太平洋を望む絶景スポット多数の「日南海岸」や風光明媚な九州の小京都「飫肥」、魅力的なご当地グルメが満載の観光地「日南」へGO!
宮崎
更新日:2023年03月29日
太平洋を望む宮崎県南部に位置し、「日南海岸国定公園」に指定される長大な海岸線を擁する「日南市」。
古くは伊東氏が治めた飫肥藩5万1千石の城下町として栄え、今も残る当時の面影は訪れる人々から「九州の小京都」とも呼ばれています。風光明媚な「日南海岸」は、沖合に浮かぶ奇岩や島々を望むビュースポットも多数。また油津港など良港が複数あり、日向灘から揚がる新鮮な海の幸や、それらを使った特徴的なご当地グルメも提供されています。
亜熱帯の植物が青々と繁る温暖な気候が織りなす豊かな自然と歴史ある街並み、名物グルメの数々が楽しめる、日南市のおすすめスポットを紹介します♪
日向灘を望む絶景の海岸線と景勝地の数々「日南海岸」
日南海岸は太平洋を望む宮崎県南部の海岸線を総称しており、周辺には様々な観光スポット、絶景ポイントを擁しています。澄み渡った空と日向灘、沿道にはパームツリーやフェニックス並木、ハイビスカスが植栽され、南国の雰囲気を味わえます。
独特の波状岩が特徴的で、波状に凹凸した岩が広がる「鬼の洗濯板(青島の隆起海床と奇形波蝕痕)」は1934年に国天然記念物にも指定されています。
「鵜戸さん」の名称、夫婦円満や安全祈願の御利益で親しまれ、
「日本三大下り宮」にも数えられる「鵜戸神宮」
日南市の鵜戸崎岬の突端に本殿が鎮座し、崖に沿って作られた石段を降りて社殿へ向かう「下り宮」という珍しい神社で「日本三大下り宮」にも数えられる鵜戸神宮。
古代以来の海洋信仰の聖地とされ、主祭神である「鸕鵝草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)」を、山幸彦の妻である豊玉姫が出産するための産屋が建てられたとの謂れから、特に縁結び・夫婦和合・子授け・安産祈願に年間100万人程の参拝者が訪れます。
また2017年10月に、鵜戸神宮を含む一帯が国の名勝「鵜戸」に指定されるなど、南国の香りが漂う亜熱帯植物や日向灘を望む海岸線の景観、美しい朱塗りの楼門や社殿などと相まって、撮影スポットも多数。
広大な敷地内には、県有形文化財に指定された本殿をはじめ、市指定有形文化財の「鵜戸山別当墓地並びに墓」や「鵜戸山の摩崖仏」、「鵜戸山八丁坂」などの建造物や彫刻、国の天然記念物に指定された「鵜戸ヘゴ自生北限地帯」など多数の文化財や貴重な植物があります。
また鵜戸神宮本殿の参拝後に殆どの参拝客が必ずといっていいほど行う?かもしれない「運玉投げ」は、運玉と呼ばれる10円玉台の大きさの素焼き玉を、本殿下の磯にある「霊跡亀石」と呼ばれる、亀に似た形をした岩のくぼみへ玉を見事投げ入れることが出来ると、願い事が叶うと言われています。
また本殿奥の「お乳岩」から滴り落ちる「お乳水」を飲めば子宝や安産、女性の健康に後利益があるとされたり、撫でる事で病気平癒や開運に後利益があるとされる「撫でうさぎ」など、鵜戸神宮独自のユニークな見どころが満載です。
鵜戸神宮
住所:〒887-0101 宮崎県日南市宮浦3232
電話:0987-29-1142
HP:https://www.udojingu.or.jp/
日南産レモンを使ったドリンクや人気のカフェスイーツを味わおう♪
歴史ある鵜戸神宮門前の「三ツ和荘 レインフォレストカフェ」
歴史ある鵜戸神宮の門前に位置し、お土産処や雑貨店、カフェ等がならぶ三ツ和荘。参拝後、ちょっと一息休憩したい場合にお薦めしたいのが、環境配慮型のコーヒー豆や、日南産のレモンシロップを使ったこだわりのドリンクを提供する「レインフォレストカフェ」です。
コーヒーとの相性抜群のシュークリームは、サクサクのシュー生地と濃厚かつ口当たり滑らかなカスタードがたっぷり!他にも季節限定のシュークリームや県産の日向夏を使ったソフトクリームなどスイーツも充実。
季節メニューの告知や雑貨等の情報は公式Instagramで随時公開中、訪問前に是非とも要チェック!
