【完全保存版】熊本県に旅行に行くなら必ず押さえておきたい観光スポット&テーマパーク11選&人気グルメ8選(最終更新日時10月1日)
熊本
更新日:2021年10月06日
九州の中央に位置し、世界的にも有名な阿蘇や熊本城のある中心市街地をはじめ、イルカウォッチングやテーマパーク等、大人から子供まで楽しめる場所が豊富な熊本県。100箇所を超える温泉を有し、それぞれに特徴ある泉質やロケーションを楽しめる県です。今回、そんな熊本県に初めて訪れるなら押さえておきたい鉄板の観光地情報を馬肉や太平燕、熊本ラーメンやあか牛等のグルメ情報と共にご紹介します。
熊本地震からの復旧・復興。特別公開第3弾を実施中の「熊本城」
観光旅行で熊本県を訪れるのなら、是非足を運んで頂きたいのが日本三名城の一つにも数えられる
熊本城。平成28年(2016年)熊本地震の影響により、復旧作業が続いていましたが、令和3年(2021年)6月28日より
特別公開第3弾として天守閣完全復旧・内部公開が行われています。1階〜4階では、それぞれの時代背景に応じた熊本の中心市街地、熊本城について学ぶことが出来、最上階では復旧・復興が進む熊本城と熊本の街並みを一望できます。当時の街並みに思いを馳せながら、400年の熊本の物語を知ることで、熊本の観光が更に楽しくなること間違いない場所です。
震災の影響で、国指定の重要文化財である建造物13棟をはじめ、石垣の崩落や地割れなど、城内全体に被害が及びましたが、多くの支援を受けながら復旧工事が進行中。日々、変化していくその姿は、「特別公開」を通じて間近で見ることができます。復旧工事がすべて完了するのは、2037年度の予定。15年以上先にはなりますが、今の熊本城の姿を見て頂き、15年後にご期待を頂けたらと思います。
熊本城と共に訪れたい。古今和歌集の奥義を伝授された建物が残る「水前寺成趣園」
熊本城を築いた加藤清正公について学んだ後に立ち寄りたいのは水前寺成趣園。加藤家に次いで熊本県(肥後藩)の藩主として廃藩置県まで熊本県(肥後藩)の藩主を務めてきた細川藩。初代藩主・細川忠利公(ほそかわただとしこう)が御茶屋を置いたのが始まりで、その後、三代目藩主綱利公(つなとしこう)のときに庭園が完成し、中国の詩人陶淵明(とうえんめい)の詩「帰去来辞(ききょらいのじ)」に因み、成趣園と名づけられました。阿蘇の伏流水が湧き出る池を中心に、ゆるやかな起伏の築山、浮石などが配された庭園は四季折々の自然と庭園美を楽しめます。
また大正元年(1912年)に京都御所内から移築された
古今伝授の間(こきんでんじゅのま)は、慶長5年(1600年)細川藤孝公(ほそかわふじたかこう)別名幽斎(ゆうさい)が智仁親王(としひとしんのう)に古今和歌集の奥義を伝授された建物といわれ、この建物から見る成趣園の風景が最も良いとされています。園の北側には細川家の歴代藩主がまつられる出水神社もあります。
水前寺成趣園
◾所在地:
〒860-0956 熊本市中央区水前寺公園8-1
◾お問合せ:
電話番号: 096-383-0074
FAX番号: 096-383-4233
◾利用料金:
16歳以上400円
6歳~15歳200円
※30人以上の団体1割引
※障害者手帳をお持ちの方は16歳以上200円、6歳~15歳100円
◾利用可能時間:
8時30分~17時00分(入園16時30分まで)
◾駐車場:
近隣の有料駐車場を利用
火の国熊本のシンボル。世界レベルの雄大さを感じる事ができる「阿蘇山」
火の国熊本のシンボルでもあり、世界最大級の火山でもある阿蘇山。阿蘇五岳(高岳、根子岳、中岳、烏帽子岳、杵島岳)を中心にした東西にのびる連山を呼ぶことが多いですが、広い意味では外輪山や火口原をも含めた呼び名です。
日本でも2番めの大きさを誇るカルデラ(1位は北海道の屈斜路カルデラ)とそこに広がる草原景観は、熊本に来たら是非とも見て頂きたい風景です。 日本の山で最初に外国の文献に記載でもあり、数々の神話や伝説の地でもあります。
ちなみに、漢字の阿蘇山の「阿」は原点、「蘇」は蘇生復活を意味し、原点に返り復活する場所の意味です。 阿蘇中岳では、世界的にも珍しい火口見学をすることが出来ることでも有名で、地鳴り鳴動とともに激しく噴煙を噴き上げる様子は、自然の力強い息吹を感じることが出来ます。
草千里駐車場には阿蘇火山博物館があり、火山活動と阿蘇地域の成り立ちについて学ぶことも。気軽に登れる杵島岳トレキングや、乗馬体験のスポットとしても人気です。
