伸ばすことができ、座り心地もとても良く、ついウトウトしてしまいました。
ヨーロッパの列車のようなデザイン。通路もオシャレになっています。
3号車のビュッフェでは、列車オリジナル商品や“旅する九州酒"と題し、日本酒好きにはお馴染みの博多の「住吉酒販」がセレクトした九州各地の風土を感じられるお酒など、九州の魅力的な飲み物や食べ物を購入できます。
各種電子マネーも利用できるので、移動中にも気軽にお土産の購入が出来ます。
中央に設置されているカウンターでは、コースごとに異なる“コト体験"の予約を実施していました。今回は「大分」「北九州」「福岡」3地区をテーマにしたフレーバーの金平糖を試食する体験でした。何味の金平糖を試食できるかは乗車してからのお楽しみです‼
くつろぎの場所も用意されています‼
4号車のマルチカーは、1両すべてが共用スペースとして、くつろぎの空間を提供していました。大画面の液晶ディスプレイに流れる九州各地の映像を見たり、会話を楽しんだりと思い思いの時間を過ごすことが出来ます。 体験メニューや車内イベントなどの“コト体験"の会場にもなります。
停車駅でのおもてなしで笑顔と地元特産品を提供‼
日曜日ルートでは、途中の杵築駅と中津駅で沿線の皆さまによる"おもてなし"があります。各駅ともに地元の特産品の販売をはじめ、試食など温かいおもてなしをうけました。移動だけでなく、地元の方々と触れ合えるのは貴重な体験となりました。電車の出発時には、手に持っている「36ぷらす3」の旗を振り、笑顔で見送ってくれて、こちらも温かい気持ちになりました。
中津駅では、中津市公式キャラクター「くろかんくん」との写真撮影もできました。
お食事はプラン・ルートによって違う!!どれも至福のひと時‼
車内でのお食事は、個室や座席、ルートごとに内容が違い、各県の老舗料亭やミシュラン獲得レストランの味が楽しめます。今回の個室のお食事は、中津特産の鱧料理が有名な「筑紫亭」のお弁当。日本の四季と地元食材にこだわった料理の数々は、「36ぷらす3」のために作られた特別なメニューです。見て楽しい、食べて美味しい大満足のお食事でした。
座席のお食事は大分市中心部に位置する割烹「ぎんなん」の特性弁当。風呂敷に包まれた2段弁当で、風呂敷は持って帰っていいのだとか。こちらも地元の食材をメインに使用した美味しいお食事となっています。どちらのお食事も地元の食材を使用し、丹精込めて作っているので、満足すること間違いなし。お食事でも九州の良さを感じることが出来ました。
門司港駅で30分ほどの自由行動‼事前にリサーチをしておこう‼
景色を見ながらのお食事や会話を楽しんでいると、あっという間に門司港駅に到着しました。門司港では30分ほど、散策の時間が設けられています。せっかくですので駅を出て、港町・門司港を少し散策してみましょう!
少し歩いて、有名な門司港レトロエリアに行き、バナナのたたき売りや街の雰囲気・お買い物などを楽しむのが良いと思います。海が近いので、海岸沿いを散歩してみるのもおすすめです‼
鐘の音が車両に戻る合図‼聞き逃さないように‼
停車駅では、スタッフさんが出発5分前くらいに鐘を鳴らして、時間を教えてくれます。遅れないように鐘が鳴ったらすぐに戻るようにしましょう。門司港駅を出発し、終点の博多駅を目指します。
車内の細かい装飾品に注目‼
車内では様々なところに「36ぷらす3」ならではのこだわりを見ることができます。車両番号やマルチカーのテーブルなどどれも個性があふれています。車内の放送では、「36ぷらす3」の名前の由来である35のエピソードについて放送がされており、36番目のエピソードは、列車を楽しんで自身で語ってもらいたいという想いが込められていて、この列車を通して、驚き、感動、幸せを感じていただいて、皆さんに感謝の輪を広げたいとのことでした。
車内には冊子もあり、贅沢な時間を過ごすための工夫が随所に見られます。
和洋折衷の個性的な空間が広がります。車両ごとにデザインが違うので、全車両を見たくなっちゃいます。
博多駅に到着‼(この日の特別)ななつ星と並んだ姿は圧巻‼
大分駅を出発して、約5時間、ついに終着点である博多駅に到着。
この日はなんと「ななつ星in九州」と「36ぷらす3」が並ぶ夢の競演ということで、大勢の一般の方やメディア関係者が到着を待ち構えていました。どちらの車両も、高級感漂うメタリックな車体と、格式高い金のロゴが輝いており、抜群の存在感を発揮していました。20分ほどの時間でしたが、鉄道ファンにとって、とても大切な時間になったと思います。
今回の試乗は、とてもゆっくりとした時間を過ごすことができ、心も体もリラックスすることができました‼「36ぷらす3」はななつ星に比べると手の届きやすい価格でプチ贅沢が味わえます。
ぜひみなさんも、「36ぷらす3」に乗って、九州の食や文化を存分に愉しんで、あなただけの「36番目」のストーリーを見つけてみてはいかがでしょうか。ちなみに、36+3=39(サンキュー!)となります。
発着時刻、価格、購入方法はこちらでご確認ください。(
https://www.jrkyushu-36plus3.jp/)
地図を見る
Google Mapの読み込みが上限を超えた場合、正しく表示されない場合がございますので、ご了承ください。