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【完全保存版】宮崎県に旅行に行くなら必ず押さえておきたい観光スポット11選&人気グルメ9選

九州の南東に位置する宮崎県。太古の昔から伝わる神話「天孫降臨」の物語や自然豊かな土地柄もあり、数多くのパワースポットがあります。また、年間の快晴日数が全国でもトップクラスで、沿岸部のビーチはリゾート感たっぷり。高千穂峡にまつわる神話を巡る旅やビーチリゾートを訪れる旅など宮崎県の魅力は計り知れません。豊かな土地でいただくグルメも絶品で、チキン南蛮や宮崎牛、チーズまんじゅうなど宮崎グルメも紹介します。

宮崎観光で外せない「高千穂峡」秘境に流れ落ちる神秘的な滝は圧巻

季節によって太陽から指す光の角度が変わる真名井の滝。九州屈指のパワースポット といわれている。
高さ80~100mに達する断崖が約7㎞も続いている高千穂峡は、宮崎を代表する観光地です。古事記や日本書紀には、天上界から邇邇芸命(ににぎのみこと)が降り立った「天孫降臨」という神話が書かれており、高千穂峡はその舞台といわれています。

高千穂峡の見どころは、日本の滝百選にも選ばれた「真名井の滝」。刻々と変わる水面の姿は、息をのむほど幻想的。その圧倒的な存在感と神聖な空気は、訪れる人に癒しとパワーを与えています。真名井の滝は遊歩道から見られるほか、貸しボートを借りて滝に近づくこともできます。遊歩道を歩いて奥まで歩くと「鬼八の力石」がお目見え。神話にまつわるスポットとして有名で、神様同士の力比べに登場した伝説の巨石です。力石には長さ5.5m、重さ約35㎏の大しめ縄が書けられており、高千穂峡の安全と繁栄が込められています。 

高千穂峡
所在地: 宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井御塩井
電話:0982-73-1213
貸しボート利用料金:
貸しボート料1艇 3,000円
乗船料:大人(中学生以上)1,000円
    小学生以下500円
※すべて乗船時間30分の料金
利用可能時間:8:30~17:00(※最終受付16:30)
駐車場:あり(500円)
HP:https://takachiho-kanko.info/sightseeing/takachihokyou.php?cate=all&nav=1

高千穂峡

宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井御塩井

https://takachiho-kanko.info/sightseeing/takachihokyou.php?cate=all&nav=1

約1,900年前に創建された「高千穂神社」パワースポットでご利益を

1778年に再建され、2004年に国の重要文化財に指定された本殿。本殿の回廊には、ミケヌノミコトが悪行を働いていた鬼八という神を退治した伝説をもとにつくられた彫物も。
高千穂峡を訪れた後は、高千穂郷八十八社の総社である高千穂神社を訪れてみてはいかがでしょうか。主祭神は、高千穂皇神(たかちほすめがみ)と十社大明神(じっしゃだいみょうじん)で、恋愛や農産業、厄よけなどのご利益があるといわれています。創建は約1,900年前で、境内にある本殿と源頼朝が奉納したという「鉄造狛犬一対(てつぞうこまいぬいっつい)」が重要文化財に指定されています。

高千穂神社の境内には、一際目立つ樹齢800年の夫婦杉があります。この夫婦杉には友達や恋人、夫婦が手をつないで夫婦杉を3回周ると、縁結びや家内安全、子孫繁栄の3つのご利益を授かるという言い伝えがあるので恋人や夫婦で訪れたらぜひ夫婦杉の周りを3回まわって幸せを掴んでくださいね。

高千穂神社
所在地:宮崎県西臼杵郡高千穂町三田井1037
電話:0982-72-2413
利用可能時間:7:30~17:30
駐車場:あり
HP:https://www.town-takachiho.jp/top/kanko_bunka/kanko_supotto/812.html