阿蘇五岳と阿蘇カルデラを一望出来る絶景スポット「大観峰」
阿蘇五岳(火口見学)と並んで人気なのが阿蘇のカルデラを一望できる大観峰。文豪徳富蘇峰が名付けたと言われています。ここから阿蘇五岳を眺めるとお釈迦様の寝姿に見えることから「涅槃像」と呼ばれており、初夏、秋から冬は雲海スポットとしても有名です。
ミルクロードと言われる最高のドライブコースにあるということもあり、ライダーの方、ドライブの方の休憩所としても人気で、駐車場に止めたらすぐに絶景が広がる場所です。眼前に広がる草原景観、カルデラの中で生活している阿蘇特有の生活文化を感じることが出来ます。
裏側から滝を眺めることが出来ることでも人気「鍋ヶ滝」
某飲料メーカーのTVCMのロケ地となったことで有名な鍋ヶ滝。裏側から滝を眺めることができるのが特徴で、カーテンの様に幅広く落ちる水が木漏れ日に照らされる様子は、とても優美で神秘的。
阿蘇のカルデラをつくった約9万年前の巨大噴火でできたとされ、長い年月をかけて現在の形になり、滝上部の固い岩盤や滝裏のやわらかい地層は、今も浸食を繰り返し、少しずつ形を変えています。
夏は、近くで見ているだけでマイナスイオンを感じる「涼」スポットとして、冬は凍った滝を見ることが出来るスポットとして人気です。遊歩道が整備されていますが、滝周辺は滑りやすくなっていますので、お出かけの際はスニーカーなどの歩きやすい靴がおすすめです。
*日々の営業状況は
小国町のホームページをご覧ください。
鍋ヶ滝
所在地/〒869-2502 熊本県阿蘇郡小国町黒渕
電話/0967-46-2113
料金/高校生以上 300円・小中学生 150円・小学生未満 無料
時間/9:00 - 17:00 (最終入園16:30)
風情ある温泉地でまち歩きと湯巡りを楽しめる「黒川温泉」
緑豊かな山々に囲まれた里山に三十軒の旅館が集う熊本・阿蘇の温泉地「黒川温泉」。季節ごとに美しく表情を変える景観と、豊富な泉質を楽しめる露天風呂の湯巡りが人気です。全国屈指の温泉地として知られ、2009年版ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンでは、温泉地としては異例の二つ星で掲載されました。
黒川温泉の代名詞とも言えるのが「入湯手形」。1,300円で杉の木を利用した手形を購入することで露天風呂28件のうち3件を選んで入ることが出来ます。浴衣レンタルと温泉、グルメがセットになった「黒川#ユカタキドリ」では、温泉街のお店に寄り道しながら温泉に浸り、食を楽しむことが出来ます。なるべく密を避けて、カップルやご家族での利用がおすすめです。
温泉地としてのSDGsの取り組みも進んでおり、旅館の食品残渣から堆肥、循環野菜をつくる「
黒川温泉一帯地域コンポストプロジェクト」やあか牛を中心にして地域の資源循環を作る「
つぐも〜TUGUMO〜」などがスタートしています。旅館組合設立60周年を記念して、未来のありたい姿を表した「
2030年ビジョン"インフォグラフィック」も公開されています。
遭遇率98%!大人も子供も大興奮!「イルカウォッチング」
乗船から15分で野生のイルカと天草の絶景に出会える天草のイルカウォッチング。天草市五和町、通詞島沖合はイルカのエサとなる小魚などがたくさんいる海域で、海底の起伏が激しくサメが入れないためイルカが生息しやすい地域となっており、約200頭のミナミハンドウイルカが生息していると言われています。
天草市五和町、通詞島沖合の漁師さん達が漁業でも網を使わない(素潜り漁)ことでイルカが住みやすい環境が守られ、イルカが群れをつくって回遊することでサメが寄ってこないため、漁師さんたちは安心して素潜り漁ができるという人とイルカの共存を知ることも出来ます。
春から初夏にかけて出産することが多く、その季節は生まれたばかりの赤ちゃんイルカを見れるチャンスも。群れをなして大海原を悠々と泳ぎ回るイルカを眺めて心を癒して頂けたらと思います。
地域の暮らしと歴史、育まれてきた文化に触れる「﨑津集落」
2018年7月に「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として世界文化遺産に登録された﨑津集落。禁教期において仏教、神道、キリスト教が共存し、漁村特有の信仰形態を育んだ集落です。
