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海、グルメ、教会…夏の熊本・天草をフルに楽しむ方法、教えます

熊本県でも最西端に位置する天草エリア。東シナ海を望むサンセットビューやイルカウォッチング、獲れたてのタコといった海に囲まれた島ならではの魅力はもちろんのこと、世界文化遺産候補の﨑津集落や伝統的なお祭りまで、夏の天草は見どころいっぱい!

どこにいても暑い夏。だったら思いっきり夏を味わおうと、熊本県は天草エリアに遊びに行ってみました。

天草への玄関口・三角駅前の「海のピラミッド」

これ、なんだと思いますか?
天草へ向かうJRあまくさみすみ線の終着駅宇城市の「三角駅」。駅を降りると、目の前に三角形の不思議な建物が現れます。

これは三角駅の目の前にある三角港の2号待合所で、通称で「海のピラミッド」と呼ばれています。巻貝をモチーフとしており、屋上は展望台になっています。
写真はそのターミナルの中からうずまき状になっているらせんスロープを撮影してみたものです。あまりの暑さに、ちょっと涼みがてら休憩させてもらいました。
展望台には外からも行くことができます。天草の島々を望むことができるので、ぜひ登ってみてくださいね。
三角港2号待合所「海のピラミッド」

熊本県宇城市三角町三角浦1160−177

http://www.city.uki.kumamoto.jp/q/aview/195/1344.html

突如現れた、青空と海を背にひらひらと泳ぐタコたち!

三角をあとにし、いよいよ天草へ!
三角から上天草市に入り、しばらく海沿いを走って天草市に入るころ、海岸線にたくさんのタコたちが出現します。
ここは、「天草ありあけタコ街道」。
天草は、タコの名産地なのです。
 
天草ありあけタコ街道

熊本県天草市有明町 (国道324号線沿い)

/event/?mode=detail&id=9999902008987

天草ありあけタコ街道沿いにある「道の駅有明」通称「リップルランド」のTACO家で食べた「ビックリ焼」は、まるでお好み焼きかと思うほどの手のひらサイズの大きさ。
タコがゴロゴロ入っていて、写真のソース味のほかに塩味と天つゆ味がありました。
いずれも250円。小腹にちょうどよいサイズです。
道の駅有明 リップルランド

熊本県天草市有明町上津浦1955

http://www.welcomekyushu.jp/event/?mode=detail&id=9999902007824

世界文化遺産候補の構成資産「天草の﨑津集落」の重要スポット・﨑津教会へ

それからぐぐっと上島・下島を横断し、世界文化遺産登録候補「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産の一つである「天草の﨑津集落」にたたずむ﨑津教会へ足を運びました
近くの駐車場に車を停めて、徒歩で﨑津集落を歩きます。のどかな漁師町で、「どこに教会があるのだろう?」と思っていたら、にょきっと頭を出している教会を発見。
 
﨑津教会
教会は今でも信者さんたちが大切に使っておられます。この﨑津教会も、多くの教会建築に携わった鉄川与助氏によって設計・施工された洗練された外観ですが、中に入ってみると、実は畳敷き。当時の信者の方々の希望だったのでしょうか。私たちが結婚式などで列席し「チャペル」として認識している教会と異なり、信者の生活が見えるかのようなたたずまいには、感じるものが多々ありました。
天草での潜伏キリシタンの歴史を知るには、教会の向かいにある「﨑津資料館みなと屋」の見学をオススメします。
﨑津教会(さきつきょうかい)

熊本県天草市河浦町﨑津539

/event/?mode=detail&id=9999902006745

サンセットにときめきたくて、西海岸へ

潜伏キリシタンについて学び、天草という土地がどんな想いを抱いてきたのかを感じたあとは、東シナ海に沈むサンセットビューを眺めながら海に潜りたい!と、妙見浦へ

 
さすが外洋です。美しい魚たちも気持ちよさそうに泳いでいました。
妙見浦(ぞうさん岩)

熊本県天草市天草町下田南

/event/?mode=detail&id=9999902005993

日が沈みきる前に海から上がり、十三仏公園からマジックアワーを拝みました。刻一刻と移りゆく空模様。沈みきる直前の太陽の真っ赤な色は、今でも忘れられません。
そして、どこまでも果てしなく続きそうなこの海の先にはアジアの国々が広がっていると思うと、なんだかとても不思議な気持ちに。自然への感謝と畏怖を感じた瞬間でした。
十三仏公園

熊本県天草市天草町高浜北 熊本県天草市天草町高浜北

http://www.welcomekyushu.jp/event/?mode=detail&id=9999902005979

一度は見たい、ハイヤ祭り!

それぞれの団体が、趣向を凝らした衣装や踊りで観客を魅了します。
今回の旅の目的のひとつは、「ハイヤ祭り」見学。全国のハイヤのルーツが「牛深ハイヤ節」と言われています。4月に「牛深ハイヤ祭り」、8月に「天草ほんどハイヤ祭り」が開催されます。今回は8月に開催されている「天草ほんどハイヤ祭り」を見学しました。
「ハイヤ」では出港した船乗りたちの身を案ずる島の女性たちの想いが歌われています。
ちびっこたちが躍る姿もかわいい!
なんと「ハイヤ節」は生唄。踊りを受け継ぎ、歌を受け継いで今があるんですね。
地元の人にとっては参加することがとても自然なお祭り。出場しない人もたくさん見学に来ていました。天草にとってハイヤ祭りは大切な夏の風物詩のひとつなのだ、と、同じ空間に立つことで改めて感じました。これからも大切に続けていって欲しいなと思います。

遊び疲れた体をリセットし、翌朝向かったのはイルカウォッチング

翌朝は名物のイルカウォッチングへ出かけました。
訪ねたのは天草市のある下島でも最北部の海岸にある五和町二江漁港。
イルカは二江漁港のそばにある通詞島の沖合いに約200頭ほど生息しています。
小型漁船でイルカの群れのすぐ近くまでいくことができます。
最初にイルカの背が見えた瞬間は、大人も子どもも無条件の喜びでしょう。
船のすぐ近くまで寄ってきてくれるので、かなり至近距離で見ることができるんですよ。でも、誤って海に落ちないように気を付けてくださいね。
イルカウォッチング

熊本県天草市五和町二江4689-20

/event/?mode=detail&id=9999902007641

以上、「夏の天草をフルに楽しむ方法」でした。

「え?夏だけ?」とお思いの方、ご安心を。一年中海の幸は美味しいし、「牛深ハイヤ祭り」は4月開催です。
天草の魅力は、地域の歴史を地域の人々がとても大切にしているところだと思います。ですから今回は夏の魅力をお届けしましたが、他の季節に訪ねても、また違う楽しみができるはず。ぜひ一度おでかけくださいね。

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