高千穂神社

宮崎県西臼杵郡高千穂町三田井1037

https://www.town-takachiho.jp/top/kanko_bunka/kanko_supotto/812.html

神話に登場する「天岩戸神社」天照大御神ゆかりの伝説の地

天照大神が洞窟に隠れたという神話が残る天岩戸神社の洞窟。まわりには無数の石が積まれている。
高千穂エリアの神話を学び高千穂神社を訪れたら、もうひとつ訪れたい神社があります。そこは天皇の祖神「天照大御神」とゆかりの深い神社で、天照大御神が洞窟に隠れたという神話が残る天岩戸神社です。西本宮と東本宮があり、西本宮は天照大御神がお隠れになられた洞窟を御神体として祀っています。洞窟は西本宮の奥にあり、周辺は自然に囲まれ神聖な雰囲気。ここで「石を積むと願いが叶う」という言い伝えから、洞窟の周りには数えきれないほどの石が積まれています。

東本宮は天照大御神が洞窟から出て最初に住んだ場所を本殿として祀っています。東本宮の奥には、根が7本つながっている「七本杉」が見られなんとも神聖な気持ちに。西本宮と東本宮の主祭神は、どちらも天照大御神。随所には神話にまつわるスポットがたくさんあるので、時間をかけてゆっくり散策するのがおすすめです。

天岩戸神社
所在地:宮崎県西臼杵郡高千穂町岩戸1073-1
電話:0982-74-8239
利用可能時間:8:30~17:00
駐車場:あり
HP:https://amanoiwato-jinja.jp/

天岩戸神社

宮崎県西臼杵郡高千穂町岩戸1073-1

https://amanoiwato-jinja.jp/

日向灘の岬に位置する「鵜戸神宮」三色のコントラストは絶景!

階段を降りた洞窟に本殿を構える鵜戸神社は国内でも珍しい。宮崎県でも屈指のスピリチュアルスポットといわれている。
「鵜戸さん」という愛称で親しまれている鵜戸神宮。鵜戸崎岬の洞窟の中に本殿がある本神社は国指定名勝に選定されています。洞窟の中は夏でもひんやりとした空気で、滴り落ちる水音がなんとも幻想的。夫婦円満や安産祈願、海上安全などのご利益があるといわれています。

鵜戸神宮を訪れる際に試してもらいたいのが「運玉投げ」。運玉投げは、鵜戸神宮の名物となっている運試し。想いを込めて岩礁にある約60㎝四方のくぼみをめがけて、素焼きの運玉を投げるというものです。見事くぼみに入れば、願いが叶うといわれています。運玉は男女によって投げる手が異なります。男性は左手、女性は右手で投げてみましょう。くぼみに入った運玉は毎日回収しており、縁起の良いものとしてお守りとして販売されています。万が一くぼみに入らなくても、お守りで運を味方できるといわれているのでぜひ試しを。

鵜戸神宮
所在地:宮崎県日南市宮浦3232
電話:0987-29-1001
利用可能時間:6:00~18:00
駐車場:あり
HP:http://www.udojingu.com/

鵜戸神宮

宮崎県日南市宮浦3232

http://www.udojingu.com/

天然記念物の「御崎馬」が生息する「都井岬」灯台から太平洋を一望!

標高240メートルの断崖上に建つ都井岬灯台からは、雄大な太平洋の景色が望める。晴天であれば120キロ以上離れる屋久島まで見えることも。
日南海岸国定公園の最南端に位置する都井岬。白亜の灯台から絶景が望めるスポットとして有名ですが、もうひとつ有名なのが、このエリアに野生の馬を放牧していること。都井岬には、約300余年前に放牧された武士の馬が繁殖し、現在も「御崎馬(みさきうま)」として生息し続けています。現存する日本在来馬の中で唯一、半野生の状態で生息していることから国の天然記念物とされています。

都井岬の入口「駒止の門」を過ぎると、そこから御崎馬の生息地なので、通り道に御崎馬の姿が。詳しく解説を聞きたい方は、野生馬ガイド(90分・大人1,500円)に申し込むこともできます。都井岬の一番先端にある灯台が、国の登録有形文化財に指定されている都井岬灯台。灯台からみる太平洋は絶景そのもの。とくに夕方の陽が落ちる時間帯がとても美しく、デートにもおすすめのスポットです。