キリスト教布教の時代、﨑津は1569 年イエズス会修道士アルメイダによって布教が開始され、ほとんどの村人がキリスト教徒となりました。集落内には教会堂や宣教師のレジデンシア(住居)が作られ、教会を支援する信仰組織として3つの小組からなるコンフラリア(信仰組織)が形成されています。
ルイス・フロイスの「日本史」によれば、﨑津集落は「さしのつ」と呼ばれ、信仰拠点として重要視されていたことが記されており、それを裏付けるように布教期のメダイやロザリオが伝来しています。
道の駅﨑津集落ガイダンスセンターに車を停めて、中のパネル展示を見た後に集落の散策を行うのがオススメで、普通の漁村の風景に溶け込んだ歴史と文化を感じることが出来る地域です。
天草市﨑津集落ガイダンスセンター
天草市河浦町﨑津1117-10
https://www.t-island.jp/spot/2754
一日中遊べる九州最大級の遊園地「グリーンランド」
ラムサール条約湿地にも登録される「荒尾干潟」を有する荒尾市にある九州最大級の遊園地。総面積300万平方メートルの広大な敷地には、遊園地の他にゴルフ場、ホテル、温泉、アミューズメント施設なども併設されています。
シンボルである大観覧車「レインボー」をはじめ、77種のアトラクションを有し、絶叫マシンやファミリー向けのアトラクション、ゲームまで、子供から大人まで1日中飽きることなく遊ぶことが出来ます。
イルミネーションやキャラクターショーなどのイベントも豊富で、いつ行っても楽しい施設です。
グリーンランド
営業時間:
9時30分~17時30分
※GW、夏休み、大晦日、夜間営業あり。冬季変更あり
定休日:
年中無休
所在地:
〒864-0033 熊本県荒尾市緑ヶ丘
入園料:
おとな(高校生以上)1,700円
こども(小中学生・3歳〜未就学児)、65歳以上900円
フリーパス(入園料別):
おとな(高校生以上)3,900円
こども(小中学生)3,700円
こども(3歳〜未就学児)900円
シニア(65歳以上)900円
大自然健康テーマパーク「阿蘇元気の森(阿蘇ファームランド)」
阿蘇の大自然に広がる健康増進施設 阿蘇元気の森(阿蘇ファームランド)。お子様からシニア世代まで楽しくカラダを動かして遊べる健康体感装置が70種類以上も揃う「元気の森」をはじめ、全天候型運動施設「元気チャレンジ館」や「幼児チャレンジ館」「肉体年齢測定館」など雨天時にも遊べる施設が満載。「ふれあい動物王国」や「手づくり体験館」「おもしろ水族感アクア」「おもしろ釣りランド」などの体験施設や敷地内4つのレストラン、多彩な温浴施設が揃う。
運動して、美味しい食事を食べて、癒やされる。そんな休日を過ごせること間違いなしです。
阿蘇元気の森(阿蘇ファームランド)
営業時間※施設によって異なる
平日:10時〜16時
土日祝日:9時〜17時
※季節によっても営業時間は異なります
施設についてのお問合せ:0967-67-2100
宿泊についてのお問合せ:0967-67-3737
阿蘇元気の森(阿蘇ファームランド)
熊本県阿蘇郡南阿蘇村大字河陽5579-3
http://asofarmland.co.jp/
みんな、地球の仲間たち「阿蘇カドリー・ドミニオン」
阿蘇山の麓に佇む世界のクマや多彩な動物と出会えるテーマパーク。約30万㎡の敷地に、80種600頭羽の世界の動物たちが暮らしています。九州ではここでしか体験できない子グマの抱っこや、世界の犬猫、アルパカやカピバラと遊べる「ふれあいゾーン」などが人気。宮沢トレーナー&プリンちゃんの公演や、たくさんの動物たちが活躍するアニマルパフォーマンスショーなど、楽しさいっぱいのイベントも目白押し。個性豊かな手招きポーズで応えてくれるクマのおやつやり体験や、クマが住むベアバレーの空中散歩を楽しめる「ガラスの橋」なども人気です。
阿蘇カドリー・ドミニオン
営業時間:
夏期(2021年3月15日~ 2021年10月10日まで)
9:30~17:00 (土日祝は17:30まで)
冬期(2021年10月11日 ~ 2022年3月13日まで)
10:00~16:30
休園日:
12月~2月までの水曜日(冬休み・祝日を除く)
問い合わせ:0967-34-2020
阿蘇カドリー・ドミニオン
熊本県阿蘇市黒川2163
http://www.cuddly.co.jp/
馬肉生産量日本一!熊本名物の「馬刺し」は必食!
