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【親子旅】全国1位のレジャースポット!?今、”赤村”が面白い!

福岡市内から車で約1時間半の“赤村”は、約3千人がつつましやかに暮らす小さな村。美しい清流が流れ、のどかな田園風景が広がる“赤村”が、最近ひそかに話題になっているらしい・・・というのもなんと、赤村にあるキャンプ施設“源じいの森”が「温泉宿・ホテル総選挙2021」の「スポーツ・レジャー部門全国1位」・「BBQ部門全国第2位」をダブル受賞したとか・・!
どんなところかリサーチしてみたい、と思っていた折、“源じいの森”の企画で“ファミリー向けトレッキングイベント”があると小耳に挟んだので、家でいつもYoutubeチャンネルを見てばかりのぐうたらな子どもたち3人を車に詰め込んで、早速行ってきました!

赤村ってどんなところ?

福岡県東部の秘境「赤村」。どこまでも続く田園風景、日本の原風景が広がります。
みなさん、そもそも「赤村(あかむら)」ってご存じでしょうか?
福岡県にお住まいの方でも「あ~ね、あそこね!」と、ピンとくる人は少ないかもしれません。

福岡県の東部に位置する村で、かつては石炭産業で栄えた「筑豊地域」内にあり、福岡県内全60市町村中2つしかない村のうちの一つになります。(もう一つの村は「東峰村」)人口は3,000人程度で、村の7割以上が森林に覆われています。村内には信号機が3つしかありませんが、平成筑豊鉄道の駅はなんと4つもあるとか(!)

なお、筑豊地域はかつて「筑豊炭田」で栄えたことで有名な地域ですが、赤村では炭鉱開発されなかったそうで、ありのままの自然環境が保たれています。そのため、昔ながらの農業が主な産業。清冽な水が育てたとびきり美味しいお米が村の自慢だそうで、正月には美味しいお餅の注文が殺到するそう。
赤村の魅力

福岡県田川郡赤村

http://www.akamura.net/government/infomation.html

“源じいの森”のゆるキャラ「源じいさん」も、気の良い農夫の方とお見受けします。
村内には、霊峰・英彦山を源流とするとても綺麗な清流・今川が流れており、初夏には蛍の乱舞も見られるとか。キャンプやBBQ、水遊び、虫取りなど楽しみ方もさまざまで、子連れにはもってこいの場所のよう。
こどもたち、喜んでくれると良いなあ・・。

そんな赤村へ、一路車で向かいます!

福岡市内から車で約1時間半、赤村に到着!

とうちゃ~く!早速長男は、野に放たれた獣のように林の中へ消えていきました・・ 待たんか~い!
午前10時。福岡市内から車を走らせること約1時間半。どこまでも続くのどかな田園風景と澄み切った川の流れを横目に眺めながら、やっと赤村の“源じいの森"に到着。雲一つない青空で、空気が美味しい!

1時間半程度のドライブなら、低学年の子どもでも十分我慢ができるレベル。あまりに長距離だと、退屈過ぎて不機嫌になりますからね・・。うちの子どもたちも「あと何分で着くん?」「まだ着かんと!?」と、運転中、何度もキレ気味に言ってきます・・・社長か!!

ちなみに、電車が大好き!というお子さんは少し時間はかかってしまいますが、行橋経由で平成筑豊鉄道に乗ってゆっくりと電車旅を楽しみながら訪れるのも手。“源じいの森“は源じいの森駅から徒歩2分の距離にあります。ごっとんごっとんと揺られる車両に乗りながら、どこか懐かしさの残る車窓の風景を眺めているだけで、ほっこりとした気持ちにさせられますよ。

早速、集合場所である研修施設“ほたる館"前に駐車。
駐車した途端、車から飛び出し、一目散に川へと走っていく長男を羽交い絞めにしながらずるずると集合場所へと引きずっていくと、集合場所にはすでに、今回のトレッキングイベントに参加するファミリーが数組集まっていました。
源じいの森

