記事 ARTICLE

情緒あふれる飫肥の城下町をぶら〜り食べあるき。町あるき。

日南市の中心に位置する飫肥(おび)は、明治初期までの280年間、飫肥藩・伊東氏の城下町として栄えた場所。江戸時代の武家屋敷や商人町が今なお、多く残る美しい歴史の町を秋晴れが気持ちいい一日にぶら〜り散歩してみました。 観光客が楽しめる工夫がたくさんの飫肥の魅力をお届けします!

九州の小京都 飫肥城下町は訪れる人にやさしい町

町歩きをする前に、是非手に入れて欲しいのがこの「あゆみちゃんマップ」(700 円or1200 円)。
飫肥の城下町を散策しながら、マップについた5枚の引換券で、地元の銘菓やお土産と交換できる。
引き換えられる店舗はなんと 41店舗。それぞれのお店がオリジナリティー溢れるおもてなしをしてくれる。
マップは、飫肥城観光駐車場横やその他の由緒施設でも販売。
※700 円のマップは由緒施設が3箇所、1200 円のマップは7箇所全ての施設が見学できる。 
 
表面は、飫肥の町の地図、裏面は食べあるき、町あるきができるお店と引き換えられる商品が掲載されている。
初めて飫肥を訪れる人にはうれしいですね!
 

それでは、町あるきスタート!

まずは、飫肥城大手門。
1871年(明治 4 年)に取り壊された後、1978年(昭和 53 年)、樹齢 100 年の飫肥 杉を使用して復元された。
 
大手門の前では、人力車を無料で体験できるんです!
地元の祐兵(すけたけ)クラブのみなさんが武家屋敷通り をゆっくり町の紹介をしながら歩いてくれますよ。
なんだか、昔にタイムスリップしたみたい!
無料人力車に乗れるのは、毎月第 1、第 3 日曜日(予定※雨天中止)の 10 時〜16 時まで。
みなさん、平日は様々なお仕事をされているそう。訪れた町での会話やふれあいは旅の醍醐味ですね。
 

飫肥藩ゆかりの飫肥城歴史資料館。

飫肥城(入城無料)の中にある、飫肥藩ゆかりの資料が約 220 点展示保管されている飫肥城歴史資料館。
主な展示品は、甲冑、 刀剣、武具など。場内には、他にも樹齢 100 年以上の飫肥杉を使った武家屋敷松尾の丸もある。
飫肥城歴史資料館

宮崎県日南市飫肥10丁目

https://www.kankou-nichinan.jp/tourisms/300

旧本丸跡へ続く石段。まっすぐに伸びる飫肥杉が印象的。
 
石段を登ると、凛とそびえる飫肥杉と一面の苔のコントラストが美しい「いやしの森」へ。
静かで心が落ち着く場所。素敵な記念写真が撮れそう。
 
飫肥城を出て、駐車場に向かう途中、「ドドーンドーン」と景気のいい太鼓の音が聞こえる方へ行ってみると四半的(しはんまと)体験ができる場所を発見!(10本 300 円)。普通の弓道とはちょっと違うんですよ。 
 
的までの距離が四間半(約 8.2m)、矢の長さが四尺半(約 1.36m)、的の大きさが四寸半(約 13.6cm)ある事から「四半的」と言われているそうです。座って矢をいるのも珍しいですね。
指導員の方が丁寧に指導してくれるので、安全に楽しむことができます。
見事的の真ん中に当たれば、「ドドーン」 と太鼓がなり、記念品がもらえます!
四半的射場

飫肥観光駐車場横

https://www.kankou-nichinan.jp/tourisms/421

飫肥城から城下町へ向かう途中の後町通りの水路を気持ちよさそうに泳ぐ錦鯉たち。
美しい町並みがより一層色 鮮やかに。
地元のみなさんが大切に育てている鯉なので、餌やりなどはしないでくださいね。
 

いざ食べあるきへ GO !

さてさてお待ちかね。いざ食べあるきへ GO !
本町商人通りには「あゆみちゃんマップ」が使える食べあるきやお土産がもらえるお店がたくさん。
 

まずは元祖おび天本舗さんのおび天。

まずは元祖おび天本舗さんのおび天。
ほんのり甘くて素朴な優しい味はおやつにぴったり。 もちろん「あゆみちゃんマップ」のチケットでゲット!
元祖おび天本舗

宮崎県日南市飫肥4丁目1−20

http://obiten.co.jp

あま〜い匂いに誘われて、厚焼処おびの茶屋さんへ。

あま〜い匂いに誘われて、厚焼処おびの茶屋さんへ。
飫肥の厚焼は卵焼きのようなおかずではなく、デザートなんです。古くから飫肥の郷土料理として伝えられ、お祝いの席には欠かせないものだったのだとか。
なめらかな 口当たりと濃厚な卵の風味はさながら和風味のプリンのよう (「あゆみちゃんマップ」の引換券を使用) 。
 
厚焼を焼いているところを少し拝見。
新鮮な卵をときまぜ、7時間から8時間程ねかせた後、特製の銅鍋約 1時間かけて焼き上げる。
中に巣ができないように、焦げないように焼くためには、長年の経験と、絶妙な火加減が肝心。
 
左が焼きあがったばかりの厚焼。冷やすことで味が凝縮して、きれいな黄色に。
食べる時は冷蔵庫で冷たく冷やしてどうぞ。冷蔵庫で約1週間保存が可能。
厚焼処おびの茶屋

宮崎県日南市飫肥8丁目1−12

https://www.kankou-nichinan.jp/tourisms/536

続いて商家資料館へ。

飫肥城下町の商人通りとして栄えた本町商人通りにある商家資料館。
建物は、木造一部2階建ての作りで、樹齢 200 年以上の飫肥杉を使った豪壮な建物。
 
中では、当時の飫肥本町の商人たちが使用していた計りや枡などの道具 200点を展示。 
商家資料館

宮崎県日南市飫肥8丁目1番19

https://www.kankou-nichinan.jp/tourisms/385

最後は、醤油醸造元 安藤商店さんへ。

食べあるき、町あるきの最後は、創業100年以上の歴史がある、醤油醸造元 安藤商店さんへ。
 
なんとこのお醤油も「あゆみちゃんマップ」の引換券でいただきました。
宮崎特有の甘い醤油はお刺身の味を引き立ててくれます。
宮崎の醤油がなぜ甘いのか?それは、漁師さんが海の上で食事をする際、短時間で味付けをせずにお刺身を食べられるように甘い醤油ができたのではという説が有力なのだそうです。
安藤商店

宮崎県日南市飫肥6-7-38

https://www.kankou-nichinan.jp/tourisms/759

最後に。

ゆっくりと時間が流れている飫肥の町。
のんびり散歩をしながら、美味しいものを食べたり、町の特産品をお土産にできたり。
観光で訪れた人が楽しめる工夫が各所にあり、飽きることなく一日を過ごすことができました。
紹介できていないお店もまだまだたくさん。是非、今度はみなさんの足で飫肥の城下町を食べあるき、町あるきしてみてくださいね。

【お問合せ】
日南市観光協会 https://www.kankou-nichinan.jp 
飫肥城下町保存会 http://obijyo.com/tabe-machi/ 
 

地図を見る

Google Mapの読み込みが上限を超えた場合、正しく表示されない場合がございますので、ご了承ください。

関連するタグ

タグ一覧を見る

関連記事

週間記事ランキング

この記事を書いたフォトライター

PAGETOP