なぜ馬刺しは熊本名物なのか?と聞かれて正しく応えることが出来る人は少ないのが現状ではあります。熊本で生まれ育った方からすると、「あー確かに!」となるかとは思いますが、運動会の前の日や受験の前の日、お正月などは馬刺を食べることが多く、「ハレ」の料理であることは間違い無いかと思います。
薄く切った生の馬肉を薄切りのたまねぎやおろししょうが、にんにくなどと一緒に甘口の醤油をつけて食べる。低脂肪、低カロリーで高タンパクで鉄分やカルシウム、亜鉛などミネラルも豊富で、今注目の食材だが、熊本では昔から滋養強壮に食されてきました。
なぜ熊本名物として馬刺しが定着したのか?という点に関しては、諸説あるものの、熊本藩の初代藩主の加藤清正が朝鮮出兵した際、朝鮮半島で食料がなくなり、しかたなく軍馬を食べたところ、大変美味しかったので帰国後も馬刺しや馬肉を好んで食べたというのが始まりといわれています。
また、軍馬の産地だった阿蘇地域で、戦後の食糧難で馬肉を食べ始めたことで広く一般に伝わり、昭和30年代には飲食店でも扱うようになったようです。
様々な歴史背景、時代背景により定着した熊本の馬肉・馬刺し文化。一度食べたら忘れられない、美味しい
馬刺しを熊本で食べてみて頂けたらと思います。
熊本独自の進化を遂げた春雨スープ料理「太平燕」
歴史的に見ると110年から120年ほど以前に九州に福建華僑がわたってきたときに創作を加えて作られたモノであるということは間違いがないと言われている「
太平燕」。なぜ太平燕が熊本名物なのか?ということに関して、正確なルーツは不明なものの、「戦時中貧しかったのでフカヒレの代用で春雨を使った」とか、「燕の巣のスープを模した」という説が多い食べ物です。僕自身、熊本県出身ですが学校給食でも出る「当たり前」の食べ物で、就職して県外に出た時に初めて太平燕は中華料理屋さんに当たり前にあるものではないんだ!と驚いた思い出があります。
福建の本場の太平燕は、肉だけで皮もつくる「燕皮」という肉団子スープで、非常に手間がかかる料理ということもあり、現地の人でも故郷を旅立つ時などにしか食べることが出来ないお祝いの特別料理でした。
そんな太平燕が形を変え、独自に進化して出来た熊本名物の太平燕。諸説あるものの、僕は燕が巣に帰ってくる様に、「平和になったらまた帰ってきてね」という思いを込めた家庭料理であると言う説が好きです。
太平燕への思いが強すぎて前追いが長くなりましたが、たっぷりの野菜、エビやイカ等の海鮮や豚肉などが入った美味しい春雨スープです。学校給食ではヤングコーンが入っていたりうずらの卵が入っていたりで、奪い合いになっていたのを思い出します。
とにかく、あっさりしているのにしっかり味がする、それでいてヘルシーな料理で、熊本に来たら一度は食べて頂きたい一杯です。
熊本のブランド牛あか牛を気軽に味わえる「あか牛丼」(阿蘇)
和牛本来の香りと味を楽しめ、赤身肉の旨さと良質で程よい脂肪のバランスが特徴の
あか牛。うま味とやわらかさ、ヘルシーさを兼ね備えた和牛として注目を集めています。
熊本系と高知系に分けられ、いずれも起源は韓牛と言われているあか牛(褐毛和牛)。現在の「くまもとあか牛」は阿蘇、矢部および球磨地方で飼われていた在来種とシンメンタール種の交配により改良された固有種で、昭和19年に和牛として登録されました。あか牛は、耐寒・耐暑性に優れており、放牧に適し、性格がおとなしく飼育しやすいという特性を持っており、阿蘇地域では昔から農耕牛として家族と同じ様に育てられて来ていました。
阿蘇のあか牛は、毎日 40キロ〜50 キロの草を食べ、3〜6キロも歩きます。
これにより、あか牛が1頭放牧されることにより、約2ヘクタールもの草原を維持出来るとも言われています。
そんな阿蘇のあか牛を気軽に味わえるメニューとして人気なのが「あか牛丼」。阿蘇地域では50店舗以上であか牛丼が提供され、お店によって趣向を凝らしたあか牛丼を味わうことが可能です。
阿蘇地域にお越しの際には是非ともご賞味下さいませ。