福岡県田川郡赤村赤5251-3

https://www.genjii.com/

謎の赤い人現る

全身赤ずくめの男性。まさか、あ、赤村だけに・・?
集合場所に現れたのは、全身赤ずくめの男性。一瞬、目を合わせて良い系の人なのか疑ってしまうところでしたが、何を隠そう、この方が今回のイベントの企画者である源じいの森支配人・庄崎茂さんなのでした。

庄崎さんは、年々利用が落ち込む“源じいの森"を再生させるために、今年5月に全国初の『地域プロジェクトマネージャー』として赴任された方で、現在、行政・民間・地域の方を巻き込みながら、赤村を盛り上げる企画を色々と考案されているそう。今回の企画もその一環とのことで、こんな格好をされていますが、実際にお話しをすると、男気のある快活な方、決して怪しい人ではありません・・・。

早速、庄崎さんから、集まったファミリーに向けて、今回のイベントの趣旨と行程の説明がありました。
内容をまとめると、今回の岩石山トレッキング&ジビエBBQの体験プログラムを、旅行商品にできるかどうか実証したいとのこと。行程としては、この後マイクロバスに乗って、添田町と赤村の境にそびえる岩石山(がんじゃくさん)へ向かい、2時間ほどトレッキングを楽しんだあと、源じいの森へ戻ってきて、ジビエのBBQランチをするとのことでした。

"ジビエのBBQランチ"に色めき立つ私と長女(肉好き)。でも、実証かあ・・。「将来はニートになりたい・・」とのたまう長女を筆頭に基本的にインドアな子ども達3人が、この企画の参考となるような意見が言えるのか・・?という一抹の不安がよぎります。

そういえば、他のファミリーは、親子共に全身こなれた登山スタイルですが、うちの娘二人はまるで近所の公園に遊びに行くようないで立ち。半ズボンからまぶしいほどの素足が覗いています。(※山では常識的に長パンツ推奨)

そんな彼女らを心配そうに見つめる登山スタッフの方から、「山にヒルがいるかも・・。もし刺されたら無理に剥がさないでね」と言われ、ヒ・・ヒル!!と顔色を変えた次女が半泣きで「もう帰る!」と踵を返すのを必死に羽交い絞めにしながら、ずるずるとマイクロバスへ引きずっていきます。

あ、なんか、先が思いやられてきたぞ・・。

3人の子どもたち

そして伝説へ・・
それでは、ここでまず、3人の子どもたちのステータスを確認。

一番右から、

長女(小6):シャイな性格で、写真を撮られると怒る。母に似たのか、読書好きでかなりの運動音痴。趣味は"歌い手"の楽曲鑑賞で推しは「まふまふ」。肉が好き。

長男(小1):わんぱくな甘えん坊。趣味はマイクラ(※マインクラフトという子ども達に大人気のゲーム)。また、きれいなお姉さんも好きで、わざとボールを転がして拾ってもらう時に話しかけるという高等テクニックを持つ。

次女(小3):お転婆で気分屋。趣味は同じくマイクラ。弟とはトムとジェリーのような関係性で、仲睦まじく遊んでいるかと思えば、歯が吹っ飛ぶレベルで取っ組み合いの喧嘩を始める(実話)。

うすうす感づかれたかと思いますが・・どちらかと言えばインドアな子どもたちで、休みの日は、日がな一日Youtubeを眺めていることも。そんな彼らが今回のミッションをクリアできるのか一抹の不安を残しつつも、とりあえずマイクロバスに乗り込み、赤村と添田町の境にそびえる岩石山へ向かいます。

道中、窓から見える一面の緑と、車道の傍を流れる清流に興味津々の長男。「もし川に魚おったら捕まえるけん。マグロとか!」。・・マグロはおらんやろ・・。

一方、BBQのことで頭がいっぱいな長女。「BBQって、何の肉を食べれると?」・・ジビエだから、猪とか鹿とかかな?

そんな会話の横で、次女が「ヒルがいるならもう帰りたい・・」とふてくされているのをなだめつつ、"源じいの森"から、車で約10分程度で岩石山登山口へ到着しました。

岩石山に登ろう!

岩石山のMAP。赤村HPよりお借りしています。
さて、岩石山(がんじゃくさん)って、どんな山なのでしょうか?

岩石山は、赤村の東側、添田町の左側にそびえる標高454mの低山で、古くは英彦山山伏の修験場で、かつては山頂に、平清盛の命で築かれた“豊前一の堅城"「岩石城」もあったそう。

岩石山を登ることを日課にされている地域の方も多く、中には約50年間、計約2万回以上踏破している健脚のおばあちゃん(90歳)もいらっしゃるとか。おばあちゃん、すごい!それだけ魅力のある山なんだろうなあ。

渡されたMAPを見ると、今回の登山コースは、登山道入り口から第1ルートを登るとのことで、てっぺんの展望台まで約1kmのコースのようです。

早速、20名程度の参加者達が、ゆるやかな登山道をぞろぞろと登って行きますが、傾斜がそこまできつくないので、子供の足でも十分登れそう。
気づけば、長男はすたすたと先陣を切るように歩いており、先ほどまで「ヒルがおるけん、歩きたくない!」と駄々を捏ねていた次女も、いつの間にか、長男を追うように意気揚々と歩いていました。何なら、「木の根っこが階段みたいになっていて楽しかったです」とトレッキング後の感想までもう考えてくれています。いや、まだ始まったばかりなんだけどw
でも、機嫌を直してくれてよかった・・。とりあえず、ヒルには気を付けよう。


そうして、ゆるやかな傾斜の登山道を約150mくらい登ると、苔むした岩々の中に、第一の見どころ、「岩石不動明王」が現れました。
岩石山

福岡県田川郡赤村赤

http://www.akamura.net/government/ganshaku.html

山伏たちの祈祷場、「岩石不動明王」

鳥居の左上の岩陰あたり・・おわかりいただけただろうか・・
現れたのは、神聖な雰囲気に包まれた苔むした巨岩群。

手前は、岩の間から一筋の水が流れており、水場となっているようです。(※飲水はおなかが強い人推奨)巨岩の間に鳥居があるようですが、蔦が幾重にも絡まっており、奥に何があるのかはよく見えません。じっと目を凝らしてみると、鳥居より少し左上の部分、岩陰のところにひっそりと不動明王の像が祀られていました。こちらは、かつて山伏の祈祷場として作られたそうですが、今でも地域の方が祈祷をされているそうです。

なお、山伏というのは、古来からの自然崇拝と仏教、密教がミックスした日本固有の宗教で、山籠もり修行で霊力を身に着けて人々を救うことが目的。そんな霊験あらたかな地で、「BBQランチのお肉、何やろか」ということばかり話している私と長女は、なんだかバチが当たりそう・・。

(※ちなみに全くの余談ですが、こちらから車で1時間ほど離れた豊前市の求菩提(くぼて)山の山伏たちは、めちゃくちゃモテたという話です。妻帯OKで、製薬に長けていて生活に安定していたからとか。山の麓にある「求菩提資料館」では女性からのラブレターや媚薬の製造資料も展示されています)

こちらの不動明王をしばらく眺めたあと、左手を登っていくと、さらにユニークな巨岩が現れました。

落ちそうで落ちない巨岩、「落ちない岩」

宇宙のみんな!オラに力を分けてくれーーーーっ!
おーーーーーーー!

思わず圧倒されるほどの巨大な岩が岩と岩の間に挟まっています。通称「落ちない岩」と言われるそう・・(そのまんまw)何がどうしてこんなことになってしまったのか不思議です。天から降ってきたのかな?こういった巨岩や奇岩を神聖視した、昔の人の気持ちもわかります。

早速、参加した子どもたちが、わらわらと岩の下に潜り込んでは岩を支える姿の写真を撮って、盛り上がっていました。前触れもなく落ちてきたりしないよね・・と見ていて若干心配になりますが、岩と岩の間に、がっしりと挟まって固定されているので大丈夫そう。

ちなみに、こちら、受験に"落ちない"と掛けて、合格祈願のゲン担ぎに訪れる学生さんもいるそうですよ。

さらに歩みを進めます。

巨岩は続くよ、どこまでも

眩しい素足の次女です。今のところまだヒルはついていないようです。
ここから立て続けに、人一人通れる程度の狭い岩の間をすり抜ける「針の耳」や、再び現れた「落ちない岩」など目を瞠るような巨岩群が続きます。