都井岬
所在地:串間市大字大納
電話:0987-72-0479
利用料金:車1台400円、バイク1台100円
利用可能時間:4~9月 8:30~18:00/10~3月 8:00~17:30
駐車場:あり
HP:https://kushima-city.jp/toi/about/

都井岬

宮崎県串間市大字大納字御崎42-3

https://kushima-city.jp/toi/

霊地として入島が禁止されていた青島「青島神社」縁結びの神様として観光客に人気

どこまでも真っ青な海と空が眩しい青島。島全体がパワースポットとよばれ、縁結びの神が宿る島として人気。
縁結びの聖地として崇められてきた青島。1737年までは、一般の入島が禁止されていたほど神聖な場所で、海幸・山幸の神話の舞台でも有名です。ご祭神は、この神話にでてくる天津日高彦火火出見命(あまつひだかひこほほでみのみこと)と豊玉姫命(とよたまひめのみこと)、塩筒大神(しおづつのおおかみ)で、縁結び・安産・航海・交通安全のご利益があるといわれています。島の中央に社殿があり、島全体が境内ともいわれています。

境内には、ハートをモチーフにした絵馬やその絵馬の奉納所もハート型になっており、インスタ映えスポットとしても有名。隠れハートともよばれる「猪の目(いのめ)」を探すのも楽しみのひとつです。また、元宮のすぐ側にある「夫婦ビロウ」は、仲良く寄り添っている姿が印象的な木。この夫婦ビロウにこよりを結ぶと願いが叶うといわれているので、願いを込めてこよりを結んでみてはいかがでしょうか。

青島神社
所在地:宮崎県宮崎市青島2丁目13-1
電話:0985-65-1262
利用料金:
利用可能時間:8:00~18:00
駐車場:あり
HP:https://aoshima-jinja.jp/

青島神社

宮崎県宮崎市青島2丁目13-1

https://aoshima-jinja.jp/

ジオパークに認定された「えびの高原」大自然が作り上げる壮大な景色

豊かな自然の宝庫と称され、県内屈指の観光スポットになっている。紅葉の時期は色彩豊かな景色に癒される。
自然に癒やされたいという方におすすめなのが、霧島山の標高1200mにある「えびの高原」。日本初の国立公園に指定された霧島錦江湾国立公園の北部に位置し、ユネスコからも「霧島ジオパーク」として認定を受けています。晴れた日には、山頂から韓国まで見渡すことができる「韓国岳」や「甑岳(こしきだけ)」など、高くそびえたつ山々がすそ野を広げており、その雄大な光景は圧巻です。

えびの高原は、春から秋にかけてさまざまな植物を鑑賞できます。世界中でえびの高原だけに自生する天然記念物「ノカイドウ」や霧島を代表する「ミヤマキリシマ」、その他にも大山レンゲ、夏つばき、紅葉など四季折々の絶景を楽しむことができます。また、トレッキングのほか足湯が楽しめる「足湯の駅えびの高原」や冬の絶景ポイント「白紫池」など、ぜひ周辺にも足を延ばしてみてください。

えびのエコミュージアムセンター
所在地:宮崎県えびの市末永1495-5
電話:0984-33-3002
利用料金:
利用可能時間:9:00~17:00(えびのエコミュージアムセンター)
駐車場:あり(乗用車500円)
HP:https://ebino-ecomuseum.go.jp/

えびのエコミュージアムセンター

宮崎県えびの市末永1495-5

https://ebino-ecomuseum.go.jp/

きれいな珊瑚と熱帯魚が船中から見られる「マリンビューワーなんごう」

観光船に乗って潮風を感じながら南郷の海を眺める時間は最高!海中から魚の大群、海上ではトンビの大群を直近で見られて楽しい時間を過ごせる。
宮崎県日南市の南郷の海は透明度が高く、赤いサンゴや黄色と黒のハタタテダイ、青いルリスズメダイ等、色とりどりの魚が泳ぐ姿を見ることができます。「マリンビューワーなんごう」は、そんな南郷の海を手軽に楽しめる水中観光船です。船底におりて、ガラス越しから海中の魚を見ることができるので、泳ぐことが苦手な人でも南郷の海を楽しめます。

「マリンビューワーなんごう」のクルージングは約45分。外の浦港から出航し日南海岸の絶景や珍しい形の小島を見ることができます。途中、海底のサンゴや熱帯魚を楽しみつつ、海上では人気のトンビの餌付け体験もあります。たくさんのトンビが、餌をめがけて船のすぐ近くまで急降下してくる様子は迫力満点!時期によって違う魚が見られるので季節ごとにも楽しめますよ。

マリンビューワーなんごう
所在地:宮崎県日南市南郷町潟上134-54
電話:0987-64-4288
利用料金:大人 2,200円/小人 1,100円(1歳〜小学校就業)
利用可能時間:9:00~16:30
※気象状況により運行できない場合もあり
駐車場:あり/50台
HP:http://www.k2-dive.com/

マリンビューワーなんごう

宮崎県日南市南郷町潟上134-54

http://www.k2-dive.com/

太平洋を望む「フェニックス自然動物園」遊園地やプールも併設

フェニックス自然動物園のフラミングショーは開園時からの名物ショー。色鮮やかなフラミンゴの大群は圧巻。
家族連れにおすすめしたいのが「フェニックス自然動物園」です。フェニックス自然動物園は1971(昭和46)年に開園。太平洋に面する宮崎市北東部の一ツ葉海岸(ひとつば)の松の丘陵にあります。園内には約100種類の動物が飼育されており、世界中の動物を見ることができます。中でも珍しいのがマサイキリンの飼育です。マサイキリンを飼育している動物は少なく、全国でも4ヵ所しかありません。

正面を通過すると、そこはイベントゾーン。つどいの広場やゾウさん広場があり、様々なイベントが開催されています。約70羽のフラミンゴたちによる「フライング・フラミンゴショー」は迫力満点の人気のプログラム!一見の価値がありますよ。その他にも、ゾウさんと一緒にお散歩したり、約50頭のヤギたちが目の前を駆け足で大行進していったり、イベントは盛りだくさん!夏にはプールも開催され、訪れる時期によって楽しみ方が変わるのもフェニックス自然動物園の魅力です。

宮崎市フェニックス自然動物園
所在地:宮崎県宮崎市塩路浜山3083-42
電話:0985-39-1306
利用料金:大人840円、中学生420円、小学生310円、未就学児は無料
利用可能時間:9:00~17:00
定休日:水曜日(春休み・夏休み・冬休み期間は開園)、12月31日
駐車場:あり
HP:http://www.miyazaki-city-zoo.jp/index.html

宮崎市 フェニックス自然動物園

宮崎県宮崎市塩路浜山3083-42

http://www.miyazaki-city-zoo.jp/index.html

訪れるだけで願いが叶う「クルスの海」トリップアドバイザーエクセレンスにも認定

2018年「トリップアドバイザーエクセレンス」にも認定された願いが叶うクルスの海。絶景の景色と自然が作り上げた断崖絶壁の景観をお楽しみに!
宮崎県日向市の観光スポットで外せないのが「願いが叶うクルスの海」。日向岬は宮崎屈指の景勝地で、柱状節理の断崖絶壁は荘厳な大自然を感じられます。駐車場から展望台に進むと、眼下にはクルスの海が広がります。ここは訪れるだけで願いが叶うと言い伝えも。岩を見てみるとその形状が「叶う」という文字に見えることから、この言い伝えが広まったと考えられています。また、展望台には、願いや希望を天に託す象徴として「願いが叶うクルスの鐘」が設置されています。この地を訪れたら、クルスの鐘に願いを託して祈願してみるのもいいでしょう。

願いが叶うクルスの海
所在地:宮崎県日向市細島
電話:0982-55-0235(日向市観光協会)
利用料金:なし
利用可能時間:24時間
駐車場:あり
HP:https://hyuga.or.jp/app/spots/view/7

願いが叶うクルスの海

宮崎県日向市細島

https://hyuga.or.jp/app/spots/view/7

太平洋の水平線をひとり占めできる「馬ヶ背」地球の歴史を肌で感じられるスポット

柱状節理の断崖絶壁は大自然がつくりあげた芸術品!どこまでも続く青い海と岩肌のコントラストは、忘れられない光景になること間違いなし
宮崎県沿岸は、壮大な太平洋を一望できる場所としても有名です。その絶景スポットとして外せないおすすめスポットが「馬ヶ背」。馬ヶ背は景勝地でもある日向岬にあり、断崖絶壁が見られる場所として人気です。馬ヶ背の名前の由来は色と岩の形状。岩肌は栗色になっており、馬のたてがみのような岩場が馬の背に似ているころから名づけられました。

馬ヶ背には高さ70mの「柱状節理」が見られることでも知られており、その高さはなんと日本一を誇っています。この柱状節理は約1500万年前に起きた火山噴火によるもの。地球の歴史を肌で感じられるスポットです。より近くで見たいという方は、馬ヶ背第一展望所まで足を運んでみてください。馬ヶ背の断崖絶壁も見ものですが、その背景に広がる水平線も見逃せません。日向灘の絶景スポットである馬ヶ背は、地元のフォトウェディングスポットとしてもたびたび撮影されている場所。インスタにもよく登場する観光地なので、日向市を訪れたらぜひ寄ってみてください。

馬ヶ背
所在地:宮崎県日向市細島
電話:0982-54-6177
利用料金:なし
利用可能時間:24時間
駐車場:あり
HP:https://hyuga.or.jp/app/spots/view/5

馬ヶ背

宮崎県日向市細島1-1

https://hyuga.or.jp/app/spots/view/5

まかない飯だった「チキン南蛮」宮崎はむね肉を使用した本格派

甘酢ダレのチキンとタルタルソースがたっぷりかかったチキン南蛮は絶品!宮崎県を訪れたら必ず食べたい一品
宮崎県のご当地グルメといえば「チキン南蛮」。宮崎県延岡市が発祥の地といわれ、今では県民だけでなく全国民に愛されているメニューではないでしょうか。現在はお弁当や定食の定番メニューですが、チキン南蛮が誕生したのは1950(昭和30)年代といわれています。まかないから生まれたメニューで、当時は「鶏唐揚げ甘酢漬け」と呼ばれておりとてもシンプルな料理だったそうです。その後、チキン南蛮は進化し現在のようにタルタルソースをかけて食べるスタイルが定番に。今でこそチキン南蛮はもも肉を使用しているお店が多いですが、当時はむね肉を使っており、宮崎では今でもむね肉を使用したチキン南蛮を提供しているお店も多くあります。宮崎県の飲食店で出されるチキン南蛮は、お店によってスタイルがさまざま。タルタルソースをかけた定番のチキン南蛮だけでなく、タルタルソースがない甘酢ダレだけで味わうチキン南蛮もあります。

家庭のごちそうメニューだった「地鶏の炭火焼」一時は衰退したメニューがとある飲食店で復活

宮崎県の定番メニューとして名高い地鶏の炭火焼き。元々は家庭料理から誕生したメニューといわれている
宮崎県は大分県と並び養鶏がさかんな町として有名です。「地鶏の炭火焼き」は、廃棄する鶏を調理するために誕生したそうです。卵を産んだ鶏が役目を終えるとき、調理するとどうしても臭いが気になりました。その臭い消しの方法として考案されたのが、炭火で焼き上げる調理法。強火で焼き上げると、香ばしさと鶏肉の旨味が凝縮されます。
昔は家庭のごちそうメニューでしたが、家庭で炭火を使う文化がなくなり徐々にこの料理は食べられなくなりました。しかし1954(昭和29)年、宮崎市内にある「丸万」がお店のメニューとして提供を開始。ここから宮崎県内に広がっていき、現在では宮崎県を代表するグルメとなっています。地鶏の炭火焼きは、炭がついた黒っぽい色が特徴。燻された鶏肉はジューシーで、お酒のつまみにもおすすめです。

宮崎が誇る黒毛和牛「宮崎和牛」独特の臭みやクセはなく上質な脂身が特徴

ほのかに甘みが口の中に広がる宮崎和牛。良質な脂身はさっぱりいただけるので、病みつきになるかも!
黒毛和牛の中でもトップクラスの品質を誇る「宮崎和牛」。宮崎和牛が誕生したのは、1986(昭和61)年と歴史はまだ浅いですが、その肉質はどの和牛にも負けないほどです。宮崎和牛は肉質の等級が4等級以上で、県内で生まれ飼育された選ばれし種雄牛を父に持っていることが条件です。血統管理は徹底されており、良質な餌とストレスのない環境が肉質や旨味にもにじみ出ています。
宮崎和牛は数々の品評会で受賞していることでも有名です。5年に一度開催される和牛のオリンピック「全国和牛能力共進会」では9部門中3部門で優等賞首席を受賞。さらに内閣総理大臣賞も3大会連続で受賞しているツワモノです。黒毛和牛の集大成ともいえる宮崎和牛を、ぜひ本場宮崎県で味わってみてください。

サラダ巻の元祖?「レタス巻き」は友人の野菜嫌いから生まれたメニュー

巻き寿司を原点にしているレタス巻き。時代とともに県内を中心に広がり、今では全国的にもサラダ巻きとして人気に!
宮崎県のソウルフードとして愛されている「レタス巻き」。寿司屋「一平」が発祥の地といわれています。レタス巻きが誕生したのは、1966(昭和41)年、友人思いの店主から生まれました。一平の初代店主「村岡正二」さんは友人である作曲家「平尾昌晃」さんの野菜嫌いを克服したいと考えていたそうです。二人でメニュー開発のため話し合い、数々の試行錯誤を繰り返した一平の店主。そこで平尾昌晃さんも納得するメニューが誕生しました。有明産の焼き海苔に、レタスとエビを乗せ調味料としてオリジナルマヨネーズをトッピング。レタス巻きは、宮崎県内のスーパーやコンビニでも手軽に食べられますが、せっかくなら元祖の一平で食べるのがおすすめです。一平では毎朝、酢飯に合わせてマヨネーズを手作りしています。一平自慢の郷土料理をぜひ堪能してみてください。

お酒を飲んだ後は「釜揚げうどん」こだわりの出汁を飲み干すのがおすすめ

やわらかな麺と出汁がきいたつゆは優しい味。宮崎県民はお酒を飲んだ後の〆として釜揚げうどんを食べる人も多い。
うどん文化が定着している宮崎県。江戸時代から四国との交流が盛んで、明治以降は四国からの移住者も増えたことからうどん文化が広まったといわれています。四国から流れてきたうどん文化ですが、「釜揚げうどん」の発祥は宮崎という説も。釜で茹でた麺はもっちりしたやわらかな麺が特徴で、出汁の効いたつゆとの相性は抜群です。うどんを食べ終わった後は、丼に残ったうどん湯をつゆに入れて割り、お吸い物のように飲むのが宮崎流。宮崎を訪れたらぜひ食べてみてくださいね。

B級グルメで一躍有名になった「肉巻きおにぎり」食べ応えは天下一品

B級グルメで一世風靡をした「肉巻きおにぎり」。ボリュームある食べ応えと手軽さから、肉巻きおにぎりは全国でも有名に。
肉巻きおにぎり」が誕生したのは1994(平成6)年。その2年前にオープンした居酒屋「雑食堂」のまかない飯が発祥です。当時、従業員用のまかないとして肉巻きおにぎりを出したところ、従業員から高評価。後日常連客にも出したところ、とても気に入ってくれ正式にメニューとして提供されるようになりました。当初は三角形のおにぎり型をしていましたが、より食べやすくするために俵型へ改良されています。さらに試行錯誤を重ねた結果、サニーレタスとの組み合わせが抜群だということで、今ではサニーレタスも添えられるようになりました。肉巻きおにぎりは、全国でも食べられるB級グルメの定番メニューですが、本場の味は宮崎でしか味わえません。宮崎を訪れたら肉巻きおにぎりの絶妙なハーモニーをぜひ堪能してください。

辛くて旨いクセになる味わいの「辛麺」一度食べたら病みつきに

一度食べたらハマる人続出の辛麺。にんにくの効いた辛いスープとこんにゃく麺の相性が抜群!
宮崎が誇る激辛フードの「辛麺」。宮崎を訪れた際にはぜひ食べてもらいたい一品です。激辛というと少し躊躇してしまう方もいると思いますが、辛さをカスタマイズできるお店も多いので、辛いものがあまり得意でない方も、もっと辛さに挑戦したい方にもおすすめです。辛麺は唐辛子の入ったとろみのあるスープでニンニクやニラ、ひき肉、卵が入っています。麺は小麦粉と蕎麦粉で作られた通称こんにゃく麺が一般的です。辛いだけではなくしっかりと旨味のある辛さの辛麺は一度食べたらクセになります。そんな宮崎辛麺の有名店が「辛麺屋桝元」。麺はこんにゃく麺・生麺・チヂレ麺・ちゃんぽん麺と4種類ありますが、こんにゃく麺が一番人気で、女性人気も高いお店です。定番の「元祖辛麺」や「トマトの辛麺」が人気メニューで細かく辛さを選ぶことができます。サイドメニューのなんこつも人気。宮崎を訪れたらぜひ食べてみてくださいね。

一年中流しそうめんが楽しめる「千穂の家」滝の清水による流しそうめんは観光客に大人気

高千穂峡に癒されたあとはワイワイと楽しくいただける元祖流しそうめんがおすすめ。楽しい旅の思い出となること間違いなし!
神秘的な「真名井の滝」がある高千穂峡に行くならぜひ寄りたいのが「千穂の家」。昭和30年創業で流しそうめんの発祥の地とも言われ観光客に大人気のお店です。玉垂れの滝の清水による流しそうめんはキリッと冷えていて格別。店内には長いテーブルが2列に並んでおり、そこで竹筒の流しそうめんがいただけます。また、そうめん流しのほかにも炭火で焼くヤマメや煮しめ、ゆずやよもぎの刺身こんにゃく、竹を二つに割って入れ物として使用するかっぽ酒など、高千穂ならではの料理も充実しています。くるみの味噌ダレが美味しい高千穂峡名物「渓谷だんご」もいただけます。

お土産にもおすすめ!宮崎銘菓の「チーズ饅頭」

宮崎県のおみやげにはチーズ饅頭がおすすめ。しっとりした生地と中に詰められたチーズとの相性が抜群!
宮崎県を代表するお菓子である「チーズ饅頭」は、昭和60年頃に生まれた洋風和菓子です。チーズ饅頭と一口に言っても味や食感はお店によってさまざま。サクサクしたものやしっとりした食感のものなど、お店ごとにアレンジの効いたチーズ饅頭が作られています。お土産や贈答品にも選ばれているほど人気ですので、宮崎を訪れたらぜひ食べてみてくださいね。お店によって全然違うので食べ比べもおすすめです。

おわりに
宮崎県は太平洋の望む地域ということもあり、絶景が見られるポイントが多数あります。また日本の神話と深い関係があるため、歴史ある観光地を楽しめるのも魅力のひとつ。眺望を楽しむも良し、歴史を感じるも良しと、思い思いに観光を楽しんでみてください。海の幸はもちろん、畜産をメインにした料理も豊富です。現地でしか味わえないグルメをこの機会に味わってみてくださいね。

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