炭火を囲んでゆっくりと味わう阿蘇の滋味「高森田楽」(高森)
高森町でしか生産されない「つるの子芋」(※つるの子芋は、阿蘇山の恩恵を受け、火山灰のやせた土地でできる里いもの仲間)をより美味しく食べる為に生まれ、古くから高森町に伝わる郷土料理「
高森田楽」。豆腐やこんにゃく、やまめなど地元の食材を使い、田楽味噌をたっぷりつけて、炭火で香ばしく焼き上げる料理です。
囲炉裏を囲んで、炭火を眺めながらゆっくりと味わうスローフードが、「阿蘇らしい時間」を過ごさせてくれます。
阿蘇の気候と清らかな伏流水が生み出す絶品「蕎麦」(阿蘇)
豊富な水と気候・風土に恵まれた阿蘇。信州などと同じく、火山灰地でしかも高地、昼夜の温度差の激しいという条件が蕎麦の生育に適しており、蕎麦の名産地でもあります。現在は南阿蘇や波野などでそばが栽培され、各店が趣向を凝らした多彩なそばを提供しています。ミネラルをたっぷりと含んだ阿蘇の伏流水は、そばの調理にも適しており、おいしい水で育った蕎麦をおいしい水で打つという当たり前の積み重ねにより、美味しい蕎麦が提供されています。
阿蘇地域には小国郷にそば街道という蕎麦屋が軒を連ねる地域がある他、各地にこだわりを持った
蕎麦屋が点在。熊本県に来たら、阿蘇に行って、蕎麦を味わってもらえたらと思います。
熊本ラーメンのルーツでもあるとんこつラーメン「玉名ラーメン」(玉名)
濃厚な豚骨スープと中細ストレート麺、焦がしにんにくチップが特徴の
玉名ラーメン。ルーツは福岡県久留米市にあり、久留米ラーメンの中華そば専門店「三九」が玉名市の国鉄高瀬駅(現JR玉名駅)前に出店したこと、大人気となったことが契機となっています。中華そば専門店「三九」自体は1956年に佐賀市へ移転したものの、ここで修行を重ねた職人たちが次々と独立し、熊本ラーメンの基礎へと繋がっていたと言われています。
玉名市でラーメン店が普及した背景には、近郊で海苔の養殖が盛んであり、作業を終え凍えた体を温めようとした人々が温かいラーメンに飛びついた事、焦がしニンニクを「精がつく食」として支持された事があります。
現在では16店舗が店を構え、基本は変わらない中で、それぞれのお店独自の進化を重ねたラーメンを提供中。豚骨ベースという基礎は変わらないものの、熊本ラーメンとも、久留米ラーメンとも違う「思い出に残る味」をお楽しみ下さい。
清らかな水が育む鰻を受け継がれてきた技術で仕上げる「うなぎ料理」が絶品(人吉)
清らかな水が流れる球磨川。穏やかな気候と美しい水に恵まれた良好な自然環境のもとで育った鰻を職人が長年に渡って継承し続ける焼き方で焼くことで、ふわふわな鰻の蒲焼きが作られています。
皮はパリッと、中はふっくらふわふわな人吉の鰻は、皮をパリパリに焼く為に何度も秘伝のタレにつけ、炙る程度に焼く過程を繰り返すことで完成します。
美味しい鰻と培われた職人の技術、そして受け継がれてきたタレの三拍子が揃った人吉の鰻料理を、是非ともお楽しみ下さい。
米焼酎のトップブランド「球磨焼酎」
人吉球磨地方で約500年前の室町時代から初まったと言われる米焼酎造り。当時の藩主相良氏は当時、東南アジアや大陸と活発に交易をしており、蒸留技術が持ち込まれたことが焼酎造りのきっかけになったのではないかと言われています。その技術はまたたくまに人吉球磨に広がり、独自の文化を紡ぎ、現在も27の蔵元が
球磨焼酎の多彩な味を守り続けています。
熊本県には、「
くまもと県産酒で乾杯条例」などもあるので、熊本に旅をされる際には是非とも県産酒で乾杯をして頂けますと幸いです。
おわりに
いかがでしたでしょうか?九州の中央に位置し、九州旅行を行う際には通ることも多い熊本県。秋は紅葉や雲海、ススキの景観なども楽しめるベストシーズンでもあります。九州旅行の際には、是非一泊旅程を伸ばして、熊本県の観光も組み入れて頂けたらと思います。
地図を見る
Google Mapの読み込みが上限を超えた場合、正しく表示されない場合がございますので、ご了承ください。