さらに、ところどころ木陰の間から、のどかな里山の風景が見えるのですが、本当にこちらからの眺望がすばらしい!こどもの足で登れるような低山で、こんな景色に出逢えるのは嬉しいですね。
眼下に見事な田園風景が広がります
それから尾根道が続き、だいぶ山頂が近付いてきたところで、大きく開けた場所に出ました。
右がライオンの横顔に見える”獅子岩”。赤い梵字が書かれているので”梵字岩”とも呼ばれるそう。
こちらにも、巨岩・奇岩がごろごろしていました。畳八畳分の広さで寝そべることのできる“八畳岩“、ライオンの横顔に見える“獅子岩"など、面白い岩が次々に現れては、参加した子ども達がきゃっきゃっと声を上げながらよじ登って行きます。まさに、天然のアスレチック!

“獅子岩"の上に立つと、眼下に気持ちの良い景色が広がっています。このあたりの奇岩からの眺めは、晴れた日には、福岡県中部の筑豊地方から東部の京築地域まで、遠くは周防灘までを一望できることから、"国見岩"とも名付けられているそう。

ナントカと煙は高いところが好き、と言いますが、高い場所を見つけるや否や次女はすぐに登りたがり、一方、長男は次女に釣られて一緒に登るものの、高いところが怖いのか、笑顔が引きつっていました・・。もともと体力のない長女は疲れた様子で、そんな二人を無表情に眺めています。(彼女は基本的に"推し"を語るとき、美味しいものを食べたときしか笑いません)


そして、これらの巨岩群から10分ほど歩くと、ようやく山頂が見えてきました・・!

山頂はかつて"岩石城"の天守台があったそうで、今では立派な木製の展望台が整備されていました。
早速、展望所にあがってゆっくり休憩しようとした矢先・・・
「トイレ~!!」という長男&次女の声え・・え~~~~!??ここまできて?
山頂には、残念ながらトイレがないのです。そのため、ろくに景色を楽しむ余裕もなく、急いで下山しトイレを探す羽目に。
くっ・・しょうがない、背に腹は代えられない。


山頂から急ぎ足で5分ほど降りたところで、簡易トイレを発見。良かった、二人とも漏らさなくて・・。

(※岩石山に登る前に、近くの「赤村特産物センター」の綺麗なトイレで、先にすませておく方がベターです。このトイレも異常なまでに一面赤く壁が塗られています。赤村だけに・・)
そしてなぜかトイレの掃除道具で落ち葉を掻き始める二人
ここまで来て、もう添田町側で帰りのバスが待っているとのことで、山頂には戻らず山を下ることになりました。残念だけど、しょうがない・・。ただ、下り道なのであとは楽です。

何故かトイレの掃除用具のほうきで落ち葉を掻き始めたり、「みんなが道に迷わないように」と地面に棒で矢印を描いたり、元気が有り余っている二人を尻目に、長女が「もう疲れた・・。HPが残っていない・・肉・・」とつぶやくのを励ましつつ、落ち葉が積もる山道を、滑らないように慎重に降りて行きます。

下山中に出逢えた絶景、紅葉のトンネル

ドウダンツツジのトンネル
比較的平坦な山道をてくてくと下っていると、突如、目も醒めるような景色が現れました。

美しい紅葉のトンネルです!

色とりどりに紅葉したドウダンツツジの木々が重なりあって、まるで絵本の挿絵のように、幻想的な雰囲気を醸し出していました。興奮した子どもたちもトンネルの中をダッシュで駆け抜けていきます。
下山途中に、こんな素敵な光景に出会えるとは・・。秋は、この景色を見に来るだけでも一見の価値ありと言えるでしょう。本当に見どころが多い山だなあ・・。

そうこうしているうちに、マイクロバスが待つ駐車場はもう目前。“岩石城"をモチーフにした添田町の福祉施設「そえだジョイ」(※昔、大手の観光サイトに"観光地"として誤って掲載されていたことがあるくらい立派な城の形をしていますが、福祉施設なのです)の裏手を抜けて、添田公園の遊具でしばらく遊んだあと、バスへと乗り込んで"源じいの森"への帰路についたのでした。

源じいの森・リバーサイドガーデンへ

この後長男はBBQ中に何度も川の魚を見に走っていき、連れ戻すのに苦労しました・・
"源じいの森"でマイクロバスから降り、“ほたる館"の奥手にあるリバーサイドガーデンへ向かいます。こちらで、今からBBQランチをするとのことです。

川に隣接するリバーサイドガーデンはとにかく広々としていて、多くの家族連れがテントを張って賑わっていました。

公園内にはクライミングなどの遊具もあり、多くの子どもたちが楽しそうに駆け回っています。そばを流れる渓流も、手前の方は比較的浅そうだったので、夏はきっと水遊びを楽しむこどもたちで溢れかえるのでしょう。透明度の高い川で、小魚が泳ぐ姿もちらほら見えます。

おかげで、魚が大好きな長男がBBQ中に何度も脱走して川の様子を見に行くので、そのたびに探し回っては連れ戻すのに骨が折れました・・・。そういえば彼は、レンタルビデオ屋でもよく姿を消して、あわてて探すと18禁コーナーに立て籠ってニヤニヤしていたりするので注意が必要です。

ちなみに公園内のトイレはウォシュレット付き。これも結構嬉しいポイントではないでしょうか。

長女待望のジビエBBQ

網の上に猪や鶏などの肉や地元野菜がずらりと並んでいます。そしてなかなか素顔を撮らせてくれない手ごわい長女・・
それでは、長女待望のジビエBBQのお時間です!

肉厚なしいたけや、巨大な豚バラ串、いのしし肉、ウインナー、鶏肉・・次々と美味しそうな肉や野菜が網の上に乗せられ、絶妙の焼き加減で焼かれていきます。(※今回はスタッフの方が全て丁寧に調理してくださいました)ごはんは、赤村自慢の甘くて美味しいお米で、こどもたちも次々に炊飯器からよそって、おかわりをしていました。

BBQを本当に楽しみにしていた長女は初めて食べたけど、いのししのお肉が味が濃くて一番美味しい・・と嬉しそうにお肉を頬張っていました。良かった。登山、頑張った甲斐があったね。そして、次女はウインナーがお気に入り。うまい!うまい!と例の大人気鬼アニメの赤い人の真似をしながら、ぱくぱく食べています。一方、長男は「しいたけがうまい」と、ひたすらしいたけを食べていました。ただ、まだ噛む力が弱いので、いのししのお肉は、1時間以上口の中で噛み続けていましたが・・(逆にすごいな)

私も巨大な豚バラをおかわりしすぎて、おなかがパンパンに。デザートには、ほくほくの焼きいもを食べました。もうおなかいっぱい!大満足です。

おなかも落ち着いたところで、今回のトレッキングイベントのアンケートを記入。
そうして、庄崎さんから本日のイベント終了が告げられたのでした。

今回の岩石山トレッキング&ジビエBBQの感想

さて、今回の“源じいの森"企画「岩石山トレッキング&ジビエBBQ」を振り返ります。

岩石山は低山で、登山道が綺麗に整備されているので、こどもでも登りやすい山だと思いました。なにより、巨岩や奇岩、山の上からの眺望がとにかく素晴らしく、見どころも多かったです。
BBQも、色々なお肉や地元の野菜が用意されていて、本当に美味しかった!そしてなにより、白米のごはん。赤村の甘いお米の美味しさは格別でした。

そして3人の子供たちの感想は・・・

長女「いのししのお肉が美味しかった」

次女「ヒルがいなかった」

長男「滑って転んでお尻打った」


・・・・・・・。

案の定、検証に足るような有意義な意見を言えなくてすみません、庄崎さん・・。

でも、こんなことを言いつつも、長男と次女は「また岩石山に登りたい!」、長女「また肉食べたい・・」と満足気な様子。
楽しんでくれて良かったな。いつもパソコンに噛り付いてばかりの彼らが、意外と自然の中で楽しく過ごしていたり、体力があることを知ることができたのも、親としてちょっと嬉しかったり。


そして・・まだまだこれで終わりではないのです。
この源じいの森には・・・・なんと、温泉があるのです!!

源じいの森温泉で1日の疲れを癒します

アルカリ単純泉の優しい湯ざわり。サウナもあります。
"源じいの森"には、実は温泉があるのです!

これも、今回赤村を訪れる楽しみの一つでした。

研修施設“ほたる館"から徒歩5分程度の場所にある“源じいの森温泉"は、かなり広い温泉施設。大浴場や露天風呂、貸切の家族風呂だけでなく、広々とした休憩所やレストラン、回遊式の庭園もあり、地元の常連さんの姿で賑わっていました。

子どもたちは、のれんをくぐるやいなや、野に放たれた獣のように回遊式の廊下をひたすらぐるぐる走り回っていましたが、首根っこを掴んで早速温泉へ。個人的に露天風呂があるのがとても嬉しい!自然の中で入る温泉は格別ですよね。

目を閉じると、本日の岩石山トレッキングの足の疲れや、すぐに散り散りバラバラになる子どもたちを追いかけ回した疲れ(※こちらの方がダメージ大)が徐々に癒されていきます・・。刺激のないやわらかいお湯で、体もぽかぽかに。ぬるめの温度なので、こどもたちも肩までしっかり浸かることができました。

キャンプや水遊びをした後に、ゆっくり温泉に入れるって嬉しいポイントですよね。キャンプ施設にはシャワーだけというところもあるので、こういうところも、“源じいの森"が「スポーツ・レジャー部門全国1位」・「BBQ部門全国第2位」のダブル受賞に繋がった要因なんだろうな・・。

そうして、お風呂あがりにロビーの中庭に設置された“竹あかり"の柔らかい光に癒されつつ、温泉を後にしたのでした。

ほたる館に宿泊

上は、10人がゆっくり過ごせるドームハウス。とってもおしゃれ。ボクはほたる館さ!
子どもも眠そうだし、私も軽くお酒を飲みたいので、この日は研修施設“ほたる館"の和室に泊まることにしました。(折角なのに、アウトドアじゃなくてすみません・・)キャンプ施設内には、ロッジやバンガロー、トレーラーハウスなどもあるのですが、満室だったようで。

でも、小さい子ども連れならば、"ほたる館"の方が安心だなというのもあります。お部屋は冷暖房完備で、小さいですが温泉もありますし、何より、うちのちびっこ達は目を離すとすぐに森へと消えていくので、館内の方がいざというときの捜索エリアが狭くて済むので安心なのです。ちょっとしたことですが、“ほたる館"内に氷が売っているのも地味に嬉しいポイントですし。(←お酒を飲む人)

とりあえず、気持ちだけはリッチなドームハウスに泊まった気持ちで、おやすみなさい・・。
(なので、上の写真は"ほたる館"ではなく、ドームハウスです・笑 次回はぜひアウトドアを堪能したいと思います!)

赤村をぶらっと観光し、帰路へつきます

朝ごはんのあと、「大音の滝へ」。こちらの右手にも不動明王がいます。
朝です。子どもたちの笑い声で目が覚めました。平日は全然起きないこどもたちですが、こういう時だけはテンションが上がるのか、早起きなんだよなー。もう少し寝かせて欲しいなー・・と思いつつ、寝ぼけまなこで支度をし、朝ごはんの調達に車で8:30から開いているという「赤村特産物センター」へ。赤村にコンビニはないけど、新鮮な食料品が朝から売っているのです。

早速、おばあちゃんたちが作っている、おにぎりやお弁当を購入。やっぱり、お米がとびきり美味しい!こどもたちも満面の笑みでおにぎりを頬張ります。

(※ちなみに「赤村特産物センター」の名物は、食べ放題の「ばっちゃんカレー」(なんとワンコイン500円!)です。また、"源じいの森"入口前の「お食事処あかの駅」では、お好み焼き風の生地にもちもちのうどんを挟んだ「しょうゆ焼き」をいただけるとのこと。ただ、タイミングが合わずレストランが開いておらず・・くやしい。次回リベンジを胸に誓います。)

「赤村特産物センター」で朝ごはんを食べたあとは、岩石山の南東にある「琴弾の滝」・「大音の滝」を見に車を走らせました。

何を隠そう、“滝観光"も好きでついつい滝があると見に行きたくなってしまう性分。どちらの滝も、車を止めて遊歩道に入るとすぐに見事な滝に出会うことが出来ました。

「琴弾の滝」は、昔天女が舞い降りて琴を弾いた謂れがあるそうで、約10mの落差をたおやかな水の流れが、岩に沿って蛇行しながら落ちていました。 名前のとおり、比較的繊細な流れです。

一方、「大音の滝」は、くの字に折れた2段の滝になっており、名前のとおり、ごうごうと水音を響かせていました。不動明王の像もあったので、こちらも山伏の修験場になっていたのかもしれません。

どちらも決して派手な滝ではないですが、澄んだ水の流れを眺めているだけで、心が洗われた気分に。
子どもたちも、透明な川を覗き込んだり、地面に落ちている綺麗な葉っぱやどんぐりを拾うなど、ひとしきり遊んで満足したところで、赤村を後にしたのでした。
赤村特産物センター

福岡県田川郡赤村赤5951−1

https://red-village.com/

1泊2日・赤村への親子旅を終えて

赤村1泊2日の旅、おつかれさまでした!
今回は、岩石山のトレッキングがメインでしたが、“源じいの森"では、澄んだ秋空の下、本当に気持ちの良い時間が過ごせました。普段デジタル漬けの子どもたちも、森で虫を見つけたり、川で魚の姿を探したり、思いのほか自然の中で楽しく過ごせたようです。

個人的に、赤村の良いなと感じたポイントをまとめると・・

①設備が充実した広いキャンプ場
広々としたキャンプ場で、川沿いのエリアや森の中など本格的にテントを張ってのキャンプから、バンガローやロッジなどに泊まるお手軽アウトドアまで、設備が充実。個人的には、子どもの遊具やウォシュレット付きのトイレがあるのも嬉しいポイント。

②天然の温泉がある
徒歩圏内に広々とした温泉施設があるので、水に濡れても、どろんこになっても大丈夫!1日の疲れを癒せます。

③山、森、清流など自然の遊び場がたくさん
岩石山でのトレッキングや、キャンプ場内を流れる清流・今川での川遊び・釣り(遊漁券買ってね^^)など、親子で色々なレジャーにチャレンジできます。たけのこ堀りやそば打ち体験など、定期的なイベントも開催されているので、季節ごとの楽しみもあります。

④アクセスが良い
福岡市内から車で1時間半程度、平成筑豊鉄道“源じいの森"駅からは徒歩2分!行きたいな、と思ったときに、気軽に行くことが出来るアクセスの良さも特筆すべきポイント。

⑤お米が美味しい
肥沃な土地と清流が育てたお米が本当に美味しい。BBQをするならぜひ「赤村特産物センター」で新鮮なお米やお野菜を購入するのがおススメ!

こうして振り返ってみると、「温泉宿・ホテル総選挙2021」の「スポーツ・レジャー部門全国1位」・「BBQ部門全国第2位」をダブル受賞されたのも伊達ではないなぁ・・と感じました。

ちなみにこの後、アウトドアに目覚め、別の山のトレッキングにも子ども達を連れていったのですが、すっかり彼らの山の基準が“岩石山"になってしまったようで、「赤村の岩石山の山道の方がずっと楽しかった!」となかなか満足してくれず、頭を悩ませています・・。
うーん、ハードルあがっちゃったなあ・・・。春になったら、また“源じいの森"に連れて行かなきゃだなあ~(それまでに、トレッキング&BBQの旅行商品できてますかね?庄崎さん!)



お手軽アウトドアを楽しみたい人も、本格的なキャンプを楽しみたい人も、ぜひ赤村を訪れてみてください。ありのままの自然と美味しい空気が、身も心も元気にしてくれること、間違いなしです!

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