三ツ和荘(レインフォレストカフェ)
住所:〒887-0101 宮崎県日南市大字宮浦3240
電話:0987-29-1131(定休日:年中無休 / 営業時間:9:00-17:00)
※カフェメニュー等の詳細は以下リンクを参照
HP:https://www.instagram.com/mitsuwa_328/?hl=ja
幕末まで続いた武家の名門「伊東氏」5万1千石の城下町「飫肥」
飫肥城跡や資料館など、歴史ある街並みを散策する
日南市の中心部に位置し、飫肥藩伊東家が幕末まで約280年あまり統治し、大いに栄えました。現在では、地元素材である飫肥石や飫肥杉を使った石垣や建造物など、当時の面影が多く残る街並みに対して、1977年、九州初の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定され、今では「九州の小京都」と呼ばれています。
「飫肥城跡」周辺にはおすすめのスポットが複数あり、各施設への入場チケットの販売などを行うサービス案内所で、散策コースの説明や周辺案内など、丁寧に説明頂けます。中でも「旧本丸跡」には、樹齢100年近い杉の木立、深緑の苔のじゅうたんが足下に広がり、威厳ある入口の石垣や門の礎石など、何やら当時にタイムスリップしたかの様な心境になれるかも。
また場内施設の一つ「松尾の丸」は、江戸時代初期の身分の高い武家屋敷を想定して時代考証を行い建築されました。建物内には主人が過ごす御座の間、数寄屋造りの茶室、御寝所、湯殿、台所、御蔵などからなり、中でも特徴的な湯殿は、国宝である西本願寺の飛雲閣の湯殿を模したこけら葺きの総桧造りです。
「松尾の丸」の他にも、旧藩主家が明治期以降を過ごした「豫章館(よしょうかん)」、飫肥藩出身で明治期の日本の外交をリードした郷土の偉人「小村寿太郎」を顕彰した記念館など、当時の歴史や人物の軌跡を学びながら、風情ある城下町を散策してみては?
飫肥城下町
住所:〒889-2535 宮崎県日南市飫肥4丁目2-20-1
電話:0987-25-1905(小村寿太郎記念館/総合窓口)
受付時間:9:30~17:00※最終受付16:30 / 定休日:12月29・30・31日
HP:http://obijyo.com/
飫肥城下町
宮崎県日南市飫肥4丁目2-20-1
http://obijyo.com/
九州の小京都「飫肥」に江戸時代から伝わる庶民の味「おび天」
スイーツの様な甘さと食感がクセになる「厚焼きたまご」
日南市飫肥地域に江戸時代から伝わる郷土料理「飫肥天(おびてん)」。イワシやサバ、トビウオなど日向灘の近海でとれる様々な魚を丸ごとすり身にしたものに豆腐を混ぜ、味付けに味噌や醤油、黒砂糖を加えた生地を揚げた物で、数百年の歴史を誇るご当地グルメです。
飫肥地域で天ぷらを提供している店舗は複数ありますが、中でも「第6回優良経営食料品小売店等全国コンクール」で農林水産大臣賞の受賞履歴もある「元祖おび天本舗」が提供する「おび天」は、新鮮な小魚のすり身と国産大豆100%使用の自社製豆腐を使用し、飫肥天独自の口の中でふわっとした食感と優しい甘さが特徴。飫肥城そばの「郷土料理 おび天蔵」では、天ぷらの実演販売や揚げたての天ぷらを食すことが出来ます。
※宮崎県の郷土料理「おび天」は、「株式会社 おび天本舗」の登録商標(第837659号)だけです。
また、飫肥天と共に古くから伝わる郷土料理「厚焼きたまご」は、卵に砂糖、みりん、酒を加え、時間と手間をかけて焼き上げられ飫肥藩のお殿様も愛した味として、古くからお祝い事等に欠かせない特別な料理です。
一般的な厚焼き玉子と食感も味付けも違う甘口の玉子焼きは、プリンのような口当たりと濃密で上品な味わいは絶品!「郷土料理 おび天蔵」で提供している厚焼きたまご「蔵の厚焼き」は、お取り寄せも可能です。
郷土料理 おび天蔵(株式会社 元祖おび天本舗)
住所:〒889-2535 宮崎県日南市飫肥9-1-8
電話:0987-25-5717(定休日:不定休 / 営業時間:9:00-17:00)
HP:https://www.obiten.co.jp/
お刺身だけでなく卵ご飯、豆腐、麵つゆ…様々な食材と相性抜群
醤油愛好家が密かに訪れる大堂津「マルタニ醤油」
日向灘に面する日南市は江戸期以来、油津港などの良港を擁し、全国一の水揚げ量を誇るカツオやマグロなどの新鮮な魚や、天ぷらや厚焼き玉子など多彩な食文化の歴史があります。それらの郷土食と共に、市内には複数の味噌や醤油の醸造所も軒を連ねます。中でも大堂津地域は昔ながらの漁師町の風情を残しており、人口に比して醤油蔵や焼酎蔵が多く、九州特有の「甘い醤油」と比べても、更に濃厚な甘さが特徴。醤油愛好家の間で密かに有名な地区でもあります。
中でも、某著名なアナウンサーがお忍びで訪れた(ラジオ等でも紹介)とされる昭和8年創業の老舗「谷口醸造株式会社」。
刺身醤油は、銘柄のスケールが大きくなる(水星が甘さ控えめ、地球や宇宙は甘さ強め)ほど甘さが強くなり、最も甘い銘柄「新世界」は他地域の甘い醤油が薄めに感じられるほど。但し、舌に残る甘さでないので様々な食材との相性も抜群。通販も可能の為、気になったら是非お問い合わせ&食べてみて頂きたい。
谷口醸造株式会社
住所:〒889-3141 宮崎県日南市大堂津2-2-18
電話:0987-27-0002(定休日:土、日曜 ※第一土曜ならびに祝日は営業)
HP:https://marutani.jimdofree.com/
2010年提供開始から30万食突破!一本釣りカツオ水揚げ日本一の日南市が誇るご当地グルメ「日南一本釣りカツオ炙り重」
宮崎県日南市は「一本釣りカツオ」水揚げ日本一の自治体。新鮮なカツオを美味しく頂く調理法は様々ありますが、より美味しく、且つお客様に楽しみながら食べて頂く為、地域の飲食店や自治体の創意工夫から生まれた九州の「新・ご当地グルメ」がこの「日南一本釣りカツオ炙り重」です。
2010年5月のデビューから、既に30万食以上を提供。今では地域の素材を活かした継続的かつ日南を代表するグルメとして、様々なメディアに取り上げられています。
通常、ご当地グルメは共通の食材や調味料などを複数の店舗がそれぞれの調理法等で提供したり、メニュー名も個々で違う地域が殆どですが、こちらの日南一本釣りカツオ炙り重は、提供店舗が十項目以上の共通ルールに則り、同じメニュー名で提供しています。
例えば「正式名称は『日南一本釣りカツオ炙り重』とする (愛称は「炙り重」とする)」や「日南市で水揚げされた一本釣りカツオを使う」、「七輪(木炭)で漬けカツオを炙ってご飯の上に載せて食べてもらう」など様々なルールを設けられており、おすすめの食べ方(新鮮な生カツオ、七輪で炙ったカツオ、カツオ茶漬け等)も同様です。
日南市のカツオ炙り重提供店の中でも人気店の一つが、めいつ漁港に位置する「港の駅めいつ」で提供される、漁師町ならではの「特製醤油ダレ」と「塩ダレ」の二種類の食べ比べが出来るおススメの逸品。カツオと良く合う宮崎県産のご飯、副菜のカツオの揚げ物やみそ汁、小鉢など満腹になる事、間違い無し!
物産館では、めいつ港に水揚げされた新鮮な魚を館内でそのまま加工。刺身や干物、総菜として販売されており、観光やレジャー客だけでなく、地元住民も足しげく通うほどの品ぞろえや品質は訪れる価値あり。
港の駅めいつ
住所:〒889-3141 宮崎県日南市南郷町中村乙4862ー9
電話:0987-64-1581(定休日:月曜※祝日の際は翌日 / 提供時間:10:30~※LO14:00 )
HP:https://fishtown-meitsu.jp/
日南一本釣りカツオ料理推進協議会
〒887-0012 宮崎県日南市園田2-1-1(日南商工会議所内)
電話:0987-23-2211(受付時間: 8:30-17:00※平日のみ問い合わせ)
海中を彩る魚の群れを船内から楽しめる観光船「マリンビューワーなんごう」
日向灘に面する日南市の港の一つ「外浦港(とのうらこう)」から出港する、水中観光船「マリンビューワーなんごう」。
半潜水式の水中観光船からは、船内のガラス窓越しにルリスズメダイ、 チョウチョウウオ、クマノミなど色鮮やかな魚達を観る事が可能。マリンスポーツが苦手な方でも、南郷の海を楽しむ事が出来ます。
海中だけでなく沖合の奇岩や小島を眺めたり、船の周囲を飛び回るユリカモメやトビの群れに餌付けをしたり、約40分のクルージングは見どころ満載であっという間に終わってしまうかも!?
マリンビューワーなんごう
住所:〒889-3213 宮崎県日南市南郷町潟上134-54
電話:.0987-64-4288(定休日:不定休 / 出航時間:9:00~15:00≪16:00≫※天候により欠航の場合あり)
料金:大人(中学生以上)2,200円、1歳~小学生1,100円
HP:https://www.kankou-nichinan.jp/tourisms/380/
眼下には青い海、周囲は南国ムード漂う亜熱帯の植物
宮崎産トロピカルフルーツなど物販も充実の「道の駅なんごう」
日南海岸沿いの南郷地域に位置し、眼下には日向灘を望む20ヶ所の絶景のビュースポット、宮崎の温暖な気候から生まれる「トロピカルフルーツ」等が人気で「トリップアドバイザー」の「旅好きが選ぶ!道の駅ランキング2017」1位にも選ばれた道の駅です。「宮崎県亜熱帯作物支場」内に敷地がある為、世界3大花木のひとつ「ジャカランダの群生林(開花時期は5~6月)」をはじめ亜熱帯の植物を楽しむ事が出来ます。
物産館では地元産の新鮮な農産物が販売され、宮崎産の完熟マンゴーや日向夏などのフルーツ、オリジナルスイーツ「なんごうロール」等を求めて沢山の方が訪れます。様々な旅行情報誌でも紹介される人気のテイクアウトメニュー「マンゴーソフト」「ミニマンゴーパフェ」は、絶景のロケーションと併せて食せば、旅の記憶にしっかり刻み込まれるに違いありません。
道の駅なんごう
住所:〒889-3211 宮崎県日南市南郷町大字贄波3220-24
電話:. 0987-64-3055(定休日:年中無休※都合により変更有/営業時間:8:30~18:00※10月~3月は8:30~17:00)
店舗やテイクアウトメニュー詳細はHPを参照ください。
HP:https://www.michinoeki-nango.jp/
埼玉西武ライオンズ春季キャンプの拠点「南郷スタジアム」ほか
様々な多目的施設を備える「南郷中央公園」
プロ野球好きは必見!毎年2月から始まるプロ野球春季キャンプで多くのチームが拠点にしているのが宮崎県。ここ日南市でも、2つの球団(埼玉西武ライオンズ、広島東洋カープ)が公式リーグ戦に備え、冬でも温暖な気候で過ごしやすいこの地で調整を行っています。その内の一つ、埼玉西武ライオンズが2023年、春季キャンプ地20周年を迎えたのが南郷中央公園内にある「南郷スタジアム」。
両翼100M、センター122Mの広さ、天然芝の外野や事務所、審判員室など本格的な設備を備える球場にはキャンプ期間中、憧れの選手を間近で観ようと沢山のファンが訪れます。他にも敷地内に全天候型運動施設「南郷くろしおドーム」や多目的広場、テニス場も整備され、地域内外のスポーツイベント等にも利用可能です。
南郷スタジアム(南郷中央公園内)
住所:〒889-3202 宮崎県日南市南郷町西町1-1
電話:0987-64-3341(受付時間:8:30~22:00
※施設案内や各種問い合わせは、以下のURLをご参照ください。
HP:http://nansuta-on.jp/
南郷スタジアム
宮崎県日南市南郷町西町1-1
http://nansuta-on.jp/
おわりに
様々な魅力が揃った日南市のスポットを紹介致しましたが、皆様の旅の一助になれば幸いです。
今回、紹介した以外にも魅力的なスポットがまだまだございます。宜しければ、以下のリンク先もご覧ください。
それでは皆様、良い旅路を♪
▼観光にちなんの旅(日南市観光協会 公式HP)
https://www.kankou-nichinan.